新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
モデルハウスやカフェなどで、よく見かけるシーリングファン。
「シーリングファンに興味はあるけど、自分たちの家には必要なのか」と、設置を悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、新築にシーリングファンを設置するメリットと注意点をお伝えします。
シーリングファンを取り付けるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
シーリングファンの大きな役割は、室内の空気を撹拌(かくはん)させることです。
天井付近に溜まった暖かい空気を循環させて、室内の温度を均一にします。
そして「シーリングファン」とひとくちに言っても、プロペラだけのシンプルなものから、ライト付きの多機能なものまでデザインや機能はさまざま。
モーターの種類にも、3〜4万円ほどで購入できる比較的安価な「ACモーター」と、商品によっては10万円を超えることもある「DCモーター」の2種類あります。
ACモーターは、安価でデザインの種類も豊富なことがメリットです。
DCモーターはデザインは限られるものの、音が静かで省エネ性が高く、モーターの風量が大きいというメリットがあります。
天井の高さや室内の広さ、予算などから、どちらのモーターにするか検討すると良いでしょう。
室内の空気を撹拌させるシーリングファンには、室内の空気を均一にすること以外にも、さまざまなメリットがあります。
ここでは、新築にシーリングファンを設置する2つのメリットをお伝えします。
空気には、暖かくなると上へ昇り、冷たくなると下に溜まる性質があります。
冬の寒い時期には暖かい空気が天井に溜まり、夏の暑い時期には冷たい空気が足元に溜まるため、夏と冬は室温にムラができてしまいがち。
シーリングファンは、そのようなときに効果を発揮します。
ファンを回転させて天井に溜まった空気を撹拌するので、冷暖房を効率よく効かせて快適に過ごすことができます。
シーリングファンにはシンプルなデザインや木目調、アンティーク調などさまざまなデザインがあり、設備としてだけではなく、インテリアとして楽しめることもメリットです。
室内のテイストに合わせたデザインを選べば、シーリングファンもインテリアの一部になります。
空調設備としての役割はもちろん、カフェ風やリゾート風などの空間を演出するアイテムのひとつとして室内に取り入れるのもおすすめです。
機能性、デザイン性のどちらも優れているシーリングファンですが、いくつか知っておきたい注意点もあります。
シーリングファンのメリットが生かされるのは、ある程度高さのある天井です。
天井の低い家ではそもそも室内に温度差が生じないため、シーリングファンを設置しても効果を十分に感じられないこともあります。
ではどのくらいの天井高なら、シーリングファンが必要になるのでしょうか。
シーリングファンを設置する高さの目安と、適しているシーリングファンの種類を見てみましょう。
天井高240cmの住宅は、基本的にシーリングファンは不要です。
インテリアの一部として設置するのなら、薄型タイプを選びましょう。
また、吹き抜けに設置する場合は、40〜50cmの長さのパイプを取り付けるタイプのシーリングファンが適しています。
天井とプロペラが近すぎると空気の通り道ができなくなり、撹拌効果が薄れてしまうからです。
天井高が240cmを超える場合は、天井の高さや室内の広さなどから必要なプロペラの大きさや種類を選んでみてください。
設置するシーリングファンの種類と天井高、広さによっては室内に圧迫感が出てしまう場合もあるので、住宅会社に依頼して取り付けイメージ図などを作成してもらいましょう。
シーリングファンは羽根の部分にホコリが溜まりやすいので、定期的な掃除が必要です。
定期的にプロペラ部分を掃除しなければ、羽根に溜まったホコリが少しずつ舞い、アレルギーの原因になることもあります。
シーリングファンの理想の掃除頻度は、2ヶ月に1回程度です。
モップや布巾でサッとホコリを拭き取るだけで、プロペラ部分は十分きれいになります。
吹き抜けに取り付けるタイプは業者依頼になる場合がほとんどなので、半年に1度は業者に掃除してもらいましょう。
室内の空気を撹拌させるシーリングファンは、省エネ性やデザイン性の高さが魅力です。
天井が高い家や吹き抜けがある家に設置すれば、効果をしっかりと発揮するでしょう。
しかし、シーリングファンのメリットを生かすためには、天井高に合わせたタイプを選ぶことが大切です。
自分たちの住宅にはシーリングファンが必要なのか、そしてどのタイプのシーリングファンが合っているのか、住宅会社と相談しながら考えてみてくださいね。
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