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新築住宅で悩む「洗面室・浴室」の検討ポイント! 洗面器の種類や施工事例も

新築住宅で悩む「洗面室・浴室」の検討ポイント! 洗面器の種類や施工事例も
吹き抜けで家族がつながる住まい(イワコンハウス新潟株式会社)
2023.03.22

新築住宅で必須の設備といえば、水場です。お風呂や洗濯、身支度など、毎日必ず使う設備だからこそ、使い勝手のよい快適な空間にしたいもの。

そこで本記事では、「洗面室・浴室」について解説します。設計時のポイントや洗面台の種類に加え、Mockhouseに掲載されている施工事例も紹介してるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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どんな家でも「浴室・洗面室」の広さはあまり変わらないもの

環境や暮らしが変わっていくにつれ、住宅の間取りのトレンドも変化していくものです。近年では、「洗面所と脱衣所を分けた間取り」も増えています。

ただ、どんな広さの間取りでも、洗面所と脱衣所を分けた場合でも、そもそもの広さはあまり変わらず、一定以上のスペースが必要です。逆にいえば、必要以上の広さを確保しにくい設備ともいえます。

そこでまずは、洗面所と脱衣所を広く見せる(感じる)ための工夫や、空間が広く感じる洗面台の種類などを見ていきましょう。

洗面室・浴室を広く見せるためのアイデア6つ

洗面室を広く見せるために、設計士は以下のようなポイントに注意して提案するケースが多いです。

  • 鏡を大きくする
    鏡を大きくして空間を広く感じてもらう工夫です。バストアップだけでなく、壁一面まで広げるケースもよく見られます。
  • 上部に窓を設け採光する
    採光窓を天井付近に設けるアイデアです。洗面室や脱衣所といった設備の特性上、なかなか窓をつけるのが難しいケースもありますが、目線より上に採光用の窓をつけることで室内が明るく、広々とした空間を演出できます。
  • 浴室と洗面・脱衣室の壁を透明にする
    浴室と脱衣所(洗面室)の壁を透明にしてしまうというアイデアです。2つの部屋のスペースを上手く活かし、広さを感じてもらいます。
  • 風呂の外に「坪庭」などをつくる
    小さな坪庭をつくり、広さを感じてもらうというアイデアです。外部からは見えないよう工夫することで、浴室にも中庭を設けることができます。
  • 洗面台の向きを工夫して視線を抜けるようにする
    洗面台の位置や向きを工夫して視線を抜けるようにするというアイデアです。設置場所や向きを少し変えるだけで、印象は大きく変わります。
  • 洗面台を浮かせたタイプのデザイン(床が広く感じる)
    洗面台が床から浮いたタイプのデザインを採用するのもおすすめです。洗面台の種類については、次項から詳しく紹介します。

洗面台の種類4つ

洗面台と聞くと、手洗い桶と鏡・収納棚などが一緒になった「ユニット洗面台」をイメージしますが、せっかくならオリジナル(造作洗面台)をつくるのもおすすめです。造作洗面台は用途や好みに合わせて、素材やデザインを自由に選ぶことができます。

以下に、代表的な洗面台のタイプを用意しました。とくに新築注文住宅の場合は楽しみのひとつになるので、じっくり検討してみましょう。

ベッセル型

「ベッセル」とは、容器や器という意味です。カウンターやキャビネットの上に器を設置したスタイルで、デザイン性が高く華やかな印象になります。器を置いたぶんの高さが加わるため、使いやすいサイズをしっかりと検討するのがポイントです。器を置いているので、洗面器と壁の間が汚れやすいという点に注意しましょう。こまめな掃除が大切です。

アンダーカウンター型(一体型)

 

「アンダーカウンター型」は、洗面台(カウンター)下から直接器を取り付けるタイプです。見た目もすっきりしていて、スタイリッシュな印象になります。カウンターはもちろん、壁まで一体になっているため、お手入れしやすい点も魅力。一方、蛇口や洗面器との継ぎ目部分が汚れやすいので、掃除の際は注意しましょう。

埋め込み型

 

「埋め込み型」は、カウンター上部に穴をあけ、洗面器をはめ込むタイプの洗面台です。カウンターと器は別になるため、組み合わせによってさまざまなデザインを叶えることができます。器とカウンターの間に段差が生じるため、アンダーカウンター型よりも掃除がしにくい点に注意しましょう。

スロップシンク

「スロップ(slop)シンク」とは、英語で「汚水や台所の洗い流し水」という意味の洗面所です。屋内の化粧台とは異なり、外から帰ってきたときに靴を洗ったり、モップや雑巾といった汚れたものを洗うための専用流し用途として使われます。勝手口やウォークスルー型の玄関、ランドリースペースなどに設置するのが一般的です。

洗面室・浴室の施工事例

ここからは、Mockhouseに掲載している写真を見ながら、洗面室・浴室の施工事例を紹介します。洗面台のタイプはもちろん、大きな鏡や採光窓の設置例、壁の素材などにも注目してみてください。

素材と色が心地よく調和する家の実例写真(株式会社アーキトライブ)

株式会社アーキトライブの施工事例です。大きな鏡の両サイドに採光窓を設け、明るく広々とした空間を目指していますね。洗面台は埋め込み型を採用しています。

ペットと暮らす家~吹抜けリビング~の実例写真(H.FACTORY/株式会社 橋本技建)

 

スペース自体は狭いですが、大きな鏡に加え上部に採光用の窓を設けることで、すっきりとしたデザインに仕上がっていますね。足元の収納を棚1枚にすることで、床を広く見せる工夫も見られます。

+TERRACEの実例写真(株式会社グリーンハウスシミズ)

こちらも埋め込み型の洗面台です。カウンターを浮かせて下に収納棚を作っています。床とカウンターの素材や壁のタイルに統一感を持たせ、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。サンルームと兼用しているため、光も十分です。

1階だけで暮らしが完結する、多雪地域に建つ28坪の住まいの実例写真(株式会社Ag-工務店)

 

今回紹介したなかでは最もせまい洗面台です。水が飛散するところにタイルをはり、汚れ防止と清潔感を出しています。大きめな鏡に控えめな収納棚、側面の有孔ボードなど、小さなところにもこだわりを感じます。

美×柔×楽」を兼ね備えた住まいの実例写真(DETAIL HOME)

 

最後は、スロップシンクの事例も見てみましょう。ランドリースペースに洗い場を設置しています。掃除後の雑巾やモップ、子どもの体育シューズ、汚れがひどい靴下などをサッと洗うのに便利です。インダストリアルなデザインによく合う、シンプルなシンクですね。

設計とデザインにこだわりを

新築住宅の「洗面室・浴室」について解説しました。家の広さに関わらず、そこまでサイズが大きく変わらないのが洗面室や浴室の特徴です。せますぎることも広すぎることもありませんが、一定のスペースを確保しなければなりません。

生活に必須な水場だからこそ、デザインや使い勝手にはこだわりたいところです。Mockhouseには本記事で紹介した事例以外にも、まだまだたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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