【屋根形状の選び方】種類ごとのメリット・デメリット、おすすめな人
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【屋根形状の選び方】種類ごとのメリット・デメリット、おすすめな人

2021.04.14

屋根にもいろいろな種類があり、種類が変われば見た目はもちろん、屋根としての機能も変わってきます。あまり意識することはないかもしれませんが、屋根は我が家を雨や風から守る大切な部分です。

全国有数の雪国であり、年間降水量も多い新潟では、屋根の種類もこだわって選びたいものです。

そこで今回は、代表的な3種類の屋根について、それぞれの特徴やどんな人に向いているのかをお伝えします。それぞれの屋根について、さらに詳しく解説している参考記事も紹介するので、気になるものがあればチェックしててみてください。

 

屋根の種類を選ぶ3つのポイント

まずは、屋根の種類を選ぶときに重視したい、3つのポイントをお伝えします。屋根選びの「基準」を知ることで、家族の好みや家を建てる土地にはどんな屋根が合っているのか、イメージしやすくなるはずです。

1. デザイン

屋根の種類を決めるときは、まずは「家全体をどんなデザインにしたいか?」を考えましょう。家全体のテイストがハッキリすれば、屋根のデザインも自ずと決まってきます。

例えば「全体のまとまりを大切にしたい」「目立たせたいエクステリアがある」という方には、シンプルなデザインの屋根がおすすめです。

2. 気候・風土

屋根の種類が変われば、見た目はもちろん、その機能も変わってきます。雨や雪に強い屋根もあれば弱い屋根もあり、家を建てる場所の気候・風土によって、適した屋根の種類は異なります。

もちろん、きちんとした対策をすれば、それぞれの屋根が持つ弱点を解消できます。とはいえ、デザインに特にこだわらないのであれば、気候・風土に合わせて屋根の種類を決めるのもいいでしょう。

3. メンテナンス

屋根の種類が変われば機能も変わるように、メンテナンスのしやすさも種類ごとに異なります。家づくりの際は、施工費だけでなく、メンテナンスの頻度や費用にも目を向けましょう。施工費が多少高くとも、メンテナンスの負担が少ない屋根を選べば、長い目で見たときの「ランニングコスト」を抑えられます。

片流れ屋根

片流れ屋根は、屋根板が1枚しかないシンプルな形状の屋根です。1方向に向かって傾斜していく種類で、屋根を真横から見ると、直角三角形のように見えます。

次からは、片流れ屋根のメリット・デメリットと、どんな人におすすめなのかをお伝えします。

片流れ屋根のメリット

まずは、片流れ屋根のメリットから確認しましょう。片流れ屋根には、次のようなメリットがあります。

【片流れ屋根のメリット】
・デザインがシンプル
・屋根裏スペースを活用しやすい
・太陽光発電の効果を得やすい

いろいろな種類の屋根の中でも、片流れ屋根は特にシンプルなデザインをしています。屋根の形がシンプルなので、ほかに目立たせたい部分があるときも邪魔にならず、エクステリア全体のまとまりを取りやすいです。

また、片流れ屋根の屋根裏部屋は、背の高い方から低い方へと天井が流れるシンプルな形状です。背の高い方には使わなくなった家具を、低い方には本や雑貨などの細々した物を片付けると、空間を有効に使うことができます。

屋根板が1枚しかない片流れ屋根には、影になる部分がないため、太陽光発電にも最適です。太陽光パネルを設置する場合は、傾斜の向きと角度を工夫することで、最大の効果を得られます。

片流れ屋根のデメリット

片流れ屋根のシンプルな形状には、さまざまなメリットがあります。しかし、シンプルだからこそ生じるデメリットもあります。

【片流れ屋根のデメリット】
・雨漏りが発生しやすい
・外壁や雨どいが劣化しやすい
・屋根裏の換気が弱い

さまざまな種類の屋根の中でも、片流れ屋根は雨漏りしやすい屋根です。調査によると、新築物件の雨漏りの75%が、片流れ屋根で発生していることがわかっています。

大棟(屋根の中で最も高い部分)が外壁に接している片流れ屋根では、屋根に降った雨の一部は、そのまま外壁に流れていきます。屋根と外壁の接合部分に直接雨水が当たることで、劣化が早まり、雨漏りが発生しやすくなるのです。雨水も1方向に集中して流れるため、雨どいの劣化も早くなります。

また、片流れ屋根はほかの種類と比べ、屋根裏部分の換気が弱いです。降水量の多い新潟では、きちんと対策をしないと、雨漏りや見えない部分のカビが発生してしまう恐れがあります。

片流れ屋根がおすすめな人

片流れ屋根がおすすめなのは、次のような人です。

【片流れ屋根がおすすめな人】
・シンプルなデザインが好きな人
・狭小地に家を建てる人
・吹き抜けの天井や屋根裏収納を作りたい人

今回紹介する3種類の中で、片流れ屋根は最もシンプルなデザインの屋根といえます。家の外観をシンプルにまとめたい人、ほかに目立たせたいエクステリアがある人には、主張の少ない片流れ屋根がおすすめです。縦長の家にも合いやすいデザインなので、狭小地に家を建てる人にも向いています。

また、屋根の形がシンプルということは、天井の形もシンプルということです。屋根裏を収納部屋として活用したい人や、屋根裏を作らず天井を吹き抜けにしたい人にも、片流れ屋根はおすすめです。

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切妻屋根

切妻屋根は、日本の住宅で最も多く見られる種類の屋根です。開いた本を伏せたような形をしていて、屋根を真横から見ると、二等辺三角形のように見えます。

ちなみに、切妻屋根の「妻」とは、屋根の側面のこと。切妻屋根の建物では、軒が降りていない外壁を「妻壁」と呼びます。

次からは、片流れ屋根のメリット・デメリットと、どんな人におすすめなのかを確認していきましょう。

切妻屋根のメリット

まずは、切妻屋根のメリットから確認しましょう。切妻屋根には、次のようなメリットがあります。

【切妻屋根のメリット】
・どんなテイストの家にも合う
・メンテナンスがしやすい
・落雪場所を予測しやすい

切妻屋根は日本だけでなく、世界的に見ても、古くから親しまれてきた種類の屋根です。そのため、和風はもちろん、洋風や欧風の建物にもよく合います。

片流れ屋根と比べると屋根裏スペースの通気性を確保しやすく、屋根に降った雨水が、そのまま外壁へ流れていくこともありません。雨漏りはそもそも発生しにくく、発生したとしても雨漏りしている箇所を特定しやすいため、メンテナンスを行いやすいです。

また、傾斜が2方向に限定されている切妻屋根では、屋根に積もった雪が落ちる場所も限られてきます。屋根からの落雪が予測しやすく、危険を回避しやすいため、上越方面の豪雪地帯に住んでいる人には特におすすめできます。

切妻屋根のデメリット

切妻屋根が世界的に見ても普及しているのは、屋根としての機能性が高いからです。さまざまな種類の屋根の中でも、切妻屋根はデメリットの少ない屋根といえます。

とはいえ、切妻屋根にも多少のデメリットはあります。

【切妻屋根のデメリット】
・妻壁が劣化しやすい
・落雪が集中しやすい

切妻屋根は、軒の降りていない方向の壁(妻壁)が劣化しやすいです。軒が降りていないということは、外壁に直接雨水や日光が当たるということであり、その分劣化も早くなります。ただ、このデメリットは妻壁側の屋根を伸ばし、軒をしっかりと出すことで解消できるでしょう。

また、先ほど「切妻屋根は落雪場所が限られ、予測しやすい」とお伝えしましたが、それは1つの場所に落雪が集中することでもあります。雪の多い地域で切妻屋根を採用するときは、屋根の向きをよく考え、落雪で生活に支障が出ないようにしましょう。

切妻屋根がおすすめな人

切妻屋根がおすすめなのは、次のような人です。

【切妻屋根がおすすめな人】
・少ないメンテナンスで屋根を長持ちさせたい人
・和風、洋風、欧風テイストの家を建てたい人
・落雪による事故が心配な人

今回紹介する3種類の中でも、切妻屋根はメンテナンスの負担が少ない屋根といえます。妻壁側の軒さえしっかり出せば、切妻屋根はそもそも傷みづらく、メンテナンスの回数も少なく済ませられます。

落雪場所が予測しやすいため、村上や魚沼のような豪雪地帯に住んでいる人もおすすめです。雪の多い地域で切妻屋根の家を建てるときは、妻壁側に玄関やガレージを配置し、「積もった雪のせいで家から出入りできない」とならないよう注意してください。

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平らな屋根(陸屋根)

陸屋根(りくやね、ろくやね)とも呼ばれる平らな屋根は、三角形の屋根にはない「シャープな印象」があります。屋根を屋上として有効活用することもできるため、憧れている人も多いと思います。

次からは、平らな屋根のメリット・デメリットと、どんな人におすすめなのかをお伝えしていきます。

平らな屋根のメリット

まずは、平らな屋根のメリットから確認しましょう。平らな屋根には、次のようなメリットがあります。

【平らな屋根のメリット】
・ほかの屋根にはないシャープなデザイン
・屋上を作れる
・室内空間を広く取りやすい
・メンテナンスがしやすい

平らな屋根には、三角形の屋根では表現できないシャープさがあります。

また、屋根が平らということは、天井も平らということです。ほかの種類の屋根では手狭になりがちな屋根裏スペースも、天井が平らなので、普通のお部屋として活用しやすくなります。

屋根が平らなので、雪下ろしやメンテナンスもしやすいです。足場を組まずにそのまま屋根に上り、作業ができるため、1回あたりのメンテナンス費用を抑えられることもあります。

平らな屋根がおすすめな人

平らな屋根がおすすめなのは、次のような人です。

【平らな屋根がおすすめな人】
・屋上が欲しい人
・コンクリート造の家を建てる人
・ほかの家とは一味違ったエクステリアにしたい人

平らな屋根の最大の魅力といえば、やはり屋上を作れることでしょう。屋上は家庭菜園や物干し用のスペースとしても、子どもたちの遊び場としても活用できます。

何より、平らな屋根にはほかの屋根では出せないシャープさがあります。屋上に家庭菜園や緑化スペースを作れば、ほかの家にはない独特な雰囲気を醸し出すこともできるでしょう。

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気になる種類の屋根があったら、施工事例をたくさん見よう

屋根にはいろいろな種類があり、種類が変われば、デザインも機能も変わってきます。

気になる種類の屋根があったら、紹介した参考記事もぜひ読んでみてください。参考記事では屋根ごとのメリット・デメリットをより詳しくお伝えし、写真付きの施工事例も掲載しています。
家族の好みや、家を建てる土地の気候・風土にはどんな屋根が合っているのか、より具体的にイメージできますよ。

この記事を書いたひと
モックハウスマガジン編集部
モックハウスマガジン編集部

モックハウスマガジンの編集部員。
家づくりの気になる疑問や、知ってほしい情報を日々お届けしています。

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