新築の天井高さはどう決める?メリットとデメリットから考えてみよう
2023.10.14
多くの人にとって、家づくりは、人生最大の買い物でしょう。価格が高いだけでなく、大切な家族が長い年月を過ごす場所が、我が家です。家づくりに関しては、どんなに慎重になっても、「慎重すぎる」ということはありません。
家づくりの中でも特に気になるのが、「外壁材の選び方」でしょう。外壁は、家全体を守る大切なもの。大きな地震が来ても、長い年月が経っても、家族を守れるものでなければなりません。
今回は、地震や火災などの災害に強く、断熱効果や防音効果にも優れた「ALCパネル」について解説。その充実した機能や、メリット・デメリットをまとめてお伝えします。
メンテナンスの方法や、新潟での写真付きの施工事例もお見せするので、ぜひ参考にしてください!
ALCパネルは、軽くて丈夫なコンクリートを使った外壁材です。「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略称であり、訳すと「オートクレーブ養生した軽量気泡コンクリート」となります。
オートクレーブ養生とは、高温・高圧の蒸気釜の中でコンクリートを作ることで、強度の高いコンクリートを大量生産するために開発された工法です。
ALCパネルは耐用年数が長く、外壁に必要なさまざまな機能を備えた建材です。具体的にはどんな機能を持ち、どのくらいの間、我が家を守ってくれるのでしょうか。
まずは、ALCパネルの3つのメリットを見ていきましょう。
ALCパネルは、耐久性の高い外壁材です。災害に強いうえ、きちんとメンテナンスをすれば50年以上の間使えます。
セメントや生石灰などの燃えにくい素材で作られているため火に強く、コンクリートの4分の1程度の重さなので地震のときにかかる負荷も少ないです。
ALCパネルは、防音性にも優れています。ALCパネルの内側にはたくさんの空気層があり、音を吸収してくれるからです。
道路沿いや繁華街近くに家を建てる場合や、小さなお子さんがいる家庭には、嬉しいメリットです。
たくさんの空気層を持つALCパネルは、断熱性にも優れています。外壁内部の空気層が、熱の伝導を妨げてくれるからです。
快適な温度の空気を外に逃がさず、室外の暑さや寒さが室内に入ってくるのを防いでくれます。空調効率も上がるため、快適な室内環境を、より少ない費用で保てます。
ALCパネルは機能の多さ、耐用年数の長さともに優れた外壁材といえます。しかし、ALCパネルにも弱点はあります。
次からは、ALCパネルのデメリットを2つ紹介。ALCパネルの弱点と、正しい使い方を覚えて、長持ちさせましょう。
ALCパネルは、水に弱い素材です。メンテナンスをしっかりしないと、外壁がボロボロになってしまうでしょう。
細かな空気層をたくさん持つALCパネルは、吸水性が高いです。空気層に水が入り込んでしまうと、外壁内部で素材が膨らみ、ひび割れにつながることもあります。
ALCパネルを長持ちさせるには、10~15年に1度のメンテナンスが必要です。外壁表面に防水塗料を塗り、内側への水の浸入を防ぎましょう。
ALCパネルは、既製品のパネルを外壁下地に貼り付けて施工します。パネル同士の継ぎ目が気になったり、継ぎ目から劣化が起こったりするかもしれません。
どんなに丈夫な素材でも、劣化は継ぎ目からはじまります。継ぎ目に入ったひび割れを放置していると、そこから水が入り、雨漏りやALCパネルの劣化につながりかねません。
防水塗料の塗り直しとは別に、継ぎ目のメンテナンスはこまめに行いましょう。
地震や火災などの災害に強く、耐用年数も長いALCパネルは、安心して使える外壁材といえます。サイディングやモルタルなどの安価な外壁材と比べると、初期費用こそ高めになるものの、長持ちするのでメンテナンス費用は抑えやすいです。
そんなALCパネルは、次のような人、家庭に向いているでしょう。
・騒音が気になる人
・しっかりとした防災をしたい人
・小さなお子さんやペットのいる人
・省エネ住宅で光熱費を節約したい人
・家づくりの費用対効果を高めたい人
ただし、水に弱いので新潟ではあまり使用率は高くありません。外壁をALCにしたい方は、工務店とよく相談しましょう。
ALCパネルは断熱性や防音性などの機能性に優れ、メンテナンスさえしっかりすれば、50年以上使える外壁材です。メンテナンスの頻度も10~15年に1度と、比較的少ない方です。家づくりの費用対効果を高めたい人には、まさにピッタリの外壁材といえます。
ただし、水に弱いALCパネルは、メンテナンスを怠るとすぐにボロボロになってしまいます。定期的なメンテナンスだけは、欠かさないようにしてください。
メンテナンスも含めて、しっかりサポートしてくれる工務店に依頼できると安心ですね。
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