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異次元の快適性「付加断熱」の特徴! 外断熱と内断熱の違いも

異次元の快適性「付加断熱」の特徴! 外断熱と内断熱の違いも
2021.11.24

快適な家づくりを目指すうえで、こだわりたいところのひとつが「断熱性能」です。
ですが、断熱に「どんな種類があるのか」や「どんな特徴があるのか」はご存じない方も多いのではないでしょうか?

ひとくちに「高断熱」といっても方法や素材はさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

そこで本記事では、断熱処理の基本的な種類である「外断熱」と「内断熱」、さらに断熱性能アップを目指したい人のための「付加断熱(ふかだんねつ)」について解説します。

「付加断熱」は、ZEHやHEAT20といった高性能住宅において、より高い水準を目指したい場合に不可欠です。

ぜひ最後まで読んでみてください!

アドバイザー
小林紘大
小林紘大

新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。

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断熱処理の基本「外断熱」と「内断熱」とは

住宅の断熱処理は「外断熱(そとだんねつ)」と「内断熱(うちだんねつ)」の2種類から語られることが多いです。

断熱材を壁内に充填する「内断熱」に対し、外壁をぐるっと囲む「外断熱」は、それぞれ特徴を持っておりメリットとデメリットがあります。

まずは断熱処理の基本である「外断熱」と「内断熱」について解説します。

外断熱の基本的な特徴:「外張り断熱」

外断熱は「外張り断熱」とも呼ばれ、構造体の外側(外壁の内側で、かつ柱の外側)で断熱します。

ぐるっと建物を囲むかたちで施工しますので非常に気密性が高く、屋内の温度を外へ逃がしません

外壁の内側のほか、屋根や基礎なども外断熱で処理可能です。

使用されるおもな断熱素材は、繊維系断熱材と発泡プラスチック系断熱材。

繊維系断熱材には、以下の3種類があります。

  • グラスウール
  • ロックウール
  • セルロースファイバー

一方、発泡プラスチック系断熱材は以下の3種類です。

  • ポリスチレンフォーム
  • ウレタンフォーム
  • フェノールフォーム

 内断熱の基本的な特徴:「充填断熱」

内断熱は「充填断熱」とも呼ばれ、構造体(柱や梁など)の間に断熱材を充填する工法です。

構造体の間のほかには、天井の断熱処理に採用されます。

使用される断熱素材は、

  • グラスウール
  • ロックウール
  • セルロースファイバー

などです。

一般の木造住宅でも長く採用されてきた断熱工