新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
家づくりを検討するとき、普段生活する家のなかや外壁素材などについては真剣に考えますが、「外構」についてはあまり考えていなかったという人も多いかもしれませんね。
屋外スペースにあたる外構は、生活の快適性にもかかわる大切なポイントがたくさんあります。
本記事では、外構の必要性や工事費用を中心に、資金計画のポイントや検討時の注意点まで解説。
「外構工事どうしようかな」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
具体的な工事費用の解説の前に、まずは「外構工事」がどういったものかについて紹介しましょう。
よく「庭」や「エクステリア(外観)」と混同されがちですが、「外構」はエクステリアにある構造物などを指します。
外構工事で作った構造物や生活動線のための設計全体を含めてエクステリアと呼んだりします。
また外構工事がなぜ必要なのかといった点についても、はじめに確認しておきましょう。
外構工事の「外構」とは、一般的に「門扉」や「塀やフェンス」、「駐車場」などを指します。
門扉なら玄関までのアプローチを考えたり、駐車場ならカーポートにするかガレージにするかといった事柄です。
「庭」や「エクステリア(外観デザイン)」まで含めると範囲が広くなってしまうので、本記事では工事などを必要とする構造物を「外構」として解説します。
ほかにも外構に含まれるものとしては、ウッドデッキや置物(ガーデンオーナメント)、新潟県で暮らす場合に必要となる「スタッドレスタイヤ」や「スノーダンプ」を収納する外物置などですね。
外構工事を事前にしっかりと検討することで、新居完成後の満足度も変わってきます。
なぜ外構工事が必要なのかといった点について、本記事では以下の3つに分けて解説しましょう。
たとえば、周辺からの視線や屋内の様子を適度に隠すためには、プライバシーの確保が必要ですし、ガレージに停めた車から玄関までのスムーズな移動も外構工事へのこだわりによって変わってきます。
何度もハンドルを切らないと車を駐車できないといった不都合を避けるためにも、外構工事の検討は重要です。
家族や住宅の財産を守るための役割もあります。
外構を作らなかった場合、敷地への侵入が簡単になってしまうので、防犯という観点からも検討したいところです。
不審者のほかにも、一般道に面している住宅の場合、歩行者や自転車、車が何らかの理由で敷地に侵入しやすくなってしまうという面もあります。
外構を作るということは、みなさんの敷地の境界をよりはっきりさせる効果もありますね。
外構工事によって地面を舗装すると、雑草が生えにくい環境をつくることにもつながります。
家の周辺が雑草だらけになってしまっては、見た目も損ないますし、害虫の発生源に繋がってしまう恐れも。
ある程度の緑は必要ですが、シンボルツリーや花壇を置くといった楽しみ方もありますので、外構は庭の景観や害虫対策といった環境を考慮して検討しましょう。
外構工事の基本概要を解説したところで、ここからは資金計画について考えてみましょう。
外構工事の資金計画には、ちょっとしたコツがあります。
外構工事は、序盤で要望を伝えておきましょう。
外構にこだわる場合でも、最低限の要項を満たすものでいいと考えている場合であっても、序盤に提案してもらい、必要な費用を把握しておくのがポイントです。
もうひとつの理由は、放っておくとなかなか取り掛からずに時間が過ぎていってしまうからです。
外構工事は、予算や工期の都合でほとんど手を付けずに進める人や、しっかりとこだわって実施する人もいます。
いずれの場合であっても、最初に計画し完成までの見通しを立てやすくしておくのがベターです。
外構工事には、どのくらいの費用を必要とするのでしょうか。
新築住宅の外構工事費用は、建築工事費用全体の約10%前後が相場といわれています。
実際の金額で考えると住宅の建築費の10%は約100〜300万円程度です。
敷地や住宅、依頼する住宅会社によってさまざまですが、各費用のおおまかなイメージは以下のようになります。
ここにウッドデッキやサンルームを設置したり、タイルや砂利を敷き詰めたりといったアレンジを加えていくと、さらに加算されていきます。
外観には、シンボルツリー(植栽)やガーデンオーナメント(置物)なども加わるほか、序盤で解説した玄関までのアプローチや駐車スペースといった「動線」なども考えなければなりません。
外構工事を序盤に計画しておくべき理由はこういったところにあります。
ここでは、外構工事の「お金の扱い」について解説します。
外構工事費用は、家づくりにかかるお金のなかでは「付帯工事費」に該当するものです。
みなさんが気になるのは「外構工事費用は住宅ローンに組み込めるのか?」といったところではないでしょうか。
住宅ローンには、組み込める費用と組み込めない費用がありますが、外構工事費用は原則として住宅ローンに組み込むことはできない費用です。
ただし例外があります。
たとえば、請け負ってもらう工務店・ビルダーに外構工事を一括で依頼する場合です。
請負契約書に外構工事の費用まで記載があれば、金融機関は外構工事費を含めた金額を住宅ローンで融資してくれます。
外構工事を工務店とはべつの業者に依頼する場合は、扱いが異なりますので住宅ローンには組み込めません。
いずれの場合でも、「外構工事費は住宅ローンに組み込める」、または「組み込めない」と決めつけずに、まずは専門家に相談しましょう。
資金計画はしっかりとおこなうようにしてくださいね。
ここからは、外構工事を計画するときに押さえておきたい注意点について解説します。
基本的な内容から「外構工事をしない選択肢」といったところまで紹介していますので、一つずつチェックしながら読んでみましょう。
外構工事を検討するときに、もっとも大切なポイントのひとつが「プライバシー」と「採光」のバランスです。
建築する場所にもよりますが、周囲からの視線は正面のほかにも、左右や上からもあります。
すべて覆ってしまっては、暗い閉塞感のある暮らしになってしまいますが、開けっ広げにし過ぎてしまっては落ち着きません。
プライバシーの確保と斜光のバランスをどの程度にするかは悩ましいところですね。
家の門から玄関までのアプローチや駐車場のサイズ、駐車場から玄関までの移動といった「動線」も重要です。
デザインばかりに目がいってしまい、実際に完成して暮らしてみると不便だったといったケースもあります。
基本的な事柄のみですが、以下の点に注意して考えてみましょう。
意外と見落としがちなのが、構造物に採用する建築素材です。
建築素材も「どんな外構に仕上げたいか」に含めたうえで検討しましょう。
価格重視で安すぎるものはすぐに傷んでしまい、かえってメンテナンスや修理費用がかかってしまう場合もあります。
全体のバランスや資金と相談しながら納得のいく計画を立ててくださいね。
「外構工事をしない」という選択肢も知っておきましょう。
予算や工期の都合から、駐車場や玄関までのコンクリート、雑草対策など最低限の工事のみにとどめ、外構工事をせずに進める人もいます。
MockHouse(モックハウス)には、家づくりに関連するさまざまな情報を掲載しています。
外構についても「庭」や「デッキ」「縁側」といったキーワードで施工事例などを紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
外構工事について、さまざまな観点から解説してきました。
外構は単なる庭づくり・外工事ではなく、住宅のなかと同じように「どんな暮らしにしたいか」を明確にしながら進めることがポイントです。
設置したい設備や素材などによって外構工事費用も変化しますので、まずは工務店に相談してみましょう。
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