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共用タイプ?分離タイプ?快適な二世帯住宅づくりのポイントと注意点

共用タイプ?分離タイプ?快適な二世帯住宅づくりのポイントと注意点
大きなバルコニーがある完全分離の二世帯住宅の実例写真(DETAIL HOME)
2023.06.22

家族や親族など、2つの世帯が同じ敷地内で暮らすための選択肢に「二世帯住宅」があります。注文住宅との相性もよく、新潟県内でも多く見かける住宅です。

異なる生活スタイルを持つもの同士が一緒に生活をする二世帯住宅には、どんな注意点や設計があるのでしょうか。本記事では、具体的な施工事例を見ながら、二世帯住宅を検討するときのポイントや注意点を解説します。ぜひ、最後まで読んでみてください。

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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同居とは違う?二世帯住宅とは

二世帯住宅とは、2つの世帯がひとつの建物で一緒に暮らす家、またはライフスタイルのことです。「親世帯」と「子ども世帯」がもっとも一般的でイメージしやすいでしょう。文字通り一緒に生活をする同居もあれば、お互いのプライバシーを守り、それぞれの世帯が独立性を持った生活をするスタイルもあります。

親の体調が悪いときや、逆に子どもが生まれたときなど、互いに助け合いしやすい距離感が二世帯住宅のメリットですね。親やパートナーと話し合い、折り合いをつけながら、上手な距離感・関係を築いていくことが、二世帯生活においては大切です。

二世帯住宅のタイプは大きく分けて3つ

ひと口に「二世帯住宅」といっても、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

  • 共用タイプ
  • 完全分離タイプ
  • 一部共用タイプ

それぞれにメリット・デメリットがあるので、順番に見ていきましょう。

共用タイプ

「共用タイプ」は、お風呂やトイレはもちろん、キッチンやリビング、玄関まで生活に必要な設備すべてを共用する間取りの住宅です。共用タイプでもっとも大きなメリットは建築費が抑えられることでしょう。設備だけでなく、洗濯機や冷蔵庫、テレビといった各種家電、光熱費、食費まで家族と同じ括りとなるため、そのぶん費用を抑えることができます。

一方デメリットは、2つの世帯が同居しているため、プライバシー確保の難易度が上がることでしょう。互いの生活音が気になったり、生活リズムが違ったりするため、協力し合いながら生活しなければなりません。

完全分離タイプ

「完全分離タイプ」は、共用タイプとは反対に、ほとんどすべての設備をそれぞれの世帯ぶん用意し、明確に分けながら生活するスタイルの二世帯住宅です。玄関を共用するケースもありますが、水回りから食事、リビングまで別々にします。親世帯は2階、子ども世帯は1階という分け方のほか、左右に分離する家もありますね。

各世帯のライフスタイルに合わせてのびのびと生活できる点が、完全分離タイプのメリットです。各設備はもちろん、水回りや食費、メーターを分けて光熱費も分けるパターンもあります。もっともプライバシーを確保しやすい間取りです。

デメリットはそれぞれの設備、生活費が必要になるため、コストがかさんでしまうことでしょう。初回の費用はもちろん、ランニングコストも倍かかってきます。共用部分はほとんどないため、世帯同士のコミュニケーションが希薄になってしまう点にも注意が必要です。

一部共用タイプ

「一部共用タイプ」は、文字通り一部の設備を共用する間取りです。各家庭によってそれぞれですが、「玄関とリビング」や「トイレやお風呂も」など、自分たちに合ったスタイルを自由に選ぶことができます。

 

小林 紘大
小林 紘大

私が知っているなかでも、もっとも多いのがこの一部共用タイプですね。キッチンや冷蔵庫を分けている家庭をよく見かけます。

共用タイプと完全分離タイプのいいとこどりといった間取りなので、生活をある程度一緒にしつつ、プライバシーも確保しやすいところがメリットです。完全分離タイプよりも、コストを抑えられる点も魅力でしょう。

デメリットとしては、事前の話し合いが重要なところです。どんな住宅、どんな生活スタイルにしたいかも人それぞれあるため、住みはじめてから違和感を感じても、なかなかやり直しは効きません。

理想どおりの二世帯住宅を建てるためのポイントは、次項から詳しく解説します。

話し合いが重要!二世帯住宅を建てる前の注意点とは

異なる世帯が一緒に生活をする「二世帯住宅」なので、建てる前や建てたあとの悩みを耳にする機会もあります。ここでは、二世帯住宅を建てる前に注意すべきポイントを紹介しましょう。

もっとも大切なのは「話し合い」

もっとも大切なのは、お互いにどんな生活がしたいか、ここだけは譲れないという事柄や、生活スタイルまで、とことん話し合うことです。

また、話し合いのときは担当の建築士を間に入れてからはじめましょう。間取りやコストといった家づくりに必要な要素から、具体的なアドバイスを貰うことができるからです。「自分たち夫婦」と「その親」というわけではありません。理想の生活スタイルは、家族の数だけあります。

設計にもひと工夫あり

二世帯住宅を建てるときの設計にもいくつかポイントがあります。例えば、上下階の二世帯住宅を建てる場合は、水回りの設備を物理的に合わせると配管の無駄を省いたり騒音のトラブル回避に繋がったりします。

祖父母の部屋の真上に子どもの部屋を置いたりすると、生活スタイルの違いから、お互いにストレスを感じてしまうかもしれません。「中庭」をつくるなど、適度な距離を生み出す工夫もあります。中庭については、過去に詳しく解説した記事があるので、ぜひそちらも参照してみてください。

新築住宅で「中庭」を作りたい! 中庭のメリットとデメリットまとめ|マガジンを読む|モックハウス
「中庭のある家」に憧れる人が多い一方、メリットやデメリットはあまり知られていません。中庭にはコの字型やロの字型といった種類や特殊な間取りによる多くのメリットがあります。本記事では「中庭のある家」の基本的な概要や特徴などを紹介します。

施工事例を見ながら二世帯住宅が得意な住宅会社を探そう

3つ目は、「二世帯住宅が得意な住宅会社な住宅会社を見つける」という点です。経験のある住宅会社のほうが、施主の悩みに対する解決案や、設計のアイデアなどで明確に差がでてきます。

Mockhouseにも二世帯住宅の施工事例を掲載しているので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

大きなバルコニーがある完全分離の二世帯住宅の実例写真(DETAIL HOME)

二世帯住宅モデルハウスの実例写真(株式会社森山建設)

集うLDKと2つのデザイン和室がある二世帯の家の実例写真(株式会社清新ハウス)

お互いの生活を意識した話し合いをしよう

今回は「二世帯住宅」について解説してきました。住宅の話ではありますが、その先には家族の生活があります。二世帯なら二世帯ぶんの生活スタイルがあり、お互いが納得いくポイントを見つけることが大切です。そんなときのために、経験豊富な建築士や住宅会社があります。二世帯住宅を検討しているときこそ、住宅会社に頼ってみましょう!

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