新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
収納力の高さや、家事動線のよさが人気のファミリークローゼット。
「注文住宅を建てるのならファミリークローゼットがほしい」という方も増えています。
けれど、ファミリークローゼットのメリットやデメリットなどの特徴を知らないまま設置して、後悔している方が多いのも事実です。
そこで本記事では、ファミリークローゼットを設置するにあたって、必ず知っておきたい基礎知識をお伝えしていきます。ファミリークローゼットの特徴を知り、設置について考えてみてください。
ファミリークローゼットには「ウォークスルー・ウォークイン」の2つの動線タイプと、「I型・Ⅱ型・U型・L型」の4種類の形状があります。
それぞれどんな特徴があり、設置面積はどのくらい必要なのでしょうか?
まずは、ファミリークローゼットの動線と形状について、確認していきましょう。
ウォークインタイプのクローゼットは、入口が1箇所のみの“入って使う”クローゼットです。収納力を求める方や、クローゼットの中で身支度をしたい方におすすめです。
個室ではなく、クローゼットの中を“通り抜け”できるようになっているのが、ウォークスルータイプのクローゼット。
クローゼット兼、通路にもなるので、クローゼットに大きな面積を取れない家でも設置できます。
I型のクローゼットは片側の壁だけが収納棚になっているので、ウォークスルー・ウォークインのどちらのタイプにも対応できます。
設置面積は取らないものの、壁の片側にしか収納棚がないので、収納量を確保するためには奥行きが必要です。
Ⅱ型のクローゼットは壁の両サイドに収納棚があるので、しっかりと収納量を確保できるのがメリット。
ウォークスルー・ウォークインのどちらのタイプにも対応できます。
U型のクローゼットはU字のように、3辺が収納棚になっています。住宅会社によっては「コ型」と呼ばれることも。
通り抜けできないので、ウォークインタイプにしか対応していません。
L型のクローゼットはL字のように、2辺が収納棚になっています。
U字と同様に通り抜けできないので、ウォークインタイプのみの対応です。
ファミリークローゼットの設置に必要な広さは、収納量や収納物によって異なります。
まずは、ファミリークローゼットの設置に必要な広さの目安を見てみましょう。
身支度品や衣類のみを収納するのであれば、クローゼットの広さは2~3畳ほどが目安です。
掃除機や加湿器、扇風機などの隠しておきたい家電や、季節外の家電までしまうのなら3〜5畳はほしいところ。
家族全員分の物をしまうのか、それとも夫婦のみ、子どものみの物をしまうのか、クローゼットを使う人数によっても必要な広さは変わってきます。
ファミリークローゼットの設置面積は最低でも2畳、収納物が多い場合は5畳ほど必要だと考えておきましょう。
便利そうに感じるファミリークローゼットですが、メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
ファミリークローゼットを設置するメリットは、次の2つです。
ファミリークローゼットの大きなメリットは、生活・家事動線を短縮できることです。
玄関近くに設置すれば身支度のために部屋に行く手間が省け、浴室・洗面近くに配置すれば、洗濯から片付けまでの家事がスムーズに進みます。
ファミリークローゼットに服や物をしまう習慣をつければ、部屋が散らかりにくくなることもポイント。物や衣類の収納量も把握しやすいので、物が多いと感じたときには断捨離しやすくなります。
とても魅力的に感じるファミリークローゼットですが、一方で次のようなデメリットもあります。
ファミリークローゼットは収納力が高いというメリットがある一方で、その分設置スペースが必要というデメリットがあります。
収納量によっては1部屋分ほどの面積を取ることもあり、リビングや個室の面積を削らなければいけないケースも出てくるでしょう。
また、子どもが思春期を迎えたときには共用収納を嫌がり、だんだんと使わなくなる可能性もあります。
そのため、収納をすべてファミリークローゼットに集約するのではなく、子ども部屋にもクローゼットを設ける、または親子でクローゼットを分けるなどのライフスタイルの変化に対応できる工夫が必要です。
収納力が高く、生活・家事動線を短縮できるファミリークローゼットですが、メリットばかりではありません。
設置面積が必要で、ライフスタイルの変化によって使わなくなる可能性があるというデメリットにも目を向けておかなければ、後々後悔することになってしまいます。
ファミリークローゼットを設置するときには、
などをイメージして、クローゼットの形状や大きさなどを考えてみてください。
大切なのは、新築時だけではなく、10年、20年先のライフスタイルも見据えておくことです。
本記事を参考に、ファミリークローゼットの設置について家族でしっかりと考えてみてくださいね。
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