こんな人こそ相談を!ファイナンシャルプランナーが語る「家づくりとお金」
2022.06.02
新潟市秋葉区にある株式会社Ag-工務店は、代表の渡部栄次さんを中心に、大工として現場経験を積んだ職人さんによる施工が持ち味の工務店です。
快適で丈夫な、長持ちする家をつくることはもちろん、無駄をなくすことでコスト的にも満足いただける家づくりをモットーにされています。
また外部の設計事務所と連携し、家の機能性に加えて、デザイン面でもご要望にこたえる体制が整っています。
そんなAg-工務店で働く方達は、これまでどんな思いでお客さんと接し、家づくりをしてきたのでしょうか?
その素顔に迫るべく、代表の渡部栄次さんと社員の渡邊健太さんに、お話を伺いました。
株式会社新潟家守舎代表の小林紘大さんに同行いただき、モックハウス編集部がインタビューを行った様子をお届けしていきます。
ーAg-工務店として法人化されて今年で何年目でしょうか?
(渡部栄次さん)
2017年に法人化しましたので、今年で5年目になります。
ーAg-工務店の強みは何ですか?
(渡部栄次さん)
社員がもともと大工さんとか設備屋さん…職人だったというところですね。
職人出身なので、現場に入ってすぐ対応できる。
例えば修理が必要な時も、すぐに材料を集めてきて直せます。
監督する側も、現場の空気感や息遣いがわかっているので、チームワークも強みだと思っています。
ー社員のみなさんはもともとお知り合いだったのでしょうか?
(渡部栄次さん)
もともとお客さんだったんです。
(渡邊健太さん)
Ag-工務店に新築を依頼してて、そこから知り合って。
家を建てる前の打ち合わせをしていて、社員になりました。
今は現場監督をしています。
(一同)
(笑)
(渡部栄次さん)
他のスタッフのうち、1人はずっと一緒にやってきた大工です。
もう1人は友人の紹介で来てくれた設備屋さんで、今は大工もやっています。
大工やりながら水回りもして、解体もして…
今は1人でトイレの改修もできるようになっています。
他には女性で現場監督をしている社員がいます。
あとは私の妻も含めて、全部で6人ですね。
ー個人の家づくりを志したきっかけはどんなものでしたか?
(渡部栄次さん)
そもそも大工になろうと思ったのは、親が大工だったからですね。
大工として独立した後、はじめは請負の仕事をしていたんですけど、お客さんとの接点がないことが気になっていたというか。
お客さんと関わりを持ちたいなと思っていたというか。
お客さんと接点を持てたら「もっとこうすれば良くなると思う」って言えるのになと思っていました。
どうにかしてお客さんと接点を持てるようにしたいと思って、個人の家づくりをする工務店を始めたんです。
でも大工しかやったことなくて、デザインも監督もやったことがなかったから、わからなくて。
家づくりを最初から最後までやるっていうのは、みんなに協力してもらってできるようになっていったのかなと思います。
ーAg-工務店の考える、いい家の条件はなんですか?
(渡部栄次さん)
2つあります。
まず耐震等級をとる、ということ。
あとは高断熱・高気密であることですね。
デザインはその後についてくると思っています。
まず骨の部分、家の性能を大事にして、デザインはその後でいいよねと。
いい家の条件は、「住む人にとっての安心安全や快適性を大事にすること」です。
ーお客さんに言われて印象に残っている言葉はなんですか?
(渡部栄次さん)
最初に家に入った時の言葉で「あったかい」「涼しい」「木の匂いがする」とかですね。
実際に家に入って体感してくれたのかな。
あとは「使い勝手が良いね」とかですね。
ーどんなお客さんが多いでしょうか?
(渡部栄次さん)
年齢的には30代前半から30代半ばの方が多いですね。
中には年配の方もいらっしゃいます。
全体的に言えるのは、おおらかな人が多いことですかね。
みんないい人で、波長が合うんです。
私たちつくり手側と、住まい手となるお客さん側の価値観が近いのかもしれません。
例えば家をつくる時に巾木をつけないとか。
「巾木をつけない会社はAgさんくらいでした」って言われました(笑)
そういう臨機応変にできるところを気に入ってもらえたのかな。
ーお客さんがAg工務店に期待していることはなんだと思いますか?
