新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
住宅の外観デザインは、家の第一印象を決める「顔」と言っても過言ではありません。
だからこそ「外観はどんなデザインにしよう?」と悩んでしまいますよね。
外観デザインを決めるときには、住宅の全体像をイメージしながら考えることが大切です。
とは言っても、なかなかイメージが浮かばないのがデザインの難しいところ。
そこで今回は、注文住宅で人気の外観デザインや事例から、外観デザインの考え方を解説していきます。
外観デザインには、さまざまなバリエーションがあります。
数あるデザインのなかでも、最近のトレンドは「シンプル」をベースとした以下の4種類のスタイルです。
ここでは、これらのデザインの特徴をみていきましょう。
「シンプルモダン」は近年建てられている住宅で、もっとも人気のある外観デザインです。
曲線や凸凹が少なく、直線的なシルエットで全体的にスッキリとして見え、飽きがこないことから人気を集めています。
また、シンプルモダンの外観は装飾が少ないため、ほかの外観デザインと比べて費用を抑えられることもメリットです。
「北欧風」の外観は、ホワイトやベージュなどのナチュラルカラーを基調としています。
アクセントとして窓枠を木材で囲んだり、グレーやブルーといった差し色を加えたりして個性を出せることもポイント。
外観のベースがナチュラルカラーなので、家全体が柔らかく、温かみのある印象に仕上がります。
近年注目されているのが、自然素材を基調とした「ナチュラル」な外観デザインです。
外観のベースカラーにはベージュやブラウンをいった「アースカラー」を取り入れ、外壁には漆喰(しっくい)や無垢材などの自然素材を用います。
しかしナチュラルテイストにしたいからといって、すべての素材を自然素材に統一する必要はありません。
ナチュラルテイストのポイントは、木材やカラーを使い方で、見た目の部分でいかにナチュラルさを出すかにかかっています。
「和モダン」は、これまで日本の住宅に取り入れられてきた「和風」のテイストを残しつつ、現代の新しいデザインも加えたシンプルで趣のある外観デザインです。
年齢を問わず幅広い世代に愛されるデザインであることから、一世帯住宅だけではなく、二世帯住宅の外観としても人気を集めています。
色合わせの際には、彩度が低く、くすみがかった落ち着きのある「和色」を選ぶことがポイントです。
ここまでは、注文住宅で人気の外観デザインの特徴を説明してきました。
実際に注文住宅を建てている方は、どんな外観デザインにしているのか気になりますよね。
ここではテイスト別に、注文住宅の外観デザインの事例とポイントを紹介します。
直線的なデザインとダークカラーで、シンプルモダンさを表現している住宅です。
外壁全体はネイビーを基調とし、窓枠に黒を入れることで締まりのあるデザインに。
フラット屋根を採用して、キューブのような見た目でシンプルモダンさを演出しています。
外壁のダークカラーによって住宅が重い印象にならないように、玄関扉とフェンスのカラーにはウッドブラウンを取り入れて「抜け」を作っていることもポイントです。
真っ白な外壁に、ブルーの窓枠がアクセントになっている北欧風の住宅です。
外壁が白一色だと全体がぼやけてしまうので、アクセントとして窓枠には北欧カラーの象徴でもあるブルーを取り入れていることもポイント。
白とブルーの2色だけでは冷たい印象を与えてしまうので、ウッドブラウンの玄関扉設けることで温かかさをプラスしています。
外壁全体を木材のみで仕上げた、ナチュラルさを感じられる住宅です。
外壁デザインを1つの素材やカラーのみで仕上げた場合、シンプルさは演出できるものの全体像がぼやけてしまうのが難点。
けれど木材は一つひとつ色や木目が異なるため、外壁全体を木材のみで仕上げても木目の変化や温かみを感じられる外観になります。
まるで和カフェのような、現代と和風を組み合わせた外観デザインの住宅です。
外壁の上半分のカラーには白とブラウンを取り入れ、妻飾りを付けることで現代風なイメージに。
一方で、下半分には木枠の扉を設け、縁側の存在を感じられる昔ながらの和風家屋を演出しています。
現代と和風のデザインを調和して表現するのではなく、外壁の上下でデザインをきっちり区別することも和風モダンさを演出するポイントです。
南仏プロヴァンスの家をイメージさせる外観デザインの住宅です。
外観全体をイエローとブラウンの同系色でまとめているため、全体的に柔らかな印象を受けます。
窓枠横の緑の装飾はアクセントとして、そしてカフェをイメージさせるワンポイントアイテムとしても役立っています。
また、屋根下の屋切(やぎり)部分にタイルの妻飾りを設け、シンプルになりすぎないような工夫を施していることもポイントです。
ここまでは、人気の外観デザインや事例を紹介してきました。
実際に外観デザインを決めるときには、どのような手順で考えていけばいいのでしょうか。
ここでは、外観デザインの考え方を説明します。
外観デザインを考えるときに一番大切なのが「仕上がりをイメージすること」です。
「ナチュラルな感じ」「北欧風がいい」「グレーの外壁にしたい」など、ざっくりなイメージで構いません。
初めに住宅の全体像を考えてからイメージを膨らませていけば、自分が思い描く理想の外壁デザインに近づけることができます。
すでに室内のテイストを決めているのなら、室内イメージとのすり合わせをしながら、仕上がりをイメージしてみてください。
イメージを決めたら、次は外観の「形状」を決めます。
建物のかたちは、家のイメージやテイストを決める重要な部分です。
曲線や凹凸が多く複雑な形状な家は高級感のあるイメージに、反対に曲線や凹凸が少ない家はシンプルやナチュラルなイメージになります。
自分の想像するテイストに合う形状を考えてみてください。
外壁のメインカラーの組み合わせを考えるときには、家のテイストに合うカラーを2色まで選びましょう。
色の濃淡や彩度の組み合わせによって外観のイメージが異なるため、外壁サンプルを参考に色合わせをしてください。
屋根のかたちも外観デザインには欠かせない部分です。
フラットな屋根は現代風のシンプルな住宅と相性がよく、切妻(きりづま)や寄棟(よせむね)は和の雰囲気を演出したいときに適しています。
乗せる屋根は家のテイストによって異なるので、屋根のかたちは外観デザインを大まかに決めたあとに考えましょう。
外壁デザインは家のイメージを決める重要な部分であり、簡単にリフォームができない場所でもあります。
「イメージ通りにできなかった」と後悔しないためにも、全体像を想像しながら少しずつデザインを考えていくことが大切です。
イメージがなかなか浮かばないときには、自分好みの事例からデザインをつまみ食いして、自分の理想のデザインを考えてみてください。
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