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【樹脂サッシの国内シェアNo1!】『YKK APショールーム新潟』インタビュー

【樹脂サッシの国内シェアNo1!】『YKK APショールーム新潟』インタビュー
2021.08.20

外壁や屋根は、外の環境と家の中の環境を隔て、私たちの住生活を守る大切な役割を果たします。
その為、家づくりの際は外壁や屋根、間取りにこだわる方も多く、オープンハウスや見学会でも注目されることが多いのは確かです。

しかし、外壁や屋根と同じように、外の環境から私たちを守っている「窓」や「ドア」についてはどうでしょう?
窓が家づくりにおいて大きな役割を果たしているのに対し、意外と見落としがちになっています。

そこで今回は、今や世界基準となっている「樹脂窓」の市場シェア7割を誇るYKK AP株式会社のショールーム新潟へ見学に行き、お話を伺ってきましたので、それをお伝えしていきたいと思います。

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ショールーム情報について

YKK AP株式会社のショールームがあるのは新潟駅南口から弁天橋に向かって真っすぐ……スターバックスコーヒーの手前、焼肉きんぐの向かいです。

約50台入る広い駐車場もあります。

 

―こちらはどのようなショールームなのでしょうか? 

(YKK AP ショールーム新潟 小杉さん)
TOTO株式会社とのコラボショールームで2016年12月にオープンしました。

当ショールームは展示だけでなく、実際に商品の性能を感じて頂ける体感ルームになっております。
ここは県内・近隣県と比べても大きいショールームの一つで、一般向けの体感ルームは新潟と名古屋にしかないんですよ!
ですので、他県から来られるお客様や、ビルダー(建築業者)さんが研修等で来ることもあります。

 

―こちらにはどのような商品があるのでしょうか?失礼ですが、YKKと聞くとファスナーを作っているというイメージが強いのですが……

(小杉さん)
メインはサッシやドア、新潟でいうと積雪用のカーポートなどエクステリア(敷地内空間)も多いです。
もちろん、元々ファスナーなどアルミが大好きな会社なので(笑)その加工技術を使ってアルミフレームの建具なども提供していますし、ファスナーを使用している商品もあります。

 

―中でもイチオシの商品はありますか? 

(小杉さん)
「樹脂窓」「換気ができるドア」です。

「樹脂」とは、簡単にいうとプラスチックと思っていただけると分かり易いですが、バケツ等日用品に使用されるプラスチック(ポリエチレン)製品とは少し違います。
世界や、後述するYKK APの樹脂窓に使用されているのは自動車部品や配水管等、耐久性に優れた場所で活躍する塩化ビニル樹脂(PVC)を使用しています。
これは耐久性だけでなく、断熱性に非常に優れており家の省エネ効率を上げてくれることから、世界では樹脂窓がスタンダードとなっており、YKK APは樹脂窓の国内市場シャア率7割を誇ります。

樹脂窓:https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/pvc-windows/
通風ドア:https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/useful/tsufu-door/

 

―シェア率7割はすごいですね!しかし、日本においては樹脂窓の普及率はまだまだで、先進国の中では随分遅れていると言われていますよね?

(小杉さん)
そうですね。お隣の韓国では樹脂窓の普及率は80%です。これまで日本は気候の面や断熱基準の近いからあまり必要とされていませんでした。

しかし新潟は気候の面でも夏は暑く日照時間が長く、しかも年々気温は上昇しています。
また、冬の寒さには慣れている……といっても、やはり地域によっては過酷ですので樹脂窓を採用する方が多いです。
アルミが大好きな会社なんですけど(笑)お客様のご要望を叶えるために、使命を持って樹脂窓の普及に舵を切っています。

 

―一般の方ですと、どのような方が多く来られますか?

(小杉さん)
(家づくりの段階で)工務店を決めてから来る方が5割工務店選び中の方が(新築の場合)3割くらいでしょうか。
工務店等以外の意見が欲しいという方や、窓の選び方が分からないというご相談がよくあります。

また、ドアの現物確認をするために来店されるお客様も多いですね。 

 

―来店するにあたり、予約は必要でしょうか? 

(小杉さん)
必須ではありませんが、混雑する土日やアドバイザーが必要な方は予約をおすすめします。

また、予約の時点で案内を選べるようになっています。例えば「予算以上のものを紹介しないで…」など、ご遠慮なく仰って頂けたらと思います。
ゆっくり見たいということで、もしお時間がありましたら平日が一番いいですね。キッズスペースもご用意しています(現在コロナ対策のためビデオのみ)

 

―設計士さんと一緒に行っても大丈夫でしょうか? 

