新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
お家の中に車庫のあるガレージハウスでは、雨や雪の日でも、濡れることなく車から乗り降りできます。
車に雪が積もることも、強風で飛ばされてきた物がぶつかることもありません。
愛車をリビングから眺められるようにしたり、ガレージ内にエアコンや流しなどの設備を充実させたり、ガレージは工夫次第でいくらでも使いやすくなります。
しかし、ガレージハウスならではのデメリットがあるのも事実です。
今回はガレージハウスのメリット・デメリットを紹介し、デメリットを解消するための「3つの対策」について解説します。
工夫を凝らしたガレージハウスの施工事例も写真付きで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ガレージハウスとは、建物にガレージが組み込まれたお家のことです。
いわゆる「インナーガレージ」や「ビルトインガレージ」のあるお家を、まとめてガレージハウスと呼びます。
一方、柱で屋根を支えただけの、壁のない車庫は「カーポート」と呼ばれます。
お家の中に車庫のあるガレージハウスには、車への移動が楽になったり生活がちょっと楽しくなったりなど、さまざまなメリットがあります。
まずは、ガレージハウスの主なメリットを4つ紹介します。
ガレージハウスでは車が雨や雪にされされることはありません。車を狙った犯罪も防ぎやすいです。
柱と屋根だけで作られた「カーポート」だと、風の強い日の雨や雪を防げません。車が外から見えるため、犯罪のターゲットにもなりやすいです。
建物の中に車を収納できるガレージハウスでは、車に雪が積もったり、風で飛ばされてきた物がぶつかり傷付いたりすることもありません。
お家の中に車庫のあるガレージハウスでは、ガレージへの移動もスムーズにできます。
たとえシャッター付きガレージでも、お家から独立していれば、移動するにはお家から出なければなりません。
一方ガレージハウスでは、ガレージ内にお家への動線さえ確保すれば、一歩も外に出なくて済みます。
特に、天気の悪い日の買い物帰りでは、お家からガレージにそのまま移動すれば荷物が濡れることもありません。
車庫がお家の一部になっているガレージハウスは、ガレージのないお家に比べて、固定資産税が安くなりやすいです。
固定資産税が安くなるのは、ガレージの面積が建物全体の床面積の5分の1未満である場合です。
固定資産税は毎年かかるものなので、家づくりの際に工務店とよく相談し、税金対策をしてもらいましょう。
ただし、柱で屋根を支えただけの「カーポート」は、車庫分の固定資産税がそもそも発生しません。
カーポートと比べると、固定資産税の総額はガレージハウスの方が高くなります。
ガレージハウスは作り方を工夫すると、生活がちょっと楽しくなります。
例えばガレージにリビングを隣接させて愛車の見える窓を設けたり、ガレージ内にエアコンや水道なので設備を充実させたり…
特に車好きの方にとって、ガレージハウスでの生活はたまらないものになるはずです。
ガレージハウスはたしかに便利で、税金や犯罪の対策にもなります。しかし、次のようなデメリットもあります。
【ガレージハウスのデメリット】
簡易な作りのカーポートと比べ、ガレージハウスの施工費は高いです。
ガレージでシャッターを開閉する音や車のエンジン音、排気ガスなどが生活スペースに入らないよう、対策も取らなければなりません。
また、建物1階の大部分がガレージになるため、その分生活スペースが狭くなります。
ガレージハウスにはデメリットもありますが、ご家族や工務店とよく話し合い、対策を取れば解消できます。
次からは、ガレージハウスのデメリットを解消し、暮らしやすいお家を建てるためのポイントを3つ紹介します。
ガレージハウスを建てるときは、車庫で発生する音や排気ガスが生活スペースに入ってこないよう、しっかり対策をしましょう。
騒音対策としては、「寝室とガレージを離れた位置に配置する」「シャッターを巻き取り式ではなく、オーバースライドタイプにする」などが挙げられます。
排気ガス対策はガレージに換気扇を付けるだけでなく、「車のエンジンを付けるときにシャッターを開ける」のような工夫もできます。
ガレージの分、生活スペースが狭くなるガレージハウスでは、慎重に間取りを考えなくてはなりません。
例えばLDKや寝室を2階に配置して、1階にはトイレやお風呂などのスペースを取らないお部屋を配置したり、狭小地なら1階を生活スペースとして使うことは諦めて、3階建てにしたり…
敷地面積やご家族の生活スタイルと相談しながら、暮らしやすいガレージハウスを作りましょう。
シャッターや照明などの設備選びも、暮らしやすいガレージハウスを建てるうえで重要です。
先述したように、シャッターの選び方ひとつで、生活スペースに伝わる騒音も変わります。
シャッターを慎重に選ぶことと、換気扇をつけることは必須ですが、他にも考えたいことはたくさんあります。
例えばガレージ内で洗車や整備をするなら、照明には手元のよく見える、白のダウンライトがおすすめです。
ガレージ内にエアコンを付ければ夏や冬も快適なガレージライフが送れますし、スタッドレスや工具を片付けておく収納棚があるのも便利でしょう。
他にもお湯の出る流しを作ったり、ホースをつなげる蛇口を設けたりなど、理想のガレージライフを送るための工夫を考えてみてください。
こちらのお家は、車2台を余裕で入れられるインナーガレージが自慢です。
ガレージ内はかなり広めに設計したので、シャッターを閉めたままの作業も余裕でできます。
こちらのインナーガレージの魅力は、何と言っても設備が充実していること。
エアコン完備なので夏でも涼しく、冬でも暖かく、快適に作業ができます。手や工具を洗うための流しからは、水はもちろんお湯も出ます。
タイヤや工具をいくらでも収納できる、大容量のロフトも魅力的です。
こちらの無機質感を前面に押し出したガレージハウスは、まるでお店のようです。
広さも十分なので、車への乗り降りや洗車・整備も、余裕を持ってできます。
お家の中に車庫を作るインナーガレージは、車好きの方にとってはたまらない設備です。
丹精込めて磨いた愛車を、ガレージとつながったリビングの窓から眺めたり、夏や冬でも空調の効いたガレージで快適に作業をしたり…
間取りやガレージ内の設備を工夫すれば、自分たちにとって世界一使いやすい、「理想のガレージ」が作れます。
ただ、騒音や排気ガスが気になったり、インナーガレージの分生活スペースが狭くなったりするのも事実です。
ガレージハウスを作るときは、ご家族や工務店とよく話し合い、誰もが心地良く暮らせるお家を目指しましょう。
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