「省令準耐火構造」の基準や性能を解説! メリットやデメリットも
2023.10.29
注文住宅で家を新築する場合、最も難しいことのひとつが「予算配分」です。間取りも設備も家具も自由なため、しっかりと計画を立てないと、すぐに予算オーバーになってしまいます。せっかく理想の暮らしを目指して注文住宅を目指したわけですから、自分たちの希望は少しでも叶えたいものですよね。
そこで本記事では、注文住宅における「コストダウン技」を紹介します。優先順位や暮らしにあまり影響しない要素など、おすすめの例をまとめたのでぜひ参考にしてください。
さっそく、おすすめのコストダウン技を見ていきましょう。今回は合計13のコツをピックアップしました。順番に解説します。
ひとつ目は、「地盤調査は早めに着手する」です。家を建てる際には、基礎の計算が必要なため、地盤の強さを調査します。特殊な工法が必要だったり、反対に地盤改良が必要ない土地だったりなど、調査結果によって、工事費が大きく左右される可能性があります。
住宅部分の予算見積もりが立てやすくなるため、地盤調査は早めに着手することをおすすめします。
ふたつ目は、「階高を抑えてみる」です。階高(1階床の表面から2階床の表面までの高さ)を抑えることで、階段の数を減らすことができます。
1〜2段変わるだけでも、階段を設置する面積が大きく変わり、住居スペースとして使える広さにも影響する要素です。また、階高が低くなったぶんだけ壁の面積も抑えられます。
3つ目は、外装材や内装材についてです。外装材や内装材は湿式よりも乾式の方が費用を抑えられます。湿式とは、代表的なもので言えば、「塗り壁」です。一方、乾式には「壁紙仕上げ」などがあります。特にこだわりがなければ、乾式をおすすめします。
間取りについても、少し考えてみましょう。寝室や子ども部屋、書斎に多目的部屋など、さまざまなアイデアが浮かぶ間取りですが、基本的に、部屋数は少なくした方が費用は抑えられます。
最初に計画して作っても、実際に住んでみたら思ったほど必要なかったり、ほとんど使わなかったりというケースもよくあります。もし仕切りが必要な場合は、本棚やセパレート家具などを使って工夫することも検討してみてください。
5つ目は、玄関ドアについてです。一般住宅のドアには、「親子ドア」や「両開きドア」「引き戸」などいくつかの種類がありますが、おすすめは「片開きドア」です。人がひとり出入りできる程度のオーソドックスなサイズでも十分役割を果たしてくれます。特別な理由がなければ、既製品でも構いません。
水回りも、少し工夫してみましょう。水回りは床に配管を通す必要があるため、なるべく一箇所にまとめた方が費用を抑えられます。トイレやお風呂、キッチン、洗面台などはなるべく集めた配置がおすすめです。
6つ目と同様の理由から、「2階トイレ」についても検討してみてください。昨今の住宅では2階トイレが当たり前となっていますが、2階に水場を作る場合は、配管を2階まで引っ張り上げる必要があるため、1階よりも更にコストがかかってしまいます。
また、2つ目の「階高を抑えて階段の数を減らしてみる」を参考に階高を抑えても、トイレ用の配管ぶんだけ高くしなければなりません。
8つ目は、システムキッチン選びのコツです。システムキッチンは、値段も機能も上を見ればキリが無いほど、たくさんの種類があります。あらかじめ予算を設定しておき、冷静に選ぶことが大切です。
建材を使うポイントも工夫してみましょう。とくに高価な建材は要所で使うことで、家の印象を大きく変えてくれます。
おすすめは、いつも身体に触れる場所や毎日目にする場所です。いつも身体に触れる場所なら、リビングの床材やドアの取っ手、毎日目にする場所は、玄関からリビングダイニングへの通路などに、こだわりの材料を使うことで、費用を抑えつつ満足度もアップできます。
モデルハウスなどでよく目にする「造作家具」は、自分の家に必要かどうかをよく検討しましょう。「なんとなく」で作ってしまうと、それだけでも数万程度の費用がかかってしまいます。簡単な棚などは必要性を感じたときに、DIYで自作することも可能です。
デザインの良し悪しを決める「仕上材」は、統一して種類を減らすことで費用を抑えてみましょう。内装に使う壁紙や外装材を合わせることで、全体に統一感が生まれる効果も期待できます。
9つ目の「高価な建材は要所で使う」でも解説したように、こだわりの仕上材をポイント使いするといったアイデアもおすすめです。
簡易ガレージとしてよく採用されるカーポートも節約ポイントとして検討してみましょう。外観や家全体の印象と比べ、必要ないようなら思い切って設置しないのも悪くない判断です。
また新潟県の場合、冬場の雪が悩みのひとつですが、消雪パイプなどで除雪している家庭も多く見られます。
雨どい(雨水を集めて排水させる建材)も節約ポイントとなります。玄関やウッドデッキのある場所など、要所に設置するだけでも十分効果を期待できるものです。すべての屋根に設置する必要があるのか、検討してみましょう。
「建築士が教えるコストダウン技」を紹介しました。今回ピックアップしたものは、ほんの一例です。施主の数だけある注文住宅ですから、人によって節約ポイントは異なります。
とはいえ、「安ければ良い」というわけではありません。長い目で見て得をするものや、最後まで必要ないもの、ポイント使いで暮らしの満足が左右されるものは、担当者や設計士と相談しながら、じっくりと考えてみてほしいと思います。
上手くコストダウンできれば、数十万〜数百万円の節約になる場合もあるかもしれません。本記事を参考に、ぜひ納得のいく家づくりを検討してみてくださいね!
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