新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
ひとくちに「窓」と言っても、引き違い窓や掃き出し窓、FIX窓など、さまざまな種類があります。
そしてそれぞれメリットやデメリットが異なるため、特徴を正しく理解して設置しないと、住みはじめてから後悔してしまうことも……
本記事では、窓の種類や特徴を紹介し、窓選びで後悔しないためにチェックすべきポイントもお伝えしていきます。
これから注文住宅を建てる方はぜひ、参考にしてください。
まずは、新築で人気の窓の種類と特徴を確認していきましょう。
「引き違い窓」は、2枚の窓ガラスを左右に引いて開閉する窓です。
みなさんが“窓”と聞いて一番に思い浮かべるのも、引き違い窓ではないでしょうか。
開け閉めがしやすくサイズ調整もしやすいので、リビングはもちろん、トイレや浴室などの小さなスペースにも設置できます。
床から天井付近まで届く大きな窓を、「掃き出し窓」といいます。
ガラス面が大きく外光や風をたくさん取り込めるので、採光や通気経路を確保でき、災害時の避難ルートにもなります。
1階のリビングやバルコニー前などの、出入りしたい場所に取り付けるのが一般的です。
「すべり出し窓」は名前通り、取っ手やハンドルを押す、または引いてすべらせるように開閉する窓です。
外側または内側に向かって窓が大きく開くので、1枚の設置でも通気性をしっかりと確保できます。
ただし、窓の開閉スペースが必要なことや、外開きタイプの場合は雨が降ると窓の内側まで濡れてしまう点に注意が必要です。
窓と窓枠が完全に固定されていて、開け閉めできない窓を「FIX窓」といい、「はめ殺し窓」と呼ばれることもあります。
形状の自由度が高く、設置コストを抑えられるのがメリット。採光や眺望、デザイン目的で設置されることがほとんどです。
開くタイプの窓のように窓を開けて外側を拭くことができないので、設置位置によっては業者依頼が必要になります。
「上げ下げ窓」は、2枚のガラスを上下に動かして開閉する窓です。
窓とサッシが密着しているので気密性と防音性が高く、見た目がかわいいのも魅力の一つ。
ただし掃除がしにくく、他の窓と比べて価格がやや高いことがデメリットと言えます。
壁から飛び出るように設置する窓を「出窓」といいます。
空間に奥行きや広がりが出ることが特徴で、部屋側のカウンター部分は物を飾るスペースや収納スペースとして活用できます。
室内と窓部分に温度差が生じやすく結露しやすいので、出窓を設置する場合は断熱性への配慮が必要です。
屋根部分に設置する「天窓」は、「トップライト」と呼ばれることもあり、採光性能がとても高い窓です。
吹き抜けのあるリビングに設置すれば、住宅密集地で日当たりが心配な場合もしっかりと採光を確保できます。
ただし、汚れたときに自分で掃除することが難しく、雨漏りのリスクもあります。
採光、眺望、デザイン性。
窓を選ぶときにはいろいろなことを考えながら選びますが、他にもチェックしておきたいポイントがあります。
1つめのポイントは、掃除のしやすさを考えることです。
引き違い窓や掃き出し窓は、掃除のしやすさがメリットですが、サッシ部分に埃やゴミが溜まりやすいというデメリットもあります。
きれいさを保つためには、定期的な掃除が必要です。
一方でFIX窓や天窓はサッシがないので、埃やゴミが溜まることはありません。
ガラスの汚れが気になるときに、窓の内側をサッと拭くだけで手入れが終わります。
しかし窓の外側が汚れてしまったときには、伸縮ワイパーを使って掃除をしたり、業者に依頼したりと、何かと手間がかかります。
窓の種類を選ぶときには、「自分にとって掃除がしやすいのはどの窓なのか」という点も考えてみてください。
2つめのポイントは、プライバシーを守れる窓を選ぶことです。
窓の種類や大きさを考えるときに見落としがちなのが、「プライバシーの確保」です。
大きな窓がある家やたくさん窓がある家はおしゃれに見えますし、採光も通気性も確保できて、気持ちよく過ごせます。
しかし、ただやみくもに窓を設置してしまうと、プライバシーが確保できなくなることも。通行人や近隣住宅からの視線が気になるあまり、カーテンを閉じたまま過ごしているという話もよく聞きます。
プライバシーを確保するためには、前面道路の通行量や近隣住宅との窓の位置を確認し、周辺からの見え方を考えることが大切です。
「大きな窓がほしいけど、丸見えは嫌だ」と考える方は、目隠しフェンスを設置したり、外から室内が見えにくいカーテンを選んだり、ストレスなく過ごせる工夫をしてみてください。
窓について考えるときには、「おしゃれだから」「部屋を明るく見せたいから」ばかりが先行しがちですが、窓の種類や配置、大きさで失敗する方は少なくありません。
窓はリフォームで簡単に位置を移動したり、サイズを変更したりすることもできないので、設計段階で採光・通気・視線計画について、しっかりと考えておく必要があります。
それぞれの窓の特徴、メリット、デメリットを把握して、後悔のない選択をしてくださいね。
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