新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
キッチンの背面収納を決めるとき、悩みがちなのがキャビネットのサイズと収納タイプだと思います。
食器や家電、乾物などの収納物をすべて収納できないと困りますし、スペースが余りすぎるのはもったいないですよね。
そこで本記事では、4人家族に必要な背面収納のサイズや、食器の収納量を収納タイプの組み合わせ別に説明します。
まずは、4人家族に必要な食器量から見てみましょう。
背面収納のサイズを考える前に、まずは自宅にある食器量を把握するところから始めましょう。4人家族に最低限必要な食器の枚数は、「42枚」です。
内訳は以下の通り。
さらに、マグカップやグラス類は「14個」程度は必要になるため、4人家族の場合は、合計で「56枚(個)」以上の食器を所持していることになります。
56枚と聞くと「意外と多い」と思うかもしれませんが、この数は「最低限必要な数」なので、56枚よりも多く食器を持っている家庭がほとんどだと考えられます。
そのため、最低でも56〜70枚程度の食器を収められる背面収納を選ばなければなりません。
食器集めが好きな方や自宅にある食器の数が明らかに多い方は、収納力がある背面収納のタイプを選んだり設置スペースを増やさなければ、すべての食器を収納することは難しいと思います。
背面収納のタイプやサイズを決める前に、まずは食器量の把握や見直しから初めてみましょう。次からは、本記事の本題である、背面収納に必要なサイズを説明していきます。
キッチンメーカーの背面収納の規格サイズは横幅90cm、奥行45cmのものが多く、90cmの背面収納を2〜3種類並べて設置していることが多くみられます。
システムキッチンの規格サイズは255cmのものがほとんどなので、キッチンと同じサイズで背面収納を設置する場合には180cmのスペースが背面収納になり、残りの75cmが冷蔵庫設置スペースとなります。
背面にシステムキッチンのサイズよりも広いスペースを確保できる場合には、背面収納をいくつも組み合わせることが可能です。
設計図面を見て、背面収納の設置スペースをどのくらい確保できるのか、確認しておきましょう。
背面収納の収納タイプは4種類あります。
このなかで食器を収納できるのは、引き出しタイプ・開き扉タイプ・家電収納タイプの3種類。
オープンタイプはゴミ箱や踏み台などの道具を置くスペースを確保するためのキャビネットなので、引き出しはついていないことがほとんどです。
また、引き出しの高さや、開き扉の棚板間隔はメーカーや製品によって異なります。
そのため、ここでは引き出し高さと棚板高さが「18cm」、「23cm」だと仮定したときの、1段に収納できるおよその食器量を説明します。
引き出しと棚板に18cmの高さがあれば、プレート皿や深皿を4枚ほどスタッキングできます。
横幅が90cmあれば、大プレートや深皿、中プレート、小プレートを1段のなかに収納することができます。
4枚スタッキング×4種類で、引き出し1段に16枚ほどは収納できそうですね。
また、グラスやマグカップは、1段のなかに18個ほどは並べて収納できます。
スタッキングできるグラスであれば、小スペースにさらに多くのグラスを収納することができます。
引き出しと棚板の高さが23cmあれば、ラーメン鉢や丼などの高さのある皿を2〜4枚ほどスタッキングできます。
ラーメン鉢や丼のサイズにもよりますが、4種類ほどは並べて収納できるので、合計で16枚は収納できそうです。
また、小鉢や小皿、グラタン皿、ボウルなどのサイズの小さい皿をスタッキングすれば、1段に20〜24枚ほどは収納することができます。
ここまで見てわかるように、1段に収納できる食器の枚数の平均は「14〜24枚」程度です。
仮に、56枚の食器を持っているのならば、すべての食器を収納するためには「2〜3段」の引き出しと棚板が必要なことがわかりますよね。
皿のサイズや組み合わせを考えながら隙間なく収納すれば、24枚以上の皿を収納できるかもしれませんが、2〜3段は食器収納に必要であることを覚えておいてください。
反対にスタッキングできる食器が少なければ、2〜3段では収まらない可能性もあります。
食器がスタッキングができるかどうかも、確認しておくと安心です。
この収納量を目安に、次からは背面収納の組み合わせを考えてみましょう。
引き出しや棚板1段分に収納できる、およその食器量が確認できました。
引き出しの段数や開き扉の棚数は背面収納のタイプによって異なるため、収納力は収納タイプの組み合わせによって決まります。
ここでは背面収納タイプの組み合わせ別に、食器の収納量と必要なスペースを確認してみましょう。
背面収納のなかでも、収納力が一番高いのが「トールユニット」です。
地面から天井までがすべて収納になっているため、トールユニットが1つあれば、たくさんの食器を収納することができます。
背面にトールユニットを設置するのであれば、180cmのスペースでも収納力は十分です。
しかしトールユニットには、フロアキャビネットや家電収納タイプのように作業台や家電収納台がありません。
そのため、家電収納タイプやフロアキャビネットとの組み合わせが必須です。
家電をスッキリと収納したいのなら、家電収納タイプ。収納量はしっかりと確保したい場合には、フロアキャビネット。といった具合に、目的に合わせて組み合わせを考えてみてください。
家電収納タイプはその名の通り、家電を収納できるキャビネットです。
家電収納スペースにはコンセントがついていることが多いので、配線もスッキリ隠せます。
また、家電を乗せる台はスライド台になっていることが多く、家電を簡単に引き出せるのもうれしいポイント。
しかし、家電収納タイプはキャビネットのほとんどが家電収納スペースになっているため、食器収納量は多くありません。
そのため組み合わせによっては、収納量が足りない可能性もでてきます。
家電収納タイプを取り入れるのであれば、食器量と収納量は要確認です。
カウンター収納は、フロアキャビネットを横に並べた組み合わせ方法です。
カウンター上に家電を置くので、家電の種類や色に統一性を持たせれば、キッチンのおしゃれ度もアップします。
最近では、カウンター上の壁に造作棚や飾り棚を設置して「見せる収納」を楽しんでいる方も多くみられます。
しかし、カウンター収納は吊戸がない分、収納量はあまり多くはありません。
カウンター収納を検討されるなら、2m以上は背面スペースを確保しておきたいですね。
本記事では、4人家族に必要な背面収納のサイズについてお伝えしてきました。
4人家族に最低限必要な食器量の54枚を目安に紹介してきましたが、食器量は各家庭によって異なります。
背面収納を選ぶときには、自宅の食器をすべて収納できるものを選ぶことが大切です。
今回お伝えしてきた食器収納量を頭に入れながら、まずは自宅にある食器を見直してみてくださいね。
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