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暮らしを豊かに。薪ストーブの魅力と、導入前の注意点

暮らしを豊かに。薪ストーブの魅力と、導入前の注意点
土間と薪ストーブの「暮らしを楽しめる」家(一級建築士事務所 株式会社山内組 archi labo)
2021.08.27

雪国・新潟で家づくりを考えている方の中には、薪ストーブに憧れを抱く方も多いでしょう。
重たい雪が降り積もり、強くて冷たい風が吹き荒む外から帰ってきて、薪ストーブにあたるひと時…。揺らめく炎を眺めながら、ストーブの上でやかんを沸かし、コーヒーを淹れる…。

新潟の冬は長く厳しいものですが、雪国でしか味わえない至福のひと時もあります。
薪ストーブがあれば、冬の暮らしがちょっと楽しくなるでしょう。

とはいえ、薪ストーブほどお金や手間のかかる暖房器具もありません。憧れやイメージだけで導入すると、その使いづらさに後悔するでしょう。

そこで今回は、薪ストーブの魅力と導入前の注意点をまとめて解説。
「薪ストーブはちょっと大変…」と感じる方に向けた代替手段や、「薪ストーブのある家」の写真付き施工実例も紹介します。

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薪ストーブの魅力

薪ストーブはメリット・デメリットで使うものではありません。
使いやすさやメリットで見れば、薪ストーブを選ぶ理由などないでしょう。

しかし、薪ストーブにはほかの暖房器具にはない魅力があります。

使いづらくても、お金や手間がかかっても、薪ストーブが使いたいんだ!」という方にこそ、薪ストーブはおすすめです。

まずは、そんな薪ストーブの魅力に迫ります。

インテリアとして美しい

薪ストーブの魅力は何と言っても、ストーブそのものの重厚な見た目と、その中でゆらぐ炎にあります。薪ストーブは美しいインテリアとして、お部屋の中でバツグンの存在感を放つでしょう。

北欧風や洋風など、さまざまなテイストに合わせやすいのも魅力です。

ちょっとした料理にも使える

薪ストーブは料理にも使えます。ストーブの上にやかんを置いてお湯を沸かしたり、煮込み料理やグリルのような本格的な料理を作ったり…。

中には、炉内をオーブンのように使える薪ストーブもあります。

薪ストーブのそばで火にあたりながら、その場で作った料理を食べるひと時は、控えめに言って最高です。

停電に強い

美しい薪ストーブ眺めながら、その場でのんびり料理を楽しめること…。これこそ、「薪ストーブのある家」最大の魅力です。

しかし、薪ストーブにはほかにも嬉しいメリットがあります。それは、停電に強いことです。

エアコンやガス・石油ストーブと異なり、薪ストーブは電気を使いません。雪国・新潟では、寒波や吹雪で停電が起きることもしばしばです。ただでさえ普段より寒い日なのに、ストーブも点かなければお湯も沸かせないのは辛いもの…。

薪さえあればどんな日でも使えるのが、薪ストーブのいいところです。

環境に優しい

薪ストーブは環境に優しい暖房器具です。これは、環境問題に関心のある方にとって大きな魅力といえるでしょう。

「薪ストーブだって、電気や石油を使う代わりに木を伐るじゃないか」と思うかもしれません。しかし、同じ暖かさを確保しようとしたとき、電力消費よりも木を燃やす方が、二酸化炭素の排出量は少ないです。

ほかの動植物への思いやりを持ちながら、資源を大切に使うことは、地球に生きる私たちの責任ともいえます。

薪ストーブを導入前の注意点

お伝えしたように、薪ストーブはメリット・デメリットで使うものではありません。使いやすさで考えるなら、夏も冬も使えて、室内の二酸化炭素濃度も上がらないエアコンが1番です。

薪ストーブはたしかに魅力的ですが、深く考えず導入すると後悔するでしょう。次からは、薪ストーブ導入前の注意点を紹介します。魅力と注意点を見比べ、家族とよく話し合って、薪ストーブの導入を決めてください。

費用が高い

薪ストーブを導入する前に、費用についてよく確認してください。本体の購入費用はもちろん、煙突を作る費用や設置にかかる費用など、とにかくお金がかかるのが薪ストーブです。すべての費用を合わせると、100万円を超えることもあります。

また、薪を乾かしたり保管したりする「薪棚」も欠かせません。薪棚用のスペースを確保するために、広い土地も必要になるでしょう。

薪の確保や保管が大変

薪ストーブにはお金だけでなく、手間もかかります。スイッチを入れるだけで使えるエアコンやガスストーブと違って、薪ストーブは薪を燃やさなければなりません。薪を確保するのも保管するのも、慣れていない人にとっては大変なことです。

