新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
最近では、対面式のカウンターキッチンやアイランドキッチンの人気が高まっています。家事をしながら家族とコミュニケーションを取ったり、部屋をお洒落に見せたりできるのが、人気の理由でしょう。
しかし、ライフスタイルや家を建てる敷地によっては、カウンターキッチンが向かないこともあります。
そこで今回は、どんな家庭でも使いやすい「壁付キッチン」について詳しく解説。メリット・デメリットから、より使いやすいキッチンを作るための工夫まで、まるっとお伝えします。
「壁付キッチンの施工事例」も写真付きでたくさん紹介するので、気になるデザイン・レイアウトがないか、参考にしてみてくださいね。
壁付キッチンとは、壁に面してキッチン台を配置するレイアウト。築年数の古い住宅によく見られるキッチンで、実家が壁付キッチンだったという人も多いでしょう。
カウンターキッチンと異なり、キッチンスペースとダイニングスペースの間に遮るものがないため、移動や物の持ち運びもしやすいです。デッドスペースもうまれにくく、狭小地でもダイニングスペースを広く取れます。
壁付キッチンは、日本で最もポピュラーなレイアウトのキッチンです。多くの人が当たり前のように触れてきたレイアウトであるため、具体的なメリットをイメージしにくいという人もいるのではないでしょうか。
まずは、壁付キッチンのメリットを3つ紹介します。
壁付キッチンのメリット、1つ目はスペースを節約できることです。
壁に面してキッチン台を設ける壁付キッチンでは、カウンターキッチンやアイランドキッチンと比べ、デッドスペースを最小限に抑えられます。ダイニングスペースを広く取りたい場合や、スペースが限られている場合は、壁付キッチンがおすすめです。
壁付キッチンのメリット、2つ目は間取りの自由度が高いことです。
最近では、部屋の形を三角形にするような、デザインにこだわった家も多く見られます。敷地の形との兼ね合いで、部屋の形が変則的なものになることもあるでしょう。
例えば三角形の部屋では、キッチンスペースへの出入りや部屋の角部分の活用を考えると、カウンターキッチンは使いにくいです。壁付キッチンなら、どんな間取りの部屋でもスペースを無駄なく使えます。
壁付キッチンのメリット、3つ目は家事をしながら作業しやすいことです。
壁付キッチンでは、ダイニングスペースとキッチンスペースを隔てるものがありません。カウンターキッチンと異なり、身体の向きを変えるだけで、ダイニングやほかのスペースへ移動できます。
お鍋を火にかけながら掃除や洗濯をするときも、カウンターがない分、移動距離が少なくなります。
壁付キッチンのメリット、4つ目は物を運びやすいことです。
お伝えしたとおり、壁付キッチンではキッチンスペースとダイニングスペースを隔てるものがありません。カウンターへの出入りがない分、物を運びやすいでしょう。
出来上がった料理をダイニングに並べるときも、使い終わった食器を片付けるときも、スムーズな持ち運びができます。
壁付キッチンのメリット、5つ目は料理に集中しやすいことです。
料理に限らず、何か作業をするときは、目の前が壁の方が集中できるという人も多いでしょう。正面に壁のある壁付キッチンでは、料理中に余計なモノが視界に入らず、一つひとつの作業に集中できます。
家族の見ているテレビが気になったり、おしゃべりに夢中になって手が止まってしまったりということは、あまり起こらないでしょう。
壁付キッチンは、シンプルだからこそ使い勝手の良いレイアウトといえます。カウンターキッチンと比較して「物足りなさ」を感じることはあっても、「壁付キッチンにしたのは失敗だった」と後悔することはあまりないでしょう。
とはいえ、壁付キッチンにもデメリットはあります。次からは、壁付キッチンのデメリットを3つ紹介します。家族のライフスタイルを思い浮かべたり、カウンターキッチンと比べたりしながら、読み進めてみてください。
壁付キッチンのデメリット、1つ目は料理中のコミュニケーションが取りにくいことです。
壁付キッチンでは、ダイニングスペース背を向けて料理や洗い物をすることになります。作業しながら家族と会話をしたり、同じテレビ番組を観たりといったことはしにくいでしょう。
しかし、コミュニケーションが取りにくいということは、裏を返せば「料理に集中しやすい」というメリットにもなります。料理中にも家族とコミュニケーションを取りたいのか、それとも作業に集中したいのか、ライフスタイルに合ったキッチンを選びたいものです。
壁付キッチンのデメリット、2つ目はキッチンが丸見えになることです。
カウンターキッチンと異なり、壁付キッチンには、ダイニングからの視線を遮るものがありません。キッチン台や流しは、丸見えになってしまいます。
ダイニングに親類や友人を招きたい人や、キッチン台が散らかりやすい人は、視線を遮れるカウンターキッチンを選んだ方がいいかもしれません。
壁付キッチンのデメリット、3つ目は家具や家電の配置が難しいことです。
壁付キッチンでは、キッチン台の背面にはダイニングテーブル以外のものは置きづらいでしょう。冷蔵庫や食器棚、電子レンジなどの家具・家電は、必然的に壁際に置くことになります。キッチン台と家具・家電の距離も離れやすいので、作業中の移動距離は長くなりやすいです。
一方、カウンターキッチンではキッチン台の背面に家具・家電を置けます。作業中の移動距離も短く抑えられるので、効率よく家事を進められるでしょう。
壁付キッチンで作業効率を上げるには、収納スペースを多めに備え付けたり、すぐ近くにパントリーを配置したりといった工夫が必要です。
「家具・家電の配置が難しい」「キッチンが丸見えになる」という壁付キッチンのデメリットは、レイアウトを工夫することで解消できます。
次からは、壁付キッチンのちょっと変わったレイアウトを紹介します。
作業スペースを広く取りたい人におすすめなのが、L字型の壁付キッチンです。
壁の角に沿って、L字型にキッチン台を設置すれば、作業スペースは2倍ほどになります。L字の両端にコンロとシンクを配置して、作業ごとにスペースを分けられるようにするのもいいでしょう。
もちろん、キッチン台のスペースが2倍になれば、キッチン上下の収納スペースも2倍になります。キッチン台の下に食器用の収納スペースを作ったり、コーナー部分に電子レンジを置いたりすれば、「家具や家電の配置が難しい」というデメリットも解決できます。
作業効率を上げたい人や、丸見えのキッチン台が気になる人には、Ⅱ型のレイアウトがおすすめです。
キッチン台の手前部分にカウンターを置くのが、Ⅱ型のレイアウトです。上から見ると、キッチン台とカウンターが「Ⅱ」の字に見えることから、Ⅱ型と呼ばれています。
カウンターは、ダイニングスペースからの目隠しになってくれるだけでなく、作業スペースやバーカウンターとしても活用できます。カウンター部分に電子レンジを置いたり、食材を切るスペースとして活用したりすれば、作業スペースを広く取りながらも移動距離は最小限です。
バーカウンターとして活用すれば、毎日の食事や晩酌がちょっとお洒落になりますよ。
壁付キッチン最大のメリットは、ダイニングスペースを広く取れることです。キッチン台を壁に向けて備え付けることで、デッドスペースを最小限に抑え、ほかのスペースへの移動もしやすくなります。
そんな壁付けキッチンは、次のような人、家庭に向いているでしょう。
・狭小地に家を立てる人
・ダイニングスペースを広く取りたい人
・料理や家事を効率よく済ませたい人
・家事を早く終わらせて、家族との時間に集中したい人
あえて主張しすぎないキッチンが家全体の落ち着いた雰囲気にマッチします。
コンパクトな壁付けキッチンは小さなお家との相性抜群。狭さを感じさせない空間設計が見事な住まいです。
壁付きL型の一辺をカウンターにすることで、限られた空間でも効率的に作業できるキッチンになっています。
スペースを有効活用できる壁付キッチンは、狭小地での家づくりや、ダイニングスペースを広く取りたい人に最適です。キッチン台の目の前は壁なので、料理や家事にも集中しやすいでしょう。
作業中は家族に背を向けることになるため、家事をしながら家族とコミュニケーションを取るのには不向きです。とはいえ、一度に2つのことをするのが苦手な人も多いでしょう。そんな人は家事を早めに済ませて、コミュニケーションに集中できる時間を増やした方がいいかもしれません。
最近ではカウンターキッチンの人気が高まっているものの、壁付キッチンには壁付キッチンの良さがあります。家族のライフスタイルや性格を考え、自分たちに合ったキッチンを選びたいものです。
自分たちにはどんなキッチンが合っているのか、わからなくなってしまった人は、たくさんの施工事例を見比べてみてください。
いろいろなキッチンの写真を見ていくうちに、理想のキッチンのイメージも浮かんでくるでしょう。
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