新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
新築住宅で必須の設備といえば、水場です。お風呂や洗濯、身支度など、毎日必ず使う設備だからこそ、使い勝手のよい快適な空間にしたいもの。
そこで本記事では、「洗面室・浴室」について解説します。設計時のポイントや洗面台の種類に加え、Mockhouseに掲載されている施工事例も紹介してるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
環境や暮らしが変わっていくにつれ、住宅の間取りのトレンドも変化していくものです。近年では、「洗面所と脱衣所を分けた間取り」も増えています。
ただ、どんな広さの間取りでも、洗面所と脱衣所を分けた場合でも、そもそもの広さはあまり変わらず、一定以上のスペースが必要です。逆にいえば、必要以上の広さを確保しにくい設備ともいえます。
そこでまずは、洗面所と脱衣所を広く見せる(感じる)ための工夫や、空間が広く感じる洗面台の種類などを見ていきましょう。
洗面室を広く見せるために、設計士は以下のようなポイントに注意して提案するケースが多いです。
洗面台と聞くと、手洗い桶と鏡・収納棚などが一緒になった「ユニット洗面台」をイメージしますが、せっかくならオリジナル(造作洗面台)をつくるのもおすすめです。造作洗面台は用途や好みに合わせて、素材やデザインを自由に選ぶことができます。
以下に、代表的な洗面台のタイプを用意しました。とくに新築注文住宅の場合は楽しみのひとつになるので、じっくり検討してみましょう。
「ベッセル」とは、容器や器という意味です。カウンターやキャビネットの上に器を設置したスタイルで、デザイン性が高く華やかな印象になります。器を置いたぶんの高さが加わるため、使いやすいサイズをしっかりと検討するのがポイントです。器を置いているので、洗面器と壁の間が汚れやすいという点に注意しましょう。こまめな掃除が大切です。
「アンダーカウンター型」は、洗面台(カウンター)下から直接器を取り付けるタイプです。見た目もすっきりしていて、スタイリッシュな印象になります。カウンターはもちろん、壁まで一体になっているため、お手入れしやすい点も魅力。一方、蛇口や洗面器との継ぎ目部分が汚れやすいので、掃除の際は注意しましょう。
「埋め込み型」は、カウンター上部に穴をあけ、洗面器をはめ込むタイプの洗面台です。カウンターと器は別になるため、組み合わせによってさまざまなデザインを叶えることができます。器とカウンターの間に段差が生じるため、アンダーカウンター型よりも掃除がしにくい点に注意しましょう。
「スロップ(slop)シンク」とは、英語で「汚水や台所の洗い流し水」という意味の洗面所です。屋内の化粧台とは異なり、外から帰ってきたときに靴を洗ったり、モップや雑巾といった汚れたものを洗うための専用流し用途として使われます。勝手口やウォークスルー型の玄関、ランドリースペースなどに設置するのが一般的です。
ここからは、Mockhouseに掲載している写真を見ながら、洗面室・浴室の施工事例を紹介します。洗面台のタイプはもちろん、大きな鏡や採光窓の設置例、壁の素材などにも注目してみてください。
株式会社アーキトライブの施工事例です。大きな鏡の両サイドに採光窓を設け、明るく広々とした空間を目指していますね。洗面台は埋め込み型を採用しています。
スペース自体は狭いですが、大きな鏡に加え上部に採光用の窓を設けることで、すっきりとしたデザインに仕上がっていますね。足元の収納を棚1枚にすることで、床を広く見せる工夫も見られます。
こちらも埋め込み型の洗面台です。カウンターを浮かせて下に収納棚を作っています。床とカウンターの素材や壁のタイルに統一感を持たせ、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。サンルームと兼用しているため、光も十分です。
今回紹介したなかでは最もせまい洗面台です。水が飛散するところにタイルをはり、汚れ防止と清潔感を出しています。大きめな鏡に控えめな収納棚、側面の有孔ボードなど、小さなところにもこだわりを感じます。
最後は、スロップシンクの事例も見てみましょう。ランドリースペースに洗い場を設置しています。掃除後の雑巾やモップ、子どもの体育シューズ、汚れがひどい靴下などをサッと洗うのに便利です。インダストリアルなデザインによく合う、シンプルなシンクですね。
新築住宅の「洗面室・浴室」について解説しました。家の広さに関わらず、そこまでサイズが大きく変わらないのが洗面室や浴室の特徴です。せますぎることも広すぎることもありませんが、一定のスペースを確保しなければなりません。
生活に必須な水場だからこそ、デザインや使い勝手にはこだわりたいところです。Mockhouseには本記事で紹介した事例以外にも、まだまだたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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