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新築住宅を建てる時に必要な「団体信用生命保険」を知ろう

新築住宅を建てる時に必要な「団体信用生命保険」を知ろう
2021.07.10

新築を建てる際に、ほとんどの方が住宅ローンを組むことになると思います。
金融機関で住宅ローンを組む際に、ほぼ必ず必要になるのが団体信用生命保険です。

団体信用生命保険とは、いったい何なのか、どんな種類があるか、注意点などを整理していきます。

この記事を書いた人
岩切 健一郎
岩切 健一郎

1986年生まれ。宮崎出身新潟在住のFP。
新潟大学卒業後、コンサルティング会社と外資系生命保険会社を経て現職。
月間PV最大25,000のnoteを執筆。最近は、3歳の娘と公園に行くことが楽しみ。

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団体信用生命保険ってなに?

団体信用生命保険とは、ローンの返済中に死亡や高度障害といった万一のことが起きたときに、残りの住宅ローンが保険金でゼロになる仕組みの保険です。

住宅ローンを借りる方は、ご家族の中でも収入のある方になります。その方に万一があると、遺されたご家族が返済にご苦労されることは想像に難くありません。
また、もし遺されたご家族が住宅ローンを返済できなかったとしたら、お金を貸した金融機関も回収ができずに困ってしまいます。

そうなってしまってはいけないので、名前にもあるように住宅ローンを借りた方に「保険」をかけます。
そして万一の時に、住宅ローンを貸した金融機関は、保険会社から住宅ローンの残額分の保険金を受け取ります。
遺された家族は住宅ローンを払う必要はなくなり、金融機関も貸したお金を回収することができます。

収入のある家族が亡くなった精神的なショックはありますが、マイホームは手放さずに済みます。
団体信用生命保険は、貸した側と借りた側、双方を守るための仕組みなのです。

団体信用生命保険は絶対に入らないとダメ?

基本的には、金融機関では団体信用生命保険に加入することが住宅ローンの融資条件になっています。
政府の運営する住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」では団信なしの借入という一部例外はありますが、民間の金融機関では団体信用生命保険の加入は必須になっています。

団体信用生命保険に加入しなければ、住宅ローンを組めません。

ただ、ほとんどの金融機関では団体信用生命保険の保険料を別途負担することはありません。
保険料は、住宅ローンを組む金融機関が負担してくれています。

団体信用生命保険の種類

団体信用生命保険の保障内容は一律ではありません。

一般的なものは、住宅ローンを借りた人が死亡した場合と高度障害の場合が支払いの対象となっています。

ただ金融機関ごとに特徴のある団体信用生命保険を準備しているので、確認することが大切です。

特定疾病保障特約のある団体信用生命保険や、就業不能保障のある団体信用生命保険があります。
特定疾病保障特約付きの団信であれば、例えばがんを診断されると保険金が支払われたり、脳卒中や急性心筋梗塞で一定期間の就労制限や入院があると保険金が支払われるものがあります。
8大疾病で一定の要件に当てはまると、保険金が支払われるものもあったりします。

また就業不能保障のある団信であれば、例えば所定の就業不能状態が1年続くと保険金が支払われるというものがあります。
就業不能の原因の中には、精神疾患は含まれないので要注意です。

特定疾病保障付団体信用生命保険は、金利が0.1%~0.3%ほど上乗せされる銀行が多いです。
しかし、金融機関によっては、金利なしで特定疾病保障付団体信用生命保険に加入できるところもあります。
同じ「特定疾病保障付」という名前になっていても、保障範囲や保険金が支払われる条件も異なります。
例えば、団体信用生命保険の保障に「がん」が含まれていても、がんの診断で保険金が支払われるところもあれば、がんにより就業不能状態が一定期間続くことで保険金が支払われるところもあります。

ご自身が心配な部分がカバーできているか、きちんと確認して団体信用生命保険に加入することが大切です。

団体信用生命保険に加入できなかったら?

団体信用生命保険は「保険」ですので、加入にあたって告知(自身の健康状態を告知書に記入することで保険会社に伝えること)が必要になります。
告知で嘘をついてしまったり告知を漏れてしまったりすると、万一が起きた時に保険金が支払われない可能性があります。
告知は正直に正確に行いましょう。

正直に告知した結果、中には健康上の理由から団体信用生命保険の加入を断られてしまう方もいらっしゃいます。
その場合に取る1つ目の方法は、他の金融機関をあたってみることです。
金融機関によって、団体信用生命保険の引受の会社が異なります。
保険会社が異なれば、保険に加入できる健康状態も異なります。
同じ健康状態でも、保険会社によって加入できることもあれば、断られることもあるのです。
そういった事情から、まずは他の保険会社を使っている金融機関に持ち掛けてみてください。

それでも断られてしまった場合には「引受条件緩和型団体信用生命保険(ワイド団信)」を活用する方法があります。
金利が0.2~0.3%上乗せになりますが、健康に不安のある方でも加入しやすい団体信用生命保険になっています。

ワイド団信の加入も断られてしまったら、万一の場合の保障はなくなりますが、フラット35にて団体信用生命保険を付けずに住宅ローンを借りる方法もあります。
ただ、団体信用生命保険がないということは、万一の際は遺された家族が住宅ローンを引き継ぐことになります。

このあたりは個別での対応が必要になるので、工務店やファイナンシャルプランナーに個別でご相談されることをおすすめします。

団体信用生命保は住宅ローンのどのタイミングで加入する?

団体信用生命への加入の手続きは、基本的に住宅ローンの本申込と同時に行います。団体信用生命の告知は6ヶ月以内に融資が実行される場合に有効になります。

本申込から融資実行までに6ヶ月を超えた場合は再度告知が必要になります。
再度告知をする際に、健康状態が悪化していると団体信用生命保険に加入できなくなります。
その結果融資の実行が受けられなくなる可能性があるので、注意が必要です。

健康に不安がある時は、工務店と金融機関に相談しながら話をすすめていくことをおすすめします。

団体信用生命保険を理解して、安心して新築住宅を建てましょう!

団体信用生命保険についてのご理解は深まりましたでしょうか?
団体信用生命保険と一口にいっても種類が豊富です。保障内容や金利など、検討する項目がたくさんあります。
1人で選べない時は、工務店やファイナンシャルプランナーに相談しながらお選びいただくと、ご希望にあったものを選べると思います。
ご希望に合った団体信用生命保険をお選びいただき、安心して新築住宅ライフをお送りください。

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