新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
家づくりを検討している方の中には、仕事をしながら家事や育児をこなしている人も多いのではないでしょうか。
毎日の暮らしに不可欠な家事は、できるだけ効率よく進めたいですよね。
そのために必要なのは、家事動線を考えた間取りを設計することです。
今住んでいるお家で「洗濯機から物干し場までが遠い」「収納スペースが少なくて片づけが大変」など、不便に思っているところはありませんか。
建てたあとに間取りを大きく変えることはできないので、じっくり考えて家事ラクな間取りを考えましょう。
家事がしやすい間取りを考えるときに必要なのが動線計画です。
人の動きを線で表したものを動線といい、家事をするための動きなら家事動線、生活に関する家族の動きを生活動線といったように、さまざまな種類があります。
効率よく家事ができる間取りをつくるには、家事動線を考えることが重要です。
家の中で誰が、どの時間に、どんな動きをしているかを把握して、効率よく動ける間取りを考えましょう。
普段洗濯をするときに、どんな動きをしていますか。
洗濯機から物干し場、物干し場から収納スペースと、洗濯をするときに関わる動きを線で表すと、今の家事動線を確認することができます。
今住んでいるお家の間取りに動いている線を書いてみると、「洗濯機から物干し場までの距離が長い」「服の収納スペースが散らばっている」など、時間がかかっている箇所がわかるので、ぜひ試してみてください。
時間のかかっている箇所を改善できる間取りを考えられると良いですよね。
動線を考える時のポイントは、誰でも家事が行いやすく、無駄な動きがないということです。
家族構成や生活スタイルによって違いはありますが、一直線で描たり、シンプルに描けていると良い家事動線といえます。
朝、日中、夜などの時間帯に分けて動線を確認しておくと、生活動線と一緒に考えることができとてもスムーズです。
動線の考え方の一つに回遊動線があります。
行き止まりがなく家の中のぐるぐると回れる動線のことです。
洗面所、リビングなど、各部屋へのアクセスルートが増えることで、家族と生活動線が被りやすい朝の忙しい時間帯も効率よく動くことができます。
料理をしながら洗濯機を回して掃除をするというように、一度にさまざまな家事を同時並行する場合にも、回遊動線なら無駄な往復がなくスムーズです。
間取りを作るときには、部屋の大きさに目がいきがちですが、過ごしやすい家をつくるために動線を考えることはとても重要ですね。
家事動線以外にも、生活動線や来客動線を考える必要があります。
この三つの動線は、交わる回数が多いとストレスになってしまうこともあるので注意しましょう。
生活動線とは、家族一人ひとりの動きのことをいいます。
朝の忙しい時間帯に家族同士の動線が被ってしまうと、お互いの邪魔になってしまい小さな負担が増えてしまいますよね。
ストレスフリーに暮らすためには、家族が家を出るまでにどんな動きをしているかといった生活動線を把握しておくことが大切です。
特に新しい家を建てると、友人や親戚、両親などいろんな人が来る機会が増えますよね。
そんなときのために考えておきたいのが来客動線です。
玄関から客間までの動線に、洗面所や風呂場などのプライベートな部分が見えないように工夫しましょう。
家族がくつろいでいるリビングを通らないと客間にいけないという場合だと、家族もお客さんも気を使ってしまいますよね。
来客動線はできる限りプライベートな空間と切り離すことを意識することが大切です。
動線の基本は「なるべく短くすること」と「家事、生活、来客など他の動線と被らないこと」です。
子どもが帰ってきたらすぐに手が洗えるように玄関脇に洗面所をつくる、洗濯機と物干し場の往復を減らすために隣接させるなど、関連する場所を近づけて間取りを決めると動線が短くなり効率よく動くことができます。
動線が複雑で長いほど高率下がってしまうので、間取りをみながら移動シミュレーションをしてみましょう。
次に、料理、洗濯、掃除の三つ家事別で動線を考えてみましょう。
動線のほかに収納スペースなども考慮して間取りを考えると、家事のための動きがスムーズになりますよ。
料理だけでなく、配膳、片付けと家事の中でも大きな比重をしめているキッチン回りの家事は、なるべく効率よく動きたいですよね。
まとめ買いしたときや宅配で荷物が届いたときに、玄関からキッチンまでの距離が長いと運ぶために時間がかかってしまいますよね。
玄関と距離が近いだけで、荷物を移動する手間を軽減でき、それだけでも時短になります。
また、キッチン脇にダイニングテーブルがあると配膳・片づけがスムーズです。
キッチンが近いと家族にも片付けのお手伝いをお願いしやすいですよね。
食べた後は食器をシンクに運んでかたづけるという習慣が自然と身につくかもしれません。
食器や消耗品、食料などなにかと物が多くなるキッチンには、パントリーがあると片付けるのも便利ですよ。
そして、意外と重要なのがコンセントの位置と数です。
炊飯器、レンジ、トースターなど、キッチン回りはなにかと家電を使うことが多いので、「コンセントの数が足りない」ということもあります。
今のお家でどんな家電を使っていて、何口コンセントが必要なのかを把握しておくと置き場にも困らずにレイアウトできますよ。
“収納する”までの動線を考えたいのが洗濯です。
洗う→干す→収納するまでの流れを意識すると、効率よく動ける動線を確保することができます。
特に洗濯スペースと物干し場までが近いと、作業がスムーズです。
新潟県は雨が多く冬場の湿度が高いので、洗濯物が乾きにくく時間がかかってしまいますが、ランドリールームやサンルームを設けると、天気に左右されずに干すことができますよ。
また、フェイスタオルや部屋着など、お風呂に入るときに必要なものが洗面所に収納されていると、わざわざ取りに行く必要がなく便利です。
ちょっとした物でも物干し場の近くに収納があると、すぐにしまうことができ家事の負担を軽減することができます。
最近注目されている「ファミリークローゼット」は、家族全員の衣類を一箇所に収納することができます。
衣替えも効率よくできるのも大きなメリットです。
収納スペースが広くて多いのは便利ですが、その分部屋や廊下の広さを狭くしてしまいます。
効率よく収納するには、必要なところに必要な分だけ収納を設けるのがベストです。
玄関で使うものは玄関に、リビングで使う雑巾や掃除機などの掃除道具はリビングといったように、使う場所の近くに収納スペースをつくりましょう。
しまう場所に困らないことで、効率よく収納ができます。
小さなお子さんがいる家庭では、ベビーカーを畳まずに玄関に置いておけると便利ですよね。
お子さんが大きくなるにつれて、外遊び道具、自転車など物も増えていきますが、玄関に収納スペースがあると、家の中に持ち込む必要もなく片付けもスムーズです。
また、頻繁に掃除が必要なトイレ・洗面所などの水回りが近くにあると、掃除を一気にできるので時短にもつながります。
生活に関わる動線を考えて間取りを設計することで、家事ラクな住まいをつくることができます。
家事の仕方も、重視したいポイントも人それぞれです。
今の暮らしで時間がかかっている家事や、混みあってしまう場所などを把握しておくと、動線計画が立てやすくなるので、家族で話し合ってみましょう。
「家事をやらなきゃ」と焦ってしまう家事も、効率よく動ける環境を整えるだけで、時間にも心にも余裕が生まれます。
余裕が生まれることで、家事も住まいもより好きになりそうですね。
いろんな参考事例をもとに、気になるアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
2023.10.14
2023.10.13
2023.10.04
2023.09.29
2023.09.27
2023.09.15