(渡部栄次さん)
お客さんからは
「いい家を作ってくれそう」って言われますかね。
(渡邊健太さん)
栄次さんなら、なんとかしてくれそうだと思いました。
自由度があって、希望を全部叶えてくれそうで。
「いいっすよ。いいっすよ。」ていう兄貴肌みたいな感じ(笑)
ー個人としてやりがいを感じる時はありますか?
(渡邊健太さん)
前職は自分がガツガツ営業をとるっていう感じだったんですけど。
今は栄次さんがとってきたお客さんの要望にこたえて形にすることがやりがいですね。
(渡部栄次さん)
おんなじですかね。
お客さんが考えていることが形になる時です。
しっかり希望に寄り添って、お客さんが喜んでくれる形になるといいなと思います。
ーWebサイトのここを見て欲しいというところはありますか?
(渡部栄次さん)
リニューアル後をお楽しみにという感じです。
ー集客はどのようにされていますか?
(渡部栄次さん)
最近インスタが多くなってきました。
紹介が6割、SNSや雑誌が4割というところですね。
ーこれから家を建てたい人がいるとしたら、どんなアドバイスをしますか?
(渡部栄次さん)
耐震と断熱は必ずなきゃダメですよって言いますね。
構造とか、どんなふうにすると性能が上がるのかを見てほしいです。
(渡邊健太さん)
完成見学会などで性能やデザインを見てもらえると嬉しいです。
真冬や真夏などに来ていただけると、より気密・断熱などの性能が体感できてわかりやすいと思います。
ーお客さんからこんな質問されたらすごいなと思うのは、どんな質問ですか?
(渡部栄次さん)
家の性能の数値や、サッシの型番とか言われたらすごいですよね。
そこまで行くと怖いですよね。同業者ですかって(笑)
ー設計を担当されている加藤淳さんとはどのように出会ったのですか?
(渡部栄次さん)
加藤淳さん(加藤淳 一級建築士事務所)が同じ工務店で勤務していた時ですね。
その後、自分と同時期に加藤さんも独立するということで、加藤さんに「自分の物件があるので設計してくれません?」と声をかけたんです。
当初は年間2棟しかなかったんですけど、どんどん増えてますね。
加藤さんは設計、私たちは工務店として施工するという形で一緒に仕事しています。
加藤さんの他に、まんなみ設計室、住宅設計エスネルデザイン、早川徹建築設計室 、コウダイ企画室とコラボレーションして、施工を受けています。
今後も設計事務所と一緒に、私たちは施工するというスタイルは続けていく予定です。
ー完成した家を引き渡した後、お客様とのやりとりはどのようにされていますか?
(渡部栄次さん)
一緒にバーベキューをしたり、ゴルフしたり、麻雀したり、飲みに行ったり、関係は良好ですね。
お引き渡し後もお付き合いが続くことが多いです。
こちらから連絡しなくても、お客様からご連絡いただきますね。
メンテナンスの日を決めてないのもあって、ご連絡きたらすぐ対応するという感じです。
家のことは、気になったらなんでも言ってもらっています。
例えば、トイレの調子が悪いとかでも大丈夫です。
家のことでちょっとトラブルがあったらすぐ相談してもらいたいです。
家のことに限らず、人生相談いただいても大丈夫です(笑)
ー新築以外のリノベーションもされてますが、どんな方針でやっていますか?
(渡邊健太さん)
お客さんの困っていることをすべて解消するという気持ちでやっています!
もともと大工としてリフォーム工事をしてきたので、トイレの改修から、大規模の改修まで幅広く対応できます。
気になることがあれば、何でもご相談ください!
(渡部栄次さん)
お話伺いながら提案させてもらって、追加でお仕事させてもらうこともありますね。
ーリノベーションで印象に残っているエピソードはありますか?
(渡邊健太さん)
お宝はまだ出てきたことがないかな(笑)
解体してみたら図面と違って一部しか基礎がなかったり、古井戸が和室の床下から出てきたり…
水道の元栓が隣の敷地をまたいでいたことはあります。
現地調査をしてお客さんも「知らなかった!」ってことは多いですね。
なので解体してみないとわからないところも事前に想定して、図面や見積もりを作成してます。
ーこれからチャレンジしたいことはありますか?
(渡部栄次さん)
また今は設計やデザインを加藤さんや他の方にお願いしていますが、将来的には簡単なものは自社でできるようになりたいですね。
(渡邊健太さん)
設計事務所とのコラボ案件だけでなく、「Ag-工務店」として自社ブランドを確立し、受注していきたいです。
2022.06.02
2022.02.08