注文住宅を建てる方必見!つなぎ融資のしくみと注意点
2023.10.06
「家は人生最大の買い物」という言葉を、誰しも一度は耳にしたことがあるでしょう。まして注文住宅を建てるともなれば、かかるお金は莫大です。家の施工費や土地の購入費、場合によってはデザイン費など、何かとお金がかかるでしょう。
もちろん、家は建てて終わりではありません。我が家を建てた後はそこでの生活が始まり、家具や家電など、必要なものもどんどん増えてきます。
お子さんの誕生を機に家を建てる方も多いでしょう。今後の子育てにかかるお金や教育費のこと考えると、家づくりの負担は少しでも軽くしたいものです。
そこで今回は、家づくりの負担を減らしてくれる助成金や補助金についてお伝えします。新潟県独自の補助金も紹介するので、活用できるものがないか探してみましょう。
住宅ローン減税は、10年以上の住宅ローンを組んだ人が利用できる制度です。ローンを組んでから10年の間、毎年末のローン残高の1%を、所得税から控除(差し引くこと)できます。
例えば、年末にローンが3,000万円残っていたとして、ローン残高の1%は30万円です。この場合、所得税が30万円差し引かれます。
4,500万円のローンを組んで家を建てたAさんを例に、具体的にいくらお得になるのか、見てみましょう。
Aさんは令和3年の1月に、4,500万円の住宅ローンを組み、家を建てました。毎月の返済額は10万円で、年間120万円ずつローンを返済していきます。なお、Aさんの場合、1年あたりの控除は40万円が限度です。
年末のローン残高 | ローン残高の1%額 | 控除額(上限40万円) | |
---|---|---|---|
1年目 | 4,380万円 | 438,000円 | 400,000円 |
2年目 | 4,260万円 | 426,000円 | 400,000円 |
3年目 | 4,140万円 | 414,000円 | 400,000円 |
4年目 | 4,020万円 | 402,000円 | 400,000円 |
5年目 | 3,900万円 | 390,000円 | 390,000円 |
6年目 | 3,780万円 | 378,000円 | 378,000円 |
7年目 | 3,660万円 | 366,000円 | 366,000円 |
8年目 | 3,540万円 | 354,000円 | 354,000円 |
9年目 | 3,420万円 | 342,000円 | 342,000円 |
10年目 | 3,300万円 | 330,000円 | 330,000円 |
Aさんの場合は、10年間で合計376万円の控除が受けられることになります。
なお、住宅ローン控除の適用条件や内容は変わることがあります。特に、控除の金額や上限額は変わりやすいです。ローンを組むときは、国税庁のWebサイトから最新情報を確認することをおすすめします。
No.1213 住宅を新築又は新築住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)│国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1213.htm
すまい給付金は、先述の「住宅ローン減税」を補うための助成金制度です。2014年の消費税引き上げによる負担を軽くするために設けられました。
住宅ローン減税の控除には、(令和3年時点で)年間40万円までという上限があります。つまり、住宅ローンの額が4,000万円を超え、所得税が40万円を超えていなければ、控除をフルに活用することはできません。
そこで設けられたのがすまい給付金です。基本的には住宅ローン控除を利用した人が、年収額に応じて10万~30万円の給付金を受け取れます。
【控除金額】
年収額 | 給付額 |
---|---|
425万円以下 | 30万円 |
425万円超え475万円以下 | 20万円 |
475万円超え510万円以下 | 10万円 |
※年収510万円を超える場合は適用外
【適用条件】
・自分が住む住宅である
・住宅の床面積が50平方メートル以上
・契約不適法責任保険に加入しているか建設住宅性能表制度を利用している
【年齢50歳未満の場合】
・年収が510万円以下
・住宅ローンの利用がある
【年齢50歳以上の場合】
・年収650万円以下
※住宅ローンの利用は不要
参考:すまい給付金│
http://sumai-kyufu.jp/
新潟県独自の補助金・助成金に「新潟産建材の家づくり支援事業」というものがあります。新潟県産の建材を使った住宅を建てるかリフォームした場合、補助金を受け取れる制度です。
具体的な補助金額は、次の通りです。
県産材使用量 | 補助金額 |
---|---|
5立方メートル以上15立方メートル未満 | 3万円 |
15立方メートル以上 | 5万円 |
また、新潟県産の瓦や畳、漆喰・珪藻土塗りを使うと、次の通りの加算額が受け取れます。
使用県産材 | 加算額 |
---|---|
瓦 | 12万~20万円 |
畳 | 2万~10万円 |
漆喰塗り | 5万~19万円 |
珪藻土塗り | 4万~13万円 |
※補助金額は令和2年度のものです
参考:新潟県産材の家づくり支援事業のお知らせ
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/iezukuri/
家づくりに関する助成金や補助金に対して、「申請手続きが難しそう」と感じている人も多いでしょう。自分たちで手続きをするのが難しい場合、工務店はサポートしてくれるのでしょうか。
もちろん、サポートしてくれる工務店もありますし、そうでない工務店もあります。中には、助成金の手続きだけでなく、住宅ローンの相談に乗ってくれる工務店も存在します。
家づくりにおいて最も大切なのは「どんな家が出来上がるのか」ですが、いろいろな相談に乗ってくれる工務店を選べば、それだけ安心して家づくりを進められるというものです。
工務店探しの際に、どんな相談になら乗ってもらえるのか、聞いてみるといいかもしれませんね。
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