世界にひとつだけのデザインを!外壁を塗り壁にする魅力と注意点
HOUSE_O(Ploot Architects & Associates)

世界にひとつだけのデザインを!外壁を塗り壁にする魅力と注意点

2021.04.19

多くの人にとって、家づくりは、人生最大の買い物でしょう。
価格が高いだけでなく、大切な家族が長い年月を過ごす場所が、我が家です。
家づくりに関しては、どんなに慎重になっても、「慎重すぎる」ということはありません。

家づくりの中でも特に気になるのが、「外壁材の選び方」でしょう。
外壁は家全体を守る大切なもの。大きな地震が来ても、長い年月が経っても、家族を守れるものでなければなりません。

今回は、古くから親しまれてきた壁材である「塗り壁」について解説。塗り壁ならではの良さや、外壁を塗り壁にするときの注意点などをまとめてお伝えします。

塗り壁の種類と新潟の気候に合った選び方、写真付きの施工事例もお見せするので、ぜひ参考にしてください!

塗り壁って、どんな壁?

塗り壁は、モルタルや漆喰、珪藻土などを塗って仕上げた壁のことです。
最近では、ジョリパットそとん壁といった、機能性を高めた塗り壁も商品化されています。

では、塗り壁にはどんな特徴があるのでしょうか?

塗り壁のメリット

独特の風合いがある

塗り壁には、塗り壁ならではの独特な風合いがあります。
素材そのものの質感や職人の腕前が感じられるのが、塗り壁全般の良さといえるでしょう。

デザイン性が高い

数ある外壁材の中でも、塗り壁ほどデザイン性の高いものはありません。塗り壁なら世界で1軒しかない、オリジナリティあふれる我が家を建てられます。

塗り壁には漆喰や珪藻土など、さまざまな素材があり、職人の手さばき1つでいくらでも仕上がりを変えられます。壁の中に天然石やガラス片、タイルやレンガなどを埋め込むことも可能です。

素材選び、塗り方、凝ったアクセント…

デザインの幅広さこそ、塗り壁最大の魅力といえます。

耐火性が高い

塗り壁は、セメントや砂、水などを使った外壁材です。建材自体が燃えない素材で作られているため、耐火性に優れています。

住宅の骨組みや内装には、たくさんの木材が使われています。外壁材は耐火性に優れた素材にして、少しでも火災のリスクを減らしたいものです。

塗り壁のデメリット

塗り壁は、機能的にもデザイン的にも優れた壁材です。しかし、メリットがあればデメリットもあります。

次からは、塗り壁のデメリットを3つ紹介します。塗り壁の家を建てるときは、どんなことに気を付ければいいのか、ぜひ参考にしてください。

お金と時間がかかる

塗り壁の家を建てるには、お金も時間もかかります。

塗り壁の外壁は、すべて職人の手作業で仕上げていきます。壁材が乾くのにも時間がかかるため、工期も長くなりやすいです。下地をひび割れるまで乾かしてから表面を仕上げる塗り方もあり、この場合はさらに多くのお金と時間がかかるでしょう。

割れやすい

素材の特性上、塗り壁はどうしてもひび割れてしまうことがあります。
粘土状の壁材である塗り壁は、壁材内部の水分が蒸発していくにつれて、体積が縮んでいきます。

下地を完全に乾かしてから表面を仕上げることで、ひび割れを減らすことはできますが、代わりに工期が延びてしまうでしょう。それに、どんなに対策を施しても、時間の経過によるひび割れは防ぎきれません。

「塗り壁にはひび割れが付きもの」と考えておきましょう。

仕上がりは職人の技術に左右される

すべて手作業で仕上げる塗り壁は、デザインも品質も、職人の腕次第です。技術の低い職人にあたってしまうと、壁の厚みがバラバラになったり、すぐにヒビが入ったりすることも。

イメージ通りのデザインができるかどうか、職人との相性もあります。デザインの設計は図面で伝えられても、細かなニュアンスは職人のセンス次第になるでしょう。その職人の塗り方が気に入るかどうかは、技術の問題ではなく、相性の問題です。

すべてを職人に任せるのではなく、どんなデザインに仕上げたいのかを具体的な言葉にする、施主側の努力も欠かせません。

塗り壁の種類

塗り壁と一口に言っても、さまざまな種類のものがあります。次からは、外壁材として知られる主な塗り壁を5つ紹介します。それぞれ機能や見た目の仕上がりが異なるので、どれが我が家に合いそうか、イメージしながら読み進めてみましょう。

漆喰

漆喰は、石灰に粘土やのりを混ぜた壁材です。日本では城や蔵の壁、世界的にはピラミッドの内壁に使われるなど、世界中で古くから親しまれてきました。

漆喰の魅力は、何と言っても見た目に高級感のあることです。漆喰ならではの、真っ白で滑らかな仕上がりには、ほかの塗り壁とは一味違った良さがあります。消臭性や調湿性も優れていて、湿度の高いときは水分を吸い、空気が乾いてくると内側に溜め込んだ水分を吐き出します。

滑らかな見た目と優れた機能性から、外壁だけでなく内装にもおすすめです。

そとん壁

そとん壁は、マグマが急激に冷されてできる火砕流による地層、「シラス」を使った壁材です。
塗り壁の中でも機能性に優れ、長く安心して住める家を建てられます。

そとん壁は下塗りと上塗りの2層構造になっていて、下塗り材は粒子がとても細かいです。そのため、雨水はしっかり防ぎながらも、壁内部の水蒸気を壁の表面へと放出してくれます。

見えない部分で発生し、家の構造部分を腐らせていく「壁内結露」を防ぎ、我が家を倒壊の危険から守ってくれます。雨も雪も多い新潟では、特におすすめできる壁材です。

ジョリパット

ジョリパットは、「アイカ工業株式会社」が開発した塗り壁です。
180色以上のカラーと100以上のデザインがあります。

耐久性にも優れていて、そもそも汚れが付きづらく、仮に汚れが付いても水や洗剤で簡単に落とせます。日光による色あせも少ないので、メンテナンス費用を抑えたい人にはピッタリです。

塗り壁はどんな人に向いている?

塗り方ひとつで印象がガラリと変わり、天然石やガラス片なども埋め込める塗り壁は、外壁材の中でもトップクラスのデザイン性を誇ります。

定期的なメンテナンスこそ必要ですが、塗り重ねによる補修ができるものも多く、1回あたりのメンテナンス費用は低いです。サイディングと比べるとメンテナンス費用は半分ほどであり、自分で塗り重ねて補修することもできます。

そんな塗り壁は、次のような人、家庭に向いているでしょう。

・DIYが好きな人
・自然素材を使いたい人
・デザインにこだわりたい人
・初期費用よりランニングコストを優先したい人

塗り壁を使った施工実例

【Mockhouse】Bandol|イワコンハウス新潟株式会社の建築実例|新潟
 無添加住宅の新ブランド「Bandol(バンドール)」内外壁の漆喰や無垢フローリングだけでなく、屋根にも天然石を使用。キッチンやカップボード

白×ブラウンで統一された和洋折衷のデザイン。新築ながらアンティークのような上品さを感じます。

 

【Mockhouse】家族が元気に暮らせる省エネの家|自然派ライフ住宅設計㈱の建築実例|新潟
 【設計のポイント】何よりもご家族が暮らしやすく、なるべくエネルギーを使わない間取と仕様にすることをご提案させて頂きました。玄関か

外装には漆喰、内装には珪藻土を使用した塗り壁の家。南欧風のデザインで個性的ながら、優しく落ち着いた印象に。

 

【Mockhouse】HOUSE_T|Ploot Architects & Associatesの建築実例|新潟
 街並みに対して空間をどう開くのか、あるいは閉じるのか。階で異なる空間の質。内外に繋がる路地のような1階と、家族の集まる広がりのある2階。

一階・ポーチまわりにこちらはダークなトーンの塗り壁を採用。ランダムな模様が、ハンドメイドの良さを十二分に発揮しています。

板張り外壁の醍醐味は、家族で我が家のメンテナンスをすること

塗り壁はデザイン性が高く、メンテナンスもしやすい壁材です。塗り方を工夫したり、外壁に天然石やガラス片を埋め込んだりすれば、世界に1軒しかないオリジナルデザインの家を建てられます。

ひび割れや汚れの上から塗り重ねられるものを選べば、メンテナンスの手間と負担も軽くなります。せっかく塗り壁の家に住むのなら、壁の塗り方を覚えて、自分たちで補修をするのも楽しそうですね。

外壁を塗り壁にしたい!と思った方は、ぜひ施工事例や対応できる工務店を探してみてください。

この記事を書いたひと
モックハウスマガジン編集部
モックハウスマガジン編集部

モックハウスマガジンの編集部員。
家づくりの気になる疑問や、知ってほしい情報を日々お届けしています。

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