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新築におすすめの床材は?4種類の床材のメリット・デメリットを比較

新築におすすめの床材は?4種類の床材のメリット・デメリットを比較
アウトサイドリビング ー深い軒下のある暮らしー(DETAIL HOME)
2021.08.28

床は家にいるほとんどの時間、身体に触れている部分です。床に直接腰を下ろすこともあれば、床に寝そべって昼寝をしたり、テレビを見たりすることもあるでしょう。

床材と一口に言っても畳やフローリングから、最近人気のクッションフロアまで、さまざまな種類があります。部屋の用途や家族の好みに合ったものを選ばないと、後悔するかもしれません。

そこで今回は、4種類の床材の違いや、メリット・デメリットをお伝えします。
それぞれどんな床材なのか、写真付きの施工実例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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フローリング

フローリングは、木の板使った床材のことです。日本住宅で最もポピュラーな床材であり、ほとんどの部屋がフローリングの床だという家も多いでしょう。

では、フローリングは使われている木材の種類で、大きく2種類に分けられることはご存知でしょうか。まずは、「合板フローリング」と「無垢フローリング」の2つの床材について紹介します。

合板フローリング

2種類のフローリングの中でも、大きなシェアを占めているのが「合板フローリング」です。

合板フローリングとは、薄く切った木の板を重ね、接着剤で貼り合わせた床材です。床の表面部分には、化粧材と呼ばれる天然木や樹脂でできた板(シート)を貼り付け、デザインを変えています。

合板フローリングには、次のようなメリット・デメリットがあります。

【合板フローリングのメリット】

  • 価格が安い
  • 扱いやすい
  • 傷やへこみ、時間の経過に強い

【合板フローリングのデメリット】

  • 木の持つ優れた機能が失われている
  • 肌触りは無垢フローリングに劣る
  • 傷やへこみが目立ちやすい

合板フローリングは木で作られているものの、木が本来持っている断熱性や調湿作用は失われています。木の持つ優れた機能の数々は、木の内部にある空気層によるものです。木を薄く切り、接着剤で貼り合わせた合板は、自然素材というよりは工業製品に近いものです。

ただし、大量生産ができて扱いもしやすいため、安価で手に入ります。デザインにもさまざまなものがあるので、インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。

〇〇調フローリング

合板フローリングの中には、木目調はもちろん、大理石調や柄物などの少し変わったデザインのものもあります。

合板フローリングの表面に貼られる化粧材に使用するのは、通常、薄く切った木材です。木材を化粧材に使った合板フローリングには、木の素材感を活かした、無垢フローリングにしか見えないようなものもあります。

ただ、木材ではなく、樹脂や紙などでできた化粧材(シート)を貼り付けた製品もあります。最近では技術の発展に伴い、大理石調や柄物など、さまざまなシートも登場しました。

合板フローリングを使えば大理石のように見える床や、一風変わった柄の入った床も、比較的安価で実現できます。

無垢フローリング

無垢フローリングは、よく乾燥させた木を、床板の形に切ったものです。

合板フローリングと異なり、無垢フローリングの床板は厚めの木の板1枚でできています。そのため、合板フローリングを複層フローリング、無垢フローリングを単層フローリングと呼ぶこともあります。

無垢フローリングには、次のようなメリット・デメリットがあります。

【無垢フローリングのメリット】

  • 木そのものの魅力が生きている
  • 耐久性や調湿性、保温性に優れる
  • 経年変化を楽しめる

【無垢フローリングのデメリット】

  • 変形や割れのリスクがある
  • 傷や汚れが付きやすい
  • 水濡れや湿度の高い環境に弱い

無垢フローリングは、木そのものの持つ魅力を生かした床材です。なるべく加工を施さずに作られていて、自然素材ならではの表情や肌触りが楽しめます。

その魅力は見た目や質感だけでなく、優れた耐久性や調湿性、保温性などの機能面にも及びます。よく乾かした木材はその内側にたくさんの空気層を持ち、木材内部の空気層が、優れた調湿性や保温性を生み出しくれるのです。

ただ、柔らかな肌触りで水分もよく吸う無垢フローリングには、傷や汚れが付きやすいです。少し引っかいただけで傷が付いたり、付いた汚れはすぐに拭き取らないと、染みこんで取れなくなるかもしれません。

とはいえ、傷や汚れも時間が経つにつれて「風合い」へと変わっていきます。時間経過とともにその表情を変え、年齢を刻んでいく無垢フローリングは、家族と一緒に年を取る床材といえるでしょう。

フローリングについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひお読みください。

板張りの床

板張りの床は、無垢フローリングと同じく、よく乾かした木材を敷き詰めた床です。主なメリット・デメリットは無垢フローリングと同じですが、板張りの床には「床材の廃盤がなく、補修しやすい」というメリットがあります。
また、加工も自由に行えるため、ヘリンボーンなど好きな組み合わせを好きな素材の床で作ることができます。

板張りの床に使われる木材は、無垢フローリングと同じようにして作られたものです。ただ、無垢フローリングは床板として売られている「製品」であるのに対し、板張りの床は家を建てるときに切り出した「非売品」です。

板張りの床では、仮に床板の一部だけが傷んできても、傷んだ部分だけを剥がして新しいものに貼り替えられます。フローリングと違って「今までの床板が廃盤になり、同じものが手に入らない」ということはないので、補修をした部分が周りの床板から浮くこともありません。

板張りの床についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひお読みください。

クッションフロア

クッションフロアは、ビニール系シートを使った床材です。シート内部に発砲塩化ビニールを使うことで、フローリングや畳よりも高いクッション性を実現しています。

クッション性と利便性の高さから、最近人気の床材でもあります。クッションフロアにの具体的なメリット・デメリットは次の通りです。

【クッションフロアのメリット】

  • デザインの幅が広い
  • 水や汚れに強い
  • 安くてメンテナンスもしやすい

【クッションフロアのデメリット】

  • 耐久性や通気性が低い
  • 家具を置いた跡が付きやすい
  • 熱に弱い

クッションフロアは合板フローリング以上に安価であり、撤去も施工も簡単にできます。施工費も、1回あたりのメンテナンス費用も抑えやすく、家にかかるお金を節約しやすいです。ビニール素材であるため水や汚れにも強く、サッと拭き取るだけで汚れが落ちます。

デザインの幅も広く、ハサミやカッターを使ってカットできるので、変わったインテリアや形の部屋にも合わせやすいです。

ただし、ビニール素材であるため耐久性や通気性は低く、こまめなメンテナンスが必要になるかもしれません。シートを貼ったまま手入れをしない状態が続くと、その下で結露が発生し、床の下地が腐ったりカビだらけになってしまうこともあります。

アパートやマンションにはおすすめしやすい床材ですが、通気性や耐久性のことを考えると、一戸建てには向かないでしょう。

畳の床

日本人にとって、畳ほど落ち着く床材もないでしょう。最近では和室以外にも、洋室の一画に畳スペースを設ける家が増えてきています。

それは、畳の持つさまざまな魅力(メリット)が見直されているからかもしれません。

【畳の床のメリット】

  • 断熱性や調湿性が高い
  • リラックス効果がある
  • 洋室のアクセントにもなる

【畳の床のデメリット】

  • 汚れや家具の跡が付きやすい
  • ダニやカビが発生しやすい
  • メンテナンスの手間がかかる

イ草を編んで作った畳には、たくさんの空気層があります。空気層から生まれる断熱効果により、畳の床は夏でもヒンヤリとした肌触りで、真冬でもそう冷たくはなりません。

また、無垢フローリングのように空気中の水分を吸ったり吐いたりするので、畳の部屋では快適な湿度を保ちやすいです。

ただ、空気をたくさん含んだ畳の床は、水や汚れもよく吸います。汚れを付けたまま放置すると、畳の内側まで染み込み、取れなくなるかもしれません。

水や汚れの入り込んだ畳内部は、ダニやカビにとって快適な環境でもあります。普段から風通しを良くして、定期的なメンテナンスをしないと、畳は長持ちしません。

畳の魅力やメンテナンスについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひお読みください。

気になる床材は、住宅展示場で実物を見てみよう!

日本で最もポピュラーな床材といえば、やはりフローリングでしょう。

しかし、フローリングにもいくつかの種類があり、ほかにもたくさんの種類の床材があります。記事を読んで、それぞれの床材の魅力や扱ううえでの注意点がわかったら、住宅展示場やモデルハウスで実物を見てみるのもいいでしょう。写真や文章からは、肌触りや香りなどが伝わってこないからです。

Mockhouse magazineには、それぞれの床材についてもっと詳しく解説している記事もあります。それぞれの床材の特集ページには、記事途中にあるリンクから移動できます。気になる床材があったら、特集ページもぜひ読んでみてください。

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