Mockhouse新潟

新潟最大級の家づくり情報サイト「モックハウス」

  • 自然素材の家
  • 高気密・高断熱
  • 平屋

実はメリットだらけ!? あえて「小さい家」で暮らす魅力とは

実はメリットだらけ!? あえて「小さい家」で暮らす魅力とは
 川の畔の小さな家「小口の家」(オーガニックスタジオ新潟株式会社)
2023.04.05

新築住宅を計画し色々調べているものの、なかなかスムーズに進まないケースがあります。例えば「イメージしている広さの土地が見つからない」などです。新潟県内でも、条件の良い立地は土地が狭いといった、いわゆる「狭小地」が増えており、「住みたい家」を取るか、「住みたい場所」を取るか、なかなか決めかねている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな悩みを抱えている人に向けた「小さな家(タイニーハウス)のススメ」の紹介です。「小さな家で豊かに暮らす」、「あえて小さな家を選ぶ」、そんなライフスタイルも増えています。どんな魅力があるのか、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

モックハウスをフォローする
建築実例をみる

 家の広さはコストに直結する

まずは、「希望している場所で取得できる土地が狭い」や「予算が限られているから仕方なく…」といった消極的な意味ではなく、もう少しポジティブな側面から「小さな家」の魅力を見ていきましょう。

家の広さを踏まえて暮らしを想像する

家の大きさ・広さは、さまざまな「コスト」に直結するものです。広ければ広いほど、電気などのエネルギーが必要になります。生活に必要な家具や家電も用意しなければなりません。広いぶん、掃除や整理整頓の範囲も広くなってしまいます。

もちろん、建てるときのコスト(イニシャルコスト)や、維持費(メンテナンスなどのランニングコスト)も、広さに応じて掛かってくるでしょう。

小さな家をあえて選んだ場合、こういったコストを抑えながら、暮らしやすい環境を作ることができます。初期コストを住宅性能や設備に充てることで、少ないエネルギーでも室温や湿度を快適に保ったり、先々のメンテナンス費用を抑えたりなどです。家族全員が、互いに目の届く範囲で暮らし、防犯対策などもしやすいのではないでしょうか。

※コウダイコメント

昨今では、「敷地が小さいから小さい家を選ぶ」とも限らなくなってきています。「必要なものを必要なぶんだけ」といった考え方から、土地がある程度確保できた場合でも、小さな間取りの家を希望する施主が増えてきています。

「小さな家」の魅力をまとめると、以下のようになります。

  • さまざまなコストが抑えられる
  • そのぶん住宅性能や設備など、ほかのリソースに充てられる
  • 掃除やメンテナンスがラク
  • 家族が互いに目の届く範囲にいる
  • 防犯対策もしやすい

「小さい家」の施工事例

ここでは、Mockhouseに掲載されている「小さい家」の施工事例を紹介します。今回は、延床面積がおおよそ25〜30坪ほどある、4つの事例を用意しました。

 川の畔の小さな家「小口の家」(オーガニックスタジオ新潟株式会社)

広い土地にあえて小さな家を採用したケースです。敷地面積149.44坪に対し、延床面積は28.6坪となっています。山小屋をイメージした大屋根から伸びている煙突が特徴的ですね。

屋内は勾配天井になっており、広い空間を確保したLDKから2階にアクセスできます。むき出しの柱や梁も雰囲気が出ています。

洗面室からは浴室とテラスに出入り可能。家族がのびのびと動き回れるよう、生活動線にも工夫が見られます。

寄り添う家、豊かな広がり(イエライフ 小出建設株式会社)

こちらは、敷地面積58.5坪に延床面積26坪のお宅です。カウンターキッチンの目の前に大きな窓を設け、光をたっぷりと取り込みつつ、狭さを感じない工夫にもなっています。ちなみに、こういった狭い間取りには写真のような丸テーブルがよく合います。

2階には、来客時やリラックスしたいときなど、さまざまなシーンで活躍しそうな和室も用意。住む人の希望を叶える「和モダン」な家に仕上がっています。

勾配屋根を上手く活用し、高い天井で視界も広く、高窓からしっかりと採光も行っています。一般道に接している庭には木製のフェンスも備え、居心地のいい空間になっていますね。

 BROOCKLYNスタイル(株式会社 山築)

敷地面積86坪に対し、延床面積27坪のお宅です。コンクリートブロックや金属を多用した洋風デザインに仕上がっています。

デザインコンクリートのキッチンやむき出しの柱、梁、床の仕上げなども一味違ったものになっていますね。

奥には小上がりの畳スペースを設け、ゆったりと過ごせるスペースになっています。

1階だけで暮らしが完結する、多雪地域に建つ28坪の住まい(株式会社Ag-工務店)

最後は「1階だけで暮らしが完結する」をコンセプトとした、28坪のお宅です。対面キッチンを中央に配置し、ダイニングとリビングに分かれています。勾配天井で繋がっており、広々とした視界を確保しています。

テレビボードのスペースを外に張り出すことで、リビングがすっきりとした印象になっていますね。白い壁紙と木目のバランスが心地よい空間に。

さらに奥には、6畳の和室を設置しています。装飾を抑えたシンプルな空間に、障子窓が綺麗に収まっていますね。

「小さい家」で豊かに暮らそう!

「小さい家(タイニーハウス)のススメ」をテーマにお話してきました。

都市部の住宅街のような狭い土地だけでなく、広い土地にあえて小さな家を選択する人も増えており、かつての「広く立派な家」が豊かさを象徴するといった考え方とは、少し違ってきているのが昨今の住宅事情です。

必要最低限の大きさで生活コストを抑えながら、理想の暮らしを叶えられるのも注文住宅の魅力といえます。気になる人は、ぜひこういった選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

建築実例をみる