新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
多くの人にとって、家づくりは、人生最大の買い物でしょう。
価格が高いだけでなく、大切な家族が長い年月を過ごす場所が、我が家です。
家づくりに関しては、どんなに慎重になっても、「慎重すぎる」ということはありません。
家づくりの中でも特に気になるのが、「外壁材の選び方」でしょう。外壁は、家全体を守る大切なもの。大きな地震が来ても、長い年月が経っても、家族を守れるものでなければなりません。
今回は、自然の風合いが魅力的な「板張り外壁」について解説。どんなメリット・デメリットがあり、選ぶうえでの注意点はないのか。板張り外壁が向いている人や、実際の施工事例もお伝えします。
また、新潟ならではの板張り外壁の注意点も紹介。
木は水に弱い素材です。雨も雪も多い新潟で板張り外壁の家を建てるなら、どんなことに気を付けるべきかを解説します。
新潟県内の施工事例も写真付きで紹介しするので、ぜひ参考にしてください。
板張りの外壁とは、その名の通り、木の板を張って作った外壁のこと。本物の木に、なるべく余計な加工を施さずに使うため、ほかの外壁材にはない「自然のあたたかみ」を味わえます。
木の種類や塗装の色を選ぶ楽しさはもちろん、自分たちでメンテナンスをする楽しさもあります。
板張り外壁の良さは、何と言っても「木のあたたかみ」を感じられることです。では、外壁材としての機能には、何か特筆すべき点はあるのでしょうか。
まずは、板張り外壁のメリットを3つ紹介します。
板張りの外壁には、何と言っても木ならではの風合いがあります。
最近は注文住宅を建てる人は増え、いろいろなデザインの家を目にするようになりましたが、中でも板張りの家は目を引きます。
生活の中で自然を感じたい人や、ほかとは違うデザインの家を建てたい人に、板張り外壁はピッタリです。
木の板を組み合わせている板張り外壁は、部分的なメンテナンスがしやすいです。部分的に激しい劣化や深く大きい傷が付いても、その部分だけ新しい板に変えられます。
また、工業製品と違い、本物の木を使っているため「廃盤」がありません。板を張り変えるときは、同じ種類の木を切ってくればいいだけです。「外壁材が廃盤になっていて、一部だけ見た目が変わってしまう」ということがありません。
本物の木を使っている板張り外壁では、木ならではの経年変化を楽しめます。
長い年月の中で、木の壁は少しずつその表情を変えていきます。きちんとしたメンテナンスさえしていれば、木の壁は経年劣化でボロボロになるのではなく、経年変化で味わいを深めていくでしょう。
板張り外壁の家では、家族と一緒に我が家も年齢を重ねていくのです。
自然の木には、外壁材としての機能も十分に備わっていることは、おわかりいただけたでしょう。そもそも、日本人は古くから「木の家」に住み続けてきた人種です。木は日本人の感性にも、日本の気候風土にも合った素材なのです。
しかし、自然素材だからこそのデメリットもあります。次からは、板張り外壁のデメリットを3つ紹介。木材選びや設計、家が建ってからの生活の中で、どんなことに気を付けるべきかをお伝えします。
本物の木を使っている板張り外壁では、木材に反りや割れが発生することもあります。
木になるべく余計な加工を施さず、自然の良さを残した木材を「無垢材」と呼びます。無垢材は木を切り出し、内部に水分が残らないよう、しっかり乾燥させて作ります。乾燥が不十分だと、家を建てた後も少しずつ水分が抜けていき、その過程で木材の形が変わってしまうからです。
反りや割れを防ぐには、しっかり乾燥させた、質の良い無垢材を選ぶ必要があります。
多くの木材と同じように、板張り外壁も水には弱いです。建て方やメンテナンスの仕方が悪いと、雨や雪で外壁が腐ってしまったり、カビが生えたりするかもしれません。
「外壁になるべく雨が当たらないよう軒を長めに作る」「定期的なメンテナンスで防水する」「通気性や日当たりを考えて設計する」など、雨や雪への対策が必要です。
水に弱い板張り外壁をきれいに保つには、定期的なメンテナンスが必要です。
本物の木を使った外壁には、防水・防腐のための保護塗料が塗られています。もちろん、保護塗料の効果は時間の経過とともに失われていくため、定期的な塗り直しが必要です。
サイディングをはじめとするほかの外壁材では、メンテナンスの周期はせいぜい10年に1度です。一方、板張り外壁では5年に1度程度のメンテナンスが欠かせません。
定期的なメンテナンスさえすれば、経年変化により質感は変わっていくものの、木材としての丈夫さや見た目の美しさは損なわれません。自分の手で保護塗料を塗りなおすこともできるため、DIYが好きな人には、むしろメリットに感じるかもしれませんね。
外壁を板張りにしようと考えたとき、デザインのポイントになるのが、「木を張る向き」です。板を横向きに張るのか、縦向きに張るのかで、印象は大きく異なります。
機能面を見れば、横張りと縦張りに大きな違いはありません。縦張りでは壁に当たった水はサッと流れ落ち、横張りでは上から板を重ねていくことで、内部への浸水を防いでいます。
外壁としての機能の違いはないため、横張りか縦張りかは、好みで選んで問題ありません。
板張り外壁の魅力は、何と言っても木ならでは風合い、あたたかみを、日常生活で感じられることにあります。メンテナンスこそ必要なものの、手をかけた分、我が家への愛着も一層強まるでしょう。
そんな板張り外壁は、次のような人、家庭に向いているでしょう。
山好きのご主人のため、山小屋をイメージして設計。内外共に無垢材をふんだんに使用した和モダンテイストのお宅です。
近年人気の高い板張り×ガルバリウムの外観。シンプルなシルエットだからこそ異素材の組み合わせが映えます。
村上市の杉を使用したお家。城下町村上の歴史と伝統を感じるような、新築ながらも趣深い和のデザインです。
板張り外壁の家は、木の風合いが感じられる家です。素朴なあたたかみや、経年変化による表情の変化を、毎日の暮らしの中で楽しめます。
定期的なメンテナンスは必要なものの、業者に依頼するだけでなく、自分たちで手を入れてあげることもできます。5年に1度の保護塗料の塗りなおしを、家族の定例イベントにしてしまうのも、面白いかもしれません。
手をかけただけ愛着も増し、子どもたちに「自分の家に自分で手を入れる」という、現代社会ではなかなかできない体験をプレゼントしてあげられます。
外壁を板張りにしたい!と思った方は、ぜひ参考になる施工事例や、板張りを得意とする工務店を探してみてください。
2023.10.14
2023.10.13
2023.10.04
2023.09.29
2023.09.27
2023.09.15