Mockhouse新潟

新潟最大級の家づくり情報サイト「モックハウス」

  • 自然素材の家
  • 高気密・高断熱
  • 平屋

新築住宅で「快適な寝室」を作るための条件とは? 6つのポイントから解説

新築住宅で「快適な寝室」を作るための条件とは? 6つのポイントから解説
DESEN|新潟の家1(木の家専門店 ナレッジライフ)
2023.06.09

本記事では、新築住宅における「寝室」について解説します。

ついつい、キッチンやリビングといった間取りに注目がいきがちですが、1日の約3分の1を過ごす「睡眠」のための大切な場所です。快適に眠るためには、どんな工夫が必要になってくるのでしょうか。

快適な寝室に必要な条件から、適切な広さまで、詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

モックハウスをフォローする
建築実例をみる

快適な寝室の条件

快適でよく眠れる寝室の環境づくりは、さまざまな観点から考えられます。「アロマを焚く」「心地よいBGMをかける」といった方法を、すでに実践している人もいるかもしれません。ですが、今回は「建築」という点に絞って解説していきます。

次の6つのポイントにまとめたので、順番に見ていきましょう。

  • 通風や換気
  • 採光や日当たり
  • プライバシーの確保
  • 照明
  • インテリア
  1. 通風、換気

「窓」は住宅の快適性に欠かせない要素です。それは寝室においても例外ではありません。快適な環境づくりのために、「通風(風通し)」や「換気」にこだわり、最低でも2カ所設けるとベストです。また、人間は睡眠中に多くの汗をかくため、防湿・除湿効果の高いトリプルサッシを推奨します。防音効果も期待できますね。

  1. 採光、日当たり

ふたつ目は、「採光」と「日当たり」です。夜はなるべく暗い状態を、朝は爽やかな日差しが差し込み、自然と目覚めるような環境が理想ですね。東向きなら朝日が差し込み、日差しによる室内環境のコントロールもしやすいのではないでしょうか。

 

小林 紘大
小林 紘大

カーテンの種類にこだわってみるのもおすすめですね。夜勤や超朝方などライフスタイルは人によってさまざまなので、実際に施主さんの生活スタイルは、しっかりとヒアリングするようにしています。

  1. プライバシー確保

3つ目は「プライバシーの確保」です。屋外からの視線も大切ですが、ここでは屋内(家族間)でのプライバシーの大切さについても触れておきます。

子どもが幼い頃はあまり問題になりませんが、小学生や中学生になると、子どもたちは自分の空間を必要とするようになります。
夜までTVを見ているときもあれば、疲れて寝ているときもあるでしょう。お互いに快適な環境を維持できるように、寝室の防音や採光などは、家族間でも話し合っておくことをおすすめします。ご両親と一緒に暮らしている夫婦も同様ですね。

  1. 照明

「照明」についても、しっかりと検討しておきましょう。ダウンライトにするか、シーリングライトにするかといった違いだけでも、部屋の雰囲気に大きく影響し、眠りやすさも変わってきます。

ポイントは目線を下げ、より足元に近い位置に設置することです。調光できるようにしておくのも便利ですね。また、寝室をどのように使うのか、できるだけ具体的にイメージしておくこともポイントといえます。昼間は読書やパソコン作業をするミニ書斎として使うかもしれません。朝起きたときの生活動線も考慮しておきたいところですね。

5つ目は、「音」についてです。こちらも屋外からの防音だけでなく、屋内の家族間による音の影響を考えてみましょう。「家族が階段を上り下りする音」「トイレを流す音」などは、寝静まった夜は思った以上に気になるものです。エアコンや換気扇の音にもこだわってみると、快適性はグンと増します。

  1. インテリア

6つ目は、「インテリア」です。壁紙を暗めにしたり、クローゼットを設け防音効果を高めたりなど、家づくりの段階でできる工夫もあります。詳しくは、後ほど紹介する施工事例の写真などもヒントにしてみてください。

間取り

新築住宅で改めて寝室を作るなら、どんな広さにしたら良いのでしょうか。ある程度、自由に決められるのは注文住宅の新築時だけです。ゆったりと過ごせるように十分な広さを確保するか、ほかの部屋を優先し最低限の広さにするか、悩みどころでしょう。

寝室の広さを決める場合は、設置する「ベッド」から考えるのが基本です。どんなサイズのベッドを、どの位置でどの方向に置くのか、あらかじめ考えておく必要があります。もうひとつが、「ほかに何をするのか?」という点ですね。寝室の広さは、大きく分けてこの2つの要素で決めていきます。

 

小林 紘大
小林 紘大

近年は、安眠優先で設計するケースが多いです。寝室は快適に眠る場所として最低限の広さだけを確保するため、小さくする傾向が高くなっています。

目安は、洋室のシングルベッド2台で7畳、7.5〜8畳でサイドテーブルが設置できるくらいとなっています。和室なら布団ひとりぶんで6畳です。夫婦別で小さな寝室を用意するケースもあります。いずれの場合でも、よく話し合って決めていきましょう。

施工事例

ここからは、Mockhouseに掲載されている施工事例から、実際の寝室づくりのヒントを見ていきましょう。

DESEN|新潟の家1の実例写真(木の家専門店 ナレッジライフ)

窓を部屋の2辺に設け、しっかりと光を取り込んでいます。程よい明るさの心地よい空間が出来ています。大きめのブラインドでプライバシーを確保していますね。

深い軒とテラスのある家の実例写真(DETAIL HOME)

こちらも、窓に工夫が見られる寝室です。控えめですが部屋の大きさに合ったちょうどいいサイズの窓が設置されています。それぞれの形や位置にも注目してみましょう。

ワンフロアでスマートに暮らすの実例写真(株式会社アーキトライブ)

こちらの寝室は、全面に貼られた暗めの壁紙が印象的です。撮影は日中ですが、夜になるとゆったりと落ち着ける雰囲気の寝室になってくれます。奥に抜けるクローゼットも、圧迫感を感じない工夫ですね。

リビングと外をつなぐベンチのある住まいの実例写真(DETAIL HOME)

こちらは、プロジェクター付き照明の「ポップインアラジン」を採用した寝室です。ポップインアラジンは、照明とプロジェクターを兼用できるため、狭い寝室を広々と使える便利家電として、近年注目されています。

「寝室の快適さ」は生活の質に直結する

今回は、「快適な寝室とは?」について解説してきました。「睡眠の質」は、家づくりを希望する人に限らず、近年、生活の質に大きく影響するものとして注目されているトピックです。人生の約3分の1は、睡眠時間なわけですから、快適で心地よい睡眠は、人生の満足度に直結するという話も納得でしょう。

本文の中でも解説しましたが、どんな部屋にしたいかを自由に決められるのは、注文住宅の新築時だけです。工務店や設計士さんと相談しながら、じっくりと検討してみてください。

建築実例をみる