注文住宅に火災保険は必要?選び方の3つのポイント

注文住宅に火災保険は必要?選び方の3つのポイント

2021.08.20

注文住宅を建てるタイミングで、検討することになるのが火災保険
竣工前後のタイミングで住宅の担当者や金融機関から案内もあります。

そもそも火災保険は必要なのか、どこまで補償してくれるのか、地震保険との関係など…。
火災保険を知っておくと、家づくりをもっと安心して進めることができます。

今回は、注文住宅における火災保険について解説していきます。

この記事を書いたひと
岩切 健一郎
岩切 健一郎

1986年生まれ。宮崎出身新潟在住のFP。
新潟大学卒業後、コンサルティング会社と外資系生命保険会社を経て現職。
月間PV最大25,000のnoteを執筆。最近は、3歳の娘と公園に行くことが楽しみ。

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火災保険とは

火災保険の概要・補償範囲

火災保険とは、家を火災などの災害から守るための保険です。
「火災」という名前がついていますが、火災以外で建物に損害が発生した場合も補償されます。
具体的には、

  • 火災、落雷、破裂・爆発
  • 風災・雹(ひょう)災・雪災
  • 建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突もしくは倒壊または建物内部での車両もしくはその積載物の衝突もしくは接触
  • 給排水設備に生じた事故による漏水、放水または溢(いっ)水による水濡れ
  • 騒擾(じょう)およびこれに類似の集団行動または労働争議に伴う暴力行為もしくは破壊行為
  • 盗難によって生じた盗取、損傷または汚損
  • 通貨または預貯金証書の盗難
  • 持ち出し家財の損害
  • 水災
  • 不測かつ突発的な事故による破損・汚損

が該当します。

参考:日本損害保険協会HP
https://soudanguide.sonpo.or.jp/home/q051.html

それぞれ会社によっては特約として付加する形式だったり、外したりすることができます。
全部覚えるのは難しいので、まずは火災保険の補償範囲が非常に広いことを抑えておくといいですね。

補償の対象

火災保険は、建物と家財を補償します。
建物とは、

  • 建物
  • 門、塀、垣
  • 物置、倉庫
  • 玄関、ドア
  • 庭木
  • 冷暖房設備

などのことを指します。
家財とは、

  • 家具
  • 家電製品
  • 衣類
  • 自転車、125cc以下の原動機付自転車

のことを指します。
建物にくっついているものが建物、そうでないものが家財です。
もっとイメージしやすい覚え方があります。
仮に建物を逆さにした時に下に落ちるものが家財、落ちないものが建物です。

例えばビルトインの食洗器は建物ですが、後で買って据え置いた食洗器は家財になります。

新築の火災保険の加入は必須?

結論から言うと、住宅ローンを借りて新築の注文住宅を建てる場合に火災保険の加入は必須です。
金融機関から住宅ローンを借りるにあたって、火災保険の加入が必須となっています。

もし家が災害に遭ってしまい価値がなくなった場合に、土地と建物を担保に融資している金融機関にも損失が発生します。
質権設定と言って、火災保険の保険金の請求する権利と受け取りの権利を金融機関に設定することがあります。
災害に遭った場合の保険金は金融機関が受け取り、保険金が住宅ローンの返済に充てられます。
現在質権を設定する金融機関は少なくなっていますが、知っておくとより安心な制度です。

火災保険加入のタイミング

引き渡しの日を保険の始期に設定できるように加入する必要があります。
手続等を円滑に済ませるために、2週間前までには加入を済ませておくことをおススメしています。

金融機関によっては、竣工前に火災保険に加入した証明を出さなければならないところもあります。
その場合は、2週間前よりももっと前に保険に加入しておく必要があります。
保険会社を各社比較することを考えると、少なくとも1か月前までには見積もりが手元にある状態だと安心ですね。

 

加入するかどうかを選べる3つの補償

火災保険に加入するにあたり、加入するかどうか選べる補償があります。
火災保険には様々な特約があり、補償したい内容を選んで保険を設計することができます。
ここでは、特に大きな部分を占める3つの保険、地震保険と家財保険と水災保険について解説していきます。

1. 地震保険

地震保険は、火災保険に加入することで加入することができるようになる保険です。
地震保険は、政府と民間が共同で運営しています。
地震が原因で家屋や損害を受けた場合を補償します。
地震が原因の火災は火災保険の補償範囲外であり、地震保険でしか補償されないので注意が必要です。

2. 家財保険

家財保険は、家財が災害により損害を受けたことへの補償です。
注文住宅の場合、火災保険の特約として加入することになります。

家財保険に加入する時に、補償額をどうするかを考える必要があります。
家が全部燃えてしまって新生活を始める時に、いくら分の家財が必要かを目安に考えることをおススメしています。

冷蔵庫や洗濯機だけでなく、スーツや下着などの衣服、また調理道具など、新生活をゼロから始めるにあたり、必要なものを買いそろえるための金額を考えて設定することをおススメします。

4人家族であれば、1,000万円前後を設定することが多いです。
高価なものを持っていれば、金額はもっと高くなるのでご家庭によって個別で検討していくことになります。

3. 水災保険

近年増えている水災に対応します。
火災保険に加入する時に初期設定でついていることも多いですが、保険会社によっては外すこともできる保険です。

河川が氾濫して、建物や家財に損害が発生した時に補償されます。
再調達価の30%以上の損害を受けたと見られる場合と、床上浸水もしくは地盤から45cmを超えて浸水した場合が補償の範囲です。

補償の範囲は、大きな水災を想定したものになっています。
最近の水災の多さを見ていると、付けた方が安心であるのは間違いありません。
しかし、水災は付けるか付けないかで保険料も変わるため、中にはハザードマップなどを見ながら判断される方もいらっしゃいます。

 

火災保険加入前に確認する3つのポイント

1. 補償内容

火災保険の加入にあたって一番大切なことは、補償内容です。
いざ保険を使おうと思った時に、補償の範囲外で保険が出なかったということがあってはいけません。
きちんと補償内容を確認して納得できる補償で加入できるといいですね。

2. 保険料

火災保険は一括で加入すること多いため、一回に支払う保険料も大きくなります。
保険会社によって保険料が異なるため、比較も大切です。

3. 事故時の対応

事故時の保険会社の対応も大切なポイントです。
例えば自然災害が起きた時に、地域に対策本部が設置されるかどうかなどを確認しておきましょう。

対策本部を設置する会社の方が、支払いは速やかです。
本当に万一が起きた時に安心できる保険会社を選ぶことも非常に重要です。
保険料と安心のバランスを見て選べるといいですね。

 

火災保険を理解して安心な暮らしを!

今回は火災保険の概要を解説していきました。
火災保険という名前ですが、実はいろんな損害に対応しています。

今回はご紹介できませんでしたが、特約も保険会社ごとに異なり、種類が豊富です。
特約までしっかり選べると、より火災保険を自分に合った形にカスタマイズすることができます。

火災保険の内容をしっかりと理解した上でご加入頂くと、何かあった時により安心できますね。
こちらの記事が火災保険への理解の一助になれば幸いです。