(小杉さん)
それが一番いいかもしれません。
というのは、設計士さんの意図もあったり、柱が抜けるとか抜けないとか…構造上の問題もあったりするとご案内できるものも変わってきます。

商品を体感して頂くこと以外にも、実際に色味や寸法などを確認して、設計の細かい打ち合わせもショールームでする……という使い方もできますので大いに活用して欲しいです。

 

 

では、そのショールームを少し覗いてみましょう。

ショールーム内を見学してみた 

断熱性の違いを、実際に触れて体感することができ、サーモカメラでも確認することができます。

結露の状態も、サッシの種類でどれほど違うのか見ることができます。

昔のアルミサッシは枠とガラスが別になっていて、地域のサッシ屋さんが組み立てて現場に納品していました。YKK APの商品APWシリーズはメーカーがガラスと枠を組み、ラベルも付けて販売しています。

ちなみに、枠とガラスが別だとそれを繋ぐゴムの具材が劣化して内部結露の原因にもなっていました。
APWは具材なしで熱接着という特許技術で枠とガラスを組んでおり、劣化が少ないというのも大きな特徴ではないでしょうか。

 

窓のガラスの種類も、主なものを展示しています。

種類によってどれくらい外の景色の見え方が違うのかを、確かめることができます。

防火ガラスに使用される網入りガラスや、紫外線カットのガラスなど……

 

窓の高さや大きさ、開閉を確認することも窓選びにおいて非常に重要です。

手が届きやすいか?開け閉めにストレスはないか?

図面上、設計士さんは数字だけで空間が読めますが、一般の方はなかなか読めません。

 

窓カラーのラインナップも豊富で、室内外でデザインを組み合わせることができます。

実際は光の反射がありますので、カタログで見るのとでは色合いも若干違って見えることがありますよね。

 

最先端のリウッドデッキは木粉と樹脂を半分ずつ混ぜています。
質感は木の香りがするくらいウッド調ですが、樹脂が入っているので腐食や色褪せ少ないそうです。

 

ドアやハンドルの種類も沢山あります。

ドアだけでも約100種類
自分たちだけで選ぶのはとても大変ですので迷わずアドバイザーさんに相談しましょう。

断熱の性能と共にみてほしいのが防音の性能です。

特に新潟市のバイパスは日本で2位の交通量であり、空港も有していますので飛行機の離発着もあります。
車や飛行機の騒音や、大きな病院に近い立地では救急車の音も気になるかもしれません。

意外と見落としがちな部分ですので、防音の違いも試してみて下さい。
ちなみに、「夫婦喧嘩」の台本は社員さんが書いたんだとか。
  

最後に、樹脂窓とアルミサッシの窓を使用した部屋へ実際に入れる「断熱効果体感ルーム」へ行きました。

サーモグラフィで視覚的に温度の違いを確認することができます。

アルミサッシの場合、サッシの上下でも温度が違う、というのもハッキリ分かります。
対して、樹脂サッシの場合は窓全体の温度が一定に保たれています。

空気は冷たくなると重くなるのですが、窓の近くで冷やされた空気が下に降り、その冷たい空気が床を冷やします(コールドフラフト現象)
部屋がなかなか暖まらないのはエアコンのせいばかりではなく、窓も大きな要因の一つなのです。

よって、一ヶ月の消費電力も樹脂窓とアルミサッシとでは全然違います。
そのようなデータもこちらで見ることができますので、是非とも参考にしてみて下さい。

将来長く住むことになる大切な家の完成形、実際に生活を始めてからのコストパフォーマンスなど、より具体的にイメージすることは失敗しない家づくりにおいてとても大切です。
より良い家づくりのためにも、一度来場してみてはいかがでしょうか?
 

ご案内していただいた小杉さん、ありがとうございました!

 

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YKK AP ショールーム新潟

住所:新潟市中央区紫竹山5丁目1-11
TEL:0120-78-1134
営業時間:10:00~17:00
休館日:水曜日(祝日の場合は開館) 夏期休暇・年末年始
HP:https://www.ykkap.co.jp/consumer/showroom/area/niigata

 

この記事を書いたひと
モックハウスマガジン編集部
モックハウスマガジン編集部

モックハウスマガジンの編集部員。
家づくりの気になる疑問や、知ってほしい情報を日々お届けしています。

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アドバイザー
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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