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新築住宅で最初に決めるべき「駐車場」解説! 検討ポイントや施工事例も紹介

新築住宅で最初に決めるべき「駐車場」解説! 検討ポイントや施工事例も紹介
【第25回 建築作品・新潟県賞 優秀賞】Let It Be ~あるがままに~(株式会社高田建築事務所)
2023.03.23

一般住宅における敷地の使い方は、おもに「建物」「庭」「駐車場」というシンプルな3つの要素に分けられます。新築住宅を検討していると、建物に注目がいくのは当然ですが、実は「庭」や「駐車場」が決まらないと、建物の具体的な設計には着手できません。とくに駐車場は、乗り物の出入りがあるため、設置場所や導線、スペースの確保が重要です。

そこで本記事では、新築住宅の「駐車場」をテーマに紹介していきます。意外と奥が深い駐車場を、基本からしっかりと解説していくので、ぜひ最後までお楽しみください。

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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駐車場と庭が決まらなければ建物も決まらない

冒頭でも紹介したように、新築住宅でいちから家を建てるときは、駐車場と庭の検討も同時に進めていかなければなりません。家の日当たりや景観、近隣住居との兼ね合いも大切ですが、そちらばかりに気を取られてしまい、気がついたら「乗り物が道路に出れない!」や「停めたけど乗り降りできない!」といったトラブルは、絶対に避けなければなりません。

とくに近年注目されている「狭い土地(狭小地)」での新築住宅づくりにおいては、駐車場づくりは重要なポイントになってきます。1番はじめにスペースを確保し、それから建物の設計に移るのがセオリーです。

駐車場のサイズは?

一般的な駐車場のサイズは、1台あたり「横2.5m・縦5m」となります。縦列で停める場合は、「横2.5m・縦7m」です。周囲にある電柱や塀、消火栓、隣地なども計算に入れながら、無理のない出入りが可能なスペースを確保するよう設計します。

絶対に避けたい「駐車スペース」とは

ここでは駐車場をつくるときに、「絶対に避けたい」事例を3つ紹介します。順番に見ていきましょう。

玄関ポーチと近い(玄関のドアを塞いでしまう)

玄関へアプローチする通路に近い場所です。近すぎて玄関ドアの開閉が極端にしにくくなってしまう失敗例もあります。

リビングの前を台無しにする場所

リビングの前は広々と開けているため、ついつい駐車スペースにしてしまい、完成するまで気が付かないというケースもあります。「庭も先に決めよう」というのは、こういったトラブルを避けるためです。せっかくの景色が台無しになってしまううえに、排気ガスが入ってくるという残念なことにもなりかねません。

カニ歩きをさせられる(狭い)

シンプルに「狭すぎる」駐車場は、あまりおすすめしません。塀やとなり同士で車を停めたときに、カニ歩きになってしまうほど狭い駐車場は、毎日利用するのが億劫になってしまいます。ある程度は広さを確保しましょう。

どれも、駐車場を決めるときにあらかじめチェックしておきたい代表的な失敗例です。また新潟県で考えた場合は、ほとんどが自家用車2台ぶん以上が一般的な駐車場となります。来客用で3台目をつくっておくケースも少なくありません。余裕があれば、自転車やバイクといった二輪車を停めるスペースも確保できるとベストです。

どうしても駐車場スペースが確保できない場合は、建物を切り欠くような設計で進めるときもありますが、間取りの自由度も住宅性能も下がってしまうため、あくまで最終手段です。駐車したい乗り物は早めに検討し、土地を買う時点で決めておきましょう。

代表的な駐車場の種類3つ

ここでは、代表的な駐車場のパターンを3つ紹介します。どれも一度は見たことのあるものばかりです。

青空駐車

屋根のない駐車場を「青空駐車場」といいます。設置コストが最も安く、余計な施設を設けないためスペースも確保しやすいのがメリットです。車高を気にすることなく、車の出し入れも楽に行えます。

デメリットは日光や雨、ホコリなどで車が痛みやすい点です。風が強い日には、飛散してきたもので車が傷つく恐れもあります。夏場は車内が暑くなり、雨が降れば乗り込むまでに濡れてしまうのも残念な点ですね。新潟県の場合は、雪が降ると、雪かきや車の出入りにとても苦労します。

カーポート

柱と屋根だけで作られた簡易車庫のことを「カーポート」といいます。車を雨風、雪、紫外線、鳥の糞などからガードできたり、乗降時に雨で濡れにくいといったメリットがあります。本格的なガレージより工期が短くリーズナブルな点も魅力でしょう。新潟県の場合は、除雪範囲が減るのも嬉しいメリットといえます。

一方デメリットは、その存在感にあります。庭や建物も込みで外観デザインにこだわっても、カーポートがあることで台無しになってしまうという悩みもときどき耳にします。設置場所によっては玄関周りやリビング前が暗くなってしまったり、車種が限定されてしまう点にも注意したいですね。

 

小林 紘大
小林 紘大

とはいえ、新潟県でもいちばん採用されているのがカーポートです。私の場合は、(オーナーの)車種をあらかじめ確認し、カーポートの高さを下げるといった施策を行うケースもあります。

インナーガレージ(ビルドインガレージ)

「インナーガレージ(ビルドインガレージ)」とは、駐車場を建物の内部に組み込んだ間取りです。1階に駐車スペースを作るのが一般的ですね。雨風、雪、紫外線、鳥の糞、風による飛散物からもしっかりと守ってくれる上に、広さによってはカーメンテや物置スペースも確保できます。また、狭小地でもしっかりとした駐車スペースを作れる点も魅力でしょう。

デメリットは、居住スペースが減ってしまう点です。2階リビングにするなどの工夫が必要となり、建築費用が高くなるケースもあります。また、居住スペースでないにも関わらず、固定資産税の査定対象に含まれる点にも注意が必要です。

駐車場の施工事例紹介

ここからは、Mockhouseに掲載されている写真を見ながら、施工事例を紹介します。「青空駐車」「カーポート」「インナーガレージ(ビルドインガレージ)」それぞれのメリットとデメリットにも注目しながら見ていきましょう。

直線が際立つ家の実例写真(株式会社アーキトライブ)

直線的なフォルムと白で統一した金属サイディングが綺麗な外観重視のお宅です。駐車スペースのアスファルトも白で統一していますね。玄関前のアプローチを邪魔しないよう、少し入り組んだ設計になっているところもポイントです。

家族が「集まる」「楽しむ」を最適化した、心地の良いお家の実例写真(DETAIL HOME)

カーポートを採用した事例です。リビング前を上手く避け、玄関へのアプローチもスムーズに行えるようになっています。色を黒にすることで目立ちにくい工夫も見られますね。

Let It Be ~あるがままに~の実例写真(株式会社高田建築事務所)

モダンな雰囲気が印象的なインナーガレージの事例です。目の前が道路になっていますが、ガレージのおかげでしっかりと車を守ってくれます。そのまま屋内に出入りできる点も魅力です。

駐車場は土地を取得する前に決めておく

新築住宅における「駐車場」について解説しました。ポイントは、土地を取得する前に決めておくことです。

とはいえ、停める乗り物の台数や住みたい家、暮らしをイメージしながら、駐車場を先に決めるのは難しいかもしれません。悩んだら、まずは担当者に相談してみましょう。

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