薪を確保するには、自分で薪を調達する方法と購入する方法があります。自分で調達する場合、薪となる木を確保し、薪割りをして、しっかり乾燥させなければなりません。

薪を買ってくることもできますが、ひと冬越すのに9万円、高性能住宅でも6万円ほどの薪代がかかります。

結果的に、エアコンやガスストーブを使った方が安上がりということもあるでしょう。

また、薪の中に虫がいることもあります。実際に薪ストーブを使っている家庭に話を聞いたところ、薪の中に住みついていた虫が、家に入ってくるということもしばしばなようです。

メンテナンスの手間や費用がかかる

薪ストーブを使う場合、煙を逃がすための煙突が必要です。ストーブや煙突内部に煤がこびりつかないよう、シーズン終了後のお手入れは欠かせません。

お手入れはストーブ本体よりも、煙突の方が大変でしょう。煙突掃除は上から下に向かってやらなければならず、屋根に上らなければなりません。屋根に上がれるようにして、自分たちで掃除することもできますが、たいていの方は業者さんに依頼することになるでしょう。

メンテナンスにかかる手間や費用も、ほかの暖房器具の比ではありません。

部屋が暖かくなるまで時間がかかる

エアコンや石油・ガスストーブと比べて、薪ストーブは部屋を暖めるのに時間がかかります。

薪ストーブでは「放射熱」という仕組みを使って部屋を暖めます。内側の火でストーブの「鉄」を熱し、熱された鉄が部屋を暖めてくれるという仕組みです。仕組みで見れば、カーボンヒーターやハロゲンヒーターに近いといえるでしょう。

ただ、薪ストーブでは部屋が暖まるまでに時間こそかかるものの、ストーブから離れた場所まで暖かさが届きます。ストーブを中心に熱が広がり、身体の内側からじんわり温まってくるような心地良さが、薪ストーブにはあります。

近隣住宅への配慮が必要

薪ストーブを使うには、近隣住宅への配慮も必要です。

煙がたくさん出るため都市部で使うのは難しく、狭小地では薪棚を置けないでしょう。また、煙が出る排気口は、お隣の家の吸気口と離して設置しなければなりません。

薪ストーブから出る煙が近所迷惑にならないよう、工務店とよく相談し、排気口や煙突の設置場所を決めましょう。

「薪ストーブはちょっと大変…」と感じる人に

薪ストーブにはたくさんのお金と手間がかかります。ここまで読んで、「薪ストーブはちょっと大変…」と感じた方も多いでしょう。

そこで次からは、薪ストーブと近い感覚で、より手軽に使える暖房器具を2つ紹介します。

薪ストーブは無理だけど、ゆらめく炎を諦め切れない」という方は、ぜひ参考にしてください。

ペレットストーブ

ペレットストーブは、木くずやおがくず、樹皮などを固めた「ペレット」を燃やすストーブです。薪ストーブと同じように環境に優しく、放射熱で身体をじんわりと暖めてくれます。

ペレットストーブ最大のメリットは、薪ストーブよりもずっと手軽に、薪ストーブと近い使い方ができることでしょう。

ペレットは薪よりも簡単に手に入れ、保管できます。薪ストーブよりもずっと手軽に、揺らめく炎を楽しめるでしょう。

また、ペレットストーブには薪ストーブのような、本格的な煙突がいりません。エアコンと同じように壁を抜き、排気筒を付けるだけで設置できます。手の届く位置に排気筒を付ければ、自分たちでの手で簡単にお手入れできるでしょう。

バイオエタノール暖炉

バイオエタノール暖炉は、トウモロコシやサトウキビなどを原料とする「バイオエタノール」を燃やす暖炉です。

バイオエタノール暖炉では二酸化炭素こそ出ますが、石油ストーブのように一酸化炭素を出すことはありません。薪やペレットと違って煙も出ないため、排気筒や煙突も不要。メンテナンスも簡単です。

薪を燃やすストーブや暖炉と比べて炎は小さいものの、煙突がない分、熱を室内に閉じ込められます。暖房効率と使い勝手に優れた、エコな暖炉といえるでしょう。

薪ストーブがある家の施工実例

第23回建築作品・新潟県賞 最優秀賞を受賞したお宅です。
自然との調和が取られた設計の中で、薪ストーブも内と外をつなぐ役割を持っています。

 

こちらのお宅では不燃性で安心感のある土間スペースに薪ストーブを設置。
吹き抜けの1階部分にもあたり、2階まで優しく温めてくれます。

薪ストーブには「合う・合わない」がある

薪ストーブはたしかに魅力的ですが、ほかの暖房器具に比べてかなりの費用や手間がかかります。ハッキリ言って、薪ストーブはメリット・デメリットで使うものではありません。

薪ストーブのために家を建てる」くらいの気概がなければ、薪の確保やメンテナンスの大変さから、まず間違いなく後悔することになるでしょう。

ただ、薪ストーブにはデメリットを補って余りある「魅力」があります。薪ストーブはたしかに人を選びますが、相性のいい人にとっては、最高の暖房器具といえるでしょう。

薪ストーブは、まさに「最高の贅沢品」です。

まずはたくさんの施工実例を見て、モデルハウスや展示場で実物に触れてから、導入すべきか否かを話し合いましょう。

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