「省令準耐火構造」の基準や性能を解説! メリットやデメリットも
2023.10.29
初めての家づくり。「一戸建てってどのくらいの広さが必要なんだろう」と悩んでいませんか?
狭すぎても困りますし、広すぎてももったいないですよね。
本記事ではそんな悩みを解決するために、生活に必要な広さや一戸建ての平均建坪数をお伝えします。
頭を抱えがちな広さの単位や、建坪が30坪と40坪の家の間取りについても触れていくので、最後まで目を通してみてくださいね。
家づくりの前に、必ず抑えておきたいポイント。それが「広さの単位」です。
工務店への相談やモデルハウスの見学に行ったとき、プランナーに「どのくらいの広さのお家を考えられていますか?」と聞かれます。
「畳数、坪数、平米…何が違うの?」と混乱しないためにも、ここで広さの単位について確認してみましょう!
まず、個室の広さを表すときに使う「1畳」というのは、畳1枚分の広さを表しています。
畳1枚分の大きさは地域によっても異なりますが、住宅設計時には「182cm×91cm」です。
次に、1坪は畳2枚分の広さなので、6畳の部屋は3坪ということになります。
最後に、平米というのが1m辺の正方形の面積(m²)です。ここまでで混乱しやすいのが坪数と平米の違いだと思うので、具体的な数字を当てはめて確認してみましょう!
1坪を平米数にすると「3.31m²」となり、坪数から平米数を計算したいときには以下の計算式を用いります。
坪数×3.31m²=平米数
たとえば、30坪の家の平米数を知りたいときには、
30×3.31m²=99.3m²
となるので、30坪と100m²はほぼ同じ広さの家だとわかります。
のべ床面積を表す際には平米数が使われ、土地の広さや家全体の大きさを表す際には坪数で表現されることが多いです。
広さの単位について確認できたので、次は家族で生活をするための広さについてお話ししていきます。
生活を送るために必要な広さの基準は、「住生活基本計画における居住面積水準」として国土交通省が発表しています。
この調査によれば、4人家族が生活するために最低限必要な広さ(最低居住面積水準)は、50m²(約15坪)。
理想的な広さ(誘導居住面積水準)は、125m²(約38坪)とされています。
参考:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000012t0i-att/2r98520000012t75.pdf
生活を送るために必要な広さは15坪とされていますが、一戸建ての場合は階段や廊下などの部屋以外のスペースも必要になります。そのため一戸建てでは、25~38坪程度の広さを目安にプランニングを進める方が多いようです。
ただしこれはあくまで水準なので、生活するために必要な広さは、ライフスタイルや持ち物の量によって異なります。
「25坪で十分」と感じる人もいれば「38坪でも狭い」と感じる人もいます。
家づくりをするときには、ライフスタイルに合わせてプランニングしていくことが大切です。
一戸建てで生活を送るためには、25~38坪程度の広さが必要だとわかりました。
次は、実際に家を建てている人がどのくらいの広さの家を建てているのか、平均建坪数も気になりますよね。
ここでは、一戸建ての全国平均建坪数と新潟の平均建坪数について解説していきます。
現在日本に建てられている一戸建ての建坪数の全国平均は、30~40坪程度です。
住宅金融支援機構が「長期固定金利住宅ローン:フラット35」の申込者を対象に行った調査によると、2019年における全国の注文住宅の平均建坪数は約38坪でした。
「意外と広い!」と思うかもしれませんが、この数値は2014年度以降、6年間縮小し続けているのです。
この調査結果から、世間では「広すぎない家」を建てる方が多くなってきていることがわかります。
参考:住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」
URL:https://www.jhf.go.jp/files/400353155.pdf
次は、新潟県の平均建坪数を見ていきましょう。
全国の平均坪数が38坪なのに対して、新潟県の平均建坪数は約45坪とやや広めです。
とくに平均建坪数が大きいのが妙高市の55坪。妙高市は土地の坪単価が安いことや、古民家が多いことが坪数の大きさと関係しています。
対して、新潟県のなかで一番平均建坪数が小さいのが、新潟市中央区の25坪でした。
中央区は新潟県の都心部であり、土地の坪単価が高いことや敷地の広さが確保できないことが平均建坪数が小さくなっている理由です。
平均建坪数が全国平均よりも大きい新潟県ですが、その平均値は坪数の大きい地域に影響されていることがわかりますね。
このように土地を購入する地域によっても、住宅の平均建坪数は変わってきます。
坪数ばかり説明していても広さのイメージは湧かないと思うので、次は30坪と40坪の家の間取りを見てみましょう!
坪数の具体的な広さをイメージするために、ここでは建坪が30坪と40坪の家の間取りを紹介します。
建坪が30坪の家は、3~4LDKの間取りにすることができます。まずは3LDKの間取りにするときの、それぞれの部屋の広さの目安を見てみましょう。
・リビングダイニングキッチン:15畳
・主寝室:7畳
・子供部屋:6畳ずつ
・ファミリークローク:2~3畳
1階リビング部分を少しコンパクトにして、2階にあるそれぞれの個室の広さを取りました。
各部屋にウォークインクローゼットを確保するスペースは残っていないので、ファミリークロークを設けています。
次は、4LDKの間取りです。
・リビングダイニングキッチン:17畳
・1階横洋(和)室:6畳
・主寝室:6畳
・子供部屋:4.5畳ずつ
部屋数が1つ増えたため、個室がとてもコンパクトになっています。
30坪の家で4LDKの間取りにするときには、廊下を減らしたり、子供部屋を施工時には1つにしておくなどのデッドスペースを作らない工夫が必要です。
子供部屋は施工時には9畳1部屋にしておいて、将来的には壁を作って2部屋にわけるイメージです。
建坪が40坪の家になると、間取りにも少し余裕が出てきます。
まずは4LDKの間取りから見ていきましょう。
・リビングダイニングキッチン:20畳
・1階横洋(和)室:6畳
・主寝室:8畳+ウォークインクローゼット3畳
・子供部屋:6畳ずつ+ウォークインクローゼット3畳
リビングに20畳確保しつつ、それぞれの個室にも広さとウォークインクローゼットを設ける余裕があります。
また、シューズクロークやパントリーを作るスペースも残っているので、収納も充実しています。
では、5LDKになるとどうでしょうか。
・リビングダイニングキッチン:20畳
・1階横洋(和)室:6畳
・主寝室:8畳+ウォークインクローゼット3畳
・子供部屋:5畳ずつ
5LDKになると部屋数が増えた分、それぞれの個室がコンパクトになり、子供部屋にウォークインクローゼットを設けることも難しくなります。
しかし、2階部分のボリュームが大きくなるため、1階にできた余分なスペースを収納に充てれば、収納に困ることはありません。
建坪が30坪と40坪の家の間取り例を比較してみて、可能な間取りや広さにとても差が出ることがわかりました。
本記事では、一戸建てで暮らすときに必要な広さや、平均建坪数などを紹介してきました。
平均値を知ることも必要ですが、途中でも述べたように、家に必要な広さはそれぞれのライフスタイルによって異なります。
住みやすい家を作るためには、「物が多い・少ない」「掃除が好き・苦手」など、家族に合わせた「丁度いい広さ」にすることが大切です。
今回お伝えしてきた平均値や建坪数は参考程度に、自分の納得のいく家づくりしてくださいね。
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