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慎重に行動しよう! 住宅展示場に「なんとなく」で行ってはいけない理由5つ

慎重に行動しよう! 住宅展示場に「なんとなく」で行ってはいけない理由5つ
2023.09.01

「注文住宅を建てよう!」と思ったとき、最初に取りがちな行動としてよく見られるのが「住宅展示場に見学に行く」です。家づくりを検討しているのですから、実際のモデルハウスを見学に行くのは悪いことではありません。ですが、何も考えずに”取り敢えず見に行く”というプランに対しては、慎重になって欲しいと私は考えています。

本記事では、なぜ「安易な気持ちで住宅展示場に行ってはいけないのか?」といったテーマについてお話します。

この記事を書いたひと
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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住宅展示場に「なんとなく」で行ってはいけない理由5つ

大手ハウスメーカーが手掛ける「住宅展示場」は、実物を体感しながら、現地営業マンから家づくりについての詳しい話を聞けるため、とても参考になります。美しい外観や最新の家電、きらびやかにコーディネートされた家具に囲まれながら、自分の住まいをどのように仕上げようかと想像する時間は、誰でも楽しいものです。

ですが、何も計画が立っていない状態で「取り敢えず、住宅展示場にでも行ってみるか…」という行動は、あまりおすすめしません。ここでは、なぜ取り敢えず行ってはいけないのか、特徴的な理由を次の5つにわけて解説していきます。

理由①:最初に入ったモデルハウスに影響されやすい

ひとつ目は、「最初に入ったモデルハウスに影響されやすい」です。住宅で見なければいけないポイント(または見たいポイント)は、いくつもあります。時間と体力を大きく消耗するため、1日で見学できる軒数はそう多くはなく、せいぜい2〜3軒くらいが限界でしょう。だからこそ、最初に出会った住宅や住宅メーカーに強く影響を受けてしまう傾向にあります。

本来は、もっと多くの選択肢や施主に合った住宅メーカーがあるかもしれないのに、展示場にある家やメーカーだけが候補になってしまい、他のメーカーを検討候補から外してしまいがちになるのは、もったいないことです。

理由②:営業マンに流されやすい

ふたつ目は、「営業マンに流されやすい」です。住宅展示場にいる営業マンたちは「家を売るプロ」です。ここでポイントとなるのは「家づくりのプロではない」という点にあります。

営業マンたちは、自社商品をしっかりと把握し、磨き抜かれたトークで施主に接します。自社商品について詳しいことは何も悪くありませんが、取り敢えずな状態で立ち寄った施主は、最初に出会った営業マンのトークを「家づくりの常識」と思い込んでしまいがちです。

自分が本当に住みたい家や、価格、性能、サポートなど、新しい発想やインスピレーションを得られる機会はまだまだたくさんあります。「取り敢えず住宅展示場」は、そんな可能性を潰してしまう行動ともいえます。

理由③:優秀な営業マンに出会えない可能性が高い

3つ目は、「優秀な営業マンに出会えない可能性が高い」です。家づくりにおいて、営業マンは大切なパートナーといえます。担当者の良し悪しで最終的な満足度が変わってくることもよくある話です。できるだけ、自分に合った優秀な人物に担当してもらいたいでしょう。

ですが、住宅展示場では「優秀なエース営業マンにはなかなか当たらない」と言われています。何もしなくても、契約をどんどんとってくる営業マンは、自分のお客さんの担当や新規開拓などで忙しいため、受け身になりがちな住宅展示場に配置されることは考えにくいです。

理由④:営業ラッシュが始まってしまう

4つ目は、「営業ラッシュが始まってしまう」です。「取り敢えず見るだけ」「カタログだけ貰って帰ろう」といった軽い気持ちで住宅展示場に足を運んだつもりが、住宅営業マンは家を売るプロであり、住宅展示場は見込み客と接触する貴重な場所でもあります。前述した「磨き抜かれた営業トーク」のなかには、せっかく接触できた見込み客を逃さないための仕掛けもたくさん用意されているのです。

現場で差し出されたアンケートに電話番号や住所を書くと、翌日から営業電話が掛かってきたり、なかには自宅まで訪問営業にやってきたという話も耳にします。

住宅メーカーの営業が悪いということを言いたいわけではありません。大切なマイホームの検討段階で押しの強い営業をされると、本人も落ち着いて検討できなくなってしまいます。納得のいく家づくりを進めるためにも、十分注意して欲しいポイントです。

理由⑤:そもそも家づくりを検討する場所ではない

5つ目は、「そもそも家づくりを検討する場所ではない」です。ここまでのまとめにもなりますが、大手メーカーの住宅展示場は家づくりを検討する場所ではなく、集客のためのツールとして用意されているものです。

自社商品に偏った営業トークや、よく見せるためのオプションだらけのモデルハウス、最新の家電や豪華な家具、広い敷地に大きな玄関、吹き抜けリビングや見通しの良い階段など、印象を最大限に高めようと工夫された場所が住宅展示場です。

なかには来場者たちの対応や、契約が決まった顧客との打ち合わせが行えるよう設計されているモデルハウスもあり、間取りもあまり参考にはなりません。同じような家を建てる事自体は不可能ではないですが、オプション仕様で費用は高額になりがちです。標準仕様とかけ離れたものであることも覚えておきましょう。

情報収集のポイント3つ

ここからは、住宅展示場に行かずに家づくりの情報を集める方法や検討時のポイントを紹介します。

予算を決める

家づくりでとにかく最初に押さえておきたいポイントは「資金計画」です。住宅や土地の値段、家具や家電、家族構成などを踏まえた先々の予定など、検討しておくべきところはたくさんあります。詳細な部分まで決めるのは難しいですが、おおまかな「予算の見積もり」だけはしっかりとやっておきましょう。

予算を決めることで、自分が選べる選択肢の幅も知ることができます。家づくり計画を進めるのはその後です。

欲しい暮らしを「住みたい家」と「住みたい場所」からイメージする

実際に行動をはじめる前のステップとして、ぜひやってみて欲しいのが「欲しい暮らしをイメージする」です。「住みたい家」と「住みたい場所」から想像を膨らませてみましょう。

「住みたい家」はピンときやすい方法ですが、同じくらい「住みたい場所」も重要ではないでしょうか。「どこに住むか?」を決めることは、自分や家族のその後の人生を左右する大切なポイントです。

情報収集ツールはWebが断然おすすめ

主体性をもって家づくりを進めるために、自分自身でしっかりと家づくりに関する情報収集をしましょう。私がもっともおすすめしている方法は、インターネットを使った情報収集です。手持ちのスマホで、気になったキーワードをどんどん検索してみてください。

使用ツールやアプリは、好きなSNSでも、Googleのような検索エンジンでも構いません。モックハウスでも新潟県内の工務店や各種施工事例を紹介していますので、ぜひご覧ください。

面倒でも先回りしないことが大切

住宅展示場に「取り敢えず」行ってはいけない理由と、情報収集のポイントについて解説しました。家づくりは想像以上に大きなプロジェクトです。どこから取り掛かっていいのかすら迷ってしまいます。ですが、今回紹介した住宅展示場に限らず「なんとなく」「取り敢えず」で行動してしまうと、あとで大きなミスや後悔につながるかもしれません。面倒でも先回りせず、じっくり取り組んでいきましょう。

Mockhouseでは、本記事のような家づくりの参考になる記事のほか、新潟県の工務店や施工事例などを多数掲載しています。そちらも併せて、ぜひ御覧ください。

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