「省令準耐火構造」の基準や性能を解説! メリットやデメリットも
2023.10.29
家づくりのことを調べていると、「上棟」という言葉をよく耳にするでしょう。上棟は棟上げや建前とも呼ばれ、上棟を祝う「上棟式」という儀式もあります。
「上棟って何?」
「上棟したら、上棟式をしないとダメなの?」
そんな疑問や不安を抱いている方も多いでしょう。
そこで今回は上棟の意味や、上棟式の内容についてお伝えします。上棟式のマナーや費用も解説するので、不安を解消できるでしょう。
上棟とは、新築住宅を建てるときの工程のひとつです。家の基本構造の骨組みが完成した後、屋根を支えるための棟木を取り付けることを上棟と呼びます。
工法や地域によって微妙に違いはあるものの、おおむね建物の骨組みができたときのことを指します。ほかの工法では、鉄骨造なら骨組み工事が終わったとき、コンクリート造ではコンクリートの打ち込みが終わったときが上棟です。
骨組みの完成を意味する上棟は、家づくりが一段落したことを指します。そんな上等を祝う儀式が「上棟式」です。
上棟式では、骨組み工事が無事に進んだことを感謝し、この先も工事がうまく進むようにお祈りをします。
なお、着工時に行う地鎮祭と異なり、神主さんを呼ぶことはあまりありません。一般的には、大工の棟梁が上棟式を取り仕切ります。”
上棟式の内容は地域によって異なるものの、基本的には次のような流れで進行します。
【上棟式の流れ】
1.棟梁が儀式を執り行う
2.施主や関係者の挨拶、紹介
3.お酒や料理をふるまっての宴会
儀式では、棟木に幣束(へいそく)と呼ばれるお供え物を捧げた後、四隅にお酒やお米、塩などを撒いて建物を清めるのが一般的です。
なお、上棟式で施主からご祝儀を配ることもあります。
「上棟式ってみんなしてるの?」「きちんとやった方がいいの?」と、気になる方も多いでしょう。
結論から言えば、最近では上棟式をしない家庭も増えています。
上棟式をしない家庭が増えているのは、関係者の日程を合わせる必要があることや人件費がかかることなど、業者側の都合を考えてのことでもあります。
しかし、「上棟式はしない方が良い」というわけでもありません。上棟式は施主にとって、大工さんや職人さんと関わることのできる数少ない機会です。大工さんたちを労い、親睦を深めることで、以降の家づくりもスムーズになるでしょう。
上棟式ではなくとも、我が家を作ってくれている人たちへの感謝の気持ちを示す機会をつくるのは素晴らしいことです。
上棟式をするかしないか、大工さんたちへの感謝を示すためにどんなことができるのかは、工務店に確認するといいでしょう。
工務店を通して家づくりをする場合、上棟式をしないことも多いです。とはいえ、「上棟式をやりたい」「大工さんたちへの労いの気持ちを示したい」という人も多いでしょう。
普段から大工さんたちと関わっているのが工務店です。上棟式はした方がいいのか、それともご祝儀を渡すだけでいいのかなど、大工さんにとってどうするのが最もありがたいのかを知っているのも工務店です。
一般的には、上棟式の予算は10万円ほどといわれています。上棟式にはどんな費用がかかるのか、内訳を確認しましょう。
【上棟式の費用内訳】
お供え物:1万円ほど
飲食代:1人2,000~3,000円ほど
ご祝儀(棟梁):1万~3万円ほど
ご祝儀(現場監督):5,000~1万円ほど
ご祝儀(大工さん):3,000~5,000円ほど
ご祝儀は渡す相手によって金額が異なります。棟梁や現場監督はそれぞれ1人しかいませんが、大工さんは何人かいるため、ご祝儀の総額は関係者数によって変わってきます。
飲食代は、上棟式で軽めの宴会を開いたり、昼食をふるまったりする場合にかかるものです。仕出し弁当を用意する場合もあれば、お菓子やお茶のみという場合もあります。
なお、神主さんを呼んだりご近所さんを招いての餅撒きをしたり、上棟式を盛大に行う地域・家庭もあります。上棟式を盛大に行えば、かかる費用も高くなり、合計で30万円ほどかかることもあるでしょう。
上棟式のマナーや内容は、地域によって異なります。ただ、服装はなるべくフォーマルなものにしておくといいでしょう。
上棟式は、骨組みの完成を祝い、工事の完成を願う大切な儀式です。だらしない格好で臨むのはおすすめできません。ジーンズやTシャツのような服装よりも、チノパンやシャツのような「きちんと感」のある服装がおすすめです。
特に神主さんを呼分場合や、ご近所さんを招いて盛大に行う場合は、なるべくフォーマルな服装で臨む方が安心でしょう。具体的には、男女でそれぞれ次のような服装をするのがおすすめです。
【神主さんを呼ばない場合】
男性:チノパンやシャツ(ネクタイを締めるとなお良し)
女性:セットアップやワンピース(寒ければカーディガンを羽織る)
【神主さんを呼ぶ場合】
男性:スーツやジャケパンスタイル(ズボンはスラックスだとなお良し)
女性:セットアップやワンピースにジャケットを羽織る
地域や施主側の要望によって異なるものの、上棟式はカジュアルな気持ちで参加しやすい儀式です。家づくりの思い出にも、大工さんたちと交流する機会にもなるので、ぜひやってみましょう。
細かい作法やご祝儀の金額などに不安があるなら、工務店に確認するのがおすすめです。上棟式を開かないとしても、大工さんたちを労う方法はないか、相談してみるといいでしょう。
大工さんたちに労いの気持ちを伝え、親睦を深めることで、以降の家づくりもスムーズに進みます。
お互いの考えをすり合わせたり、細かな要望を伝えたりできるよう、大工さんとのコミュニケーションは積極的に取りましょう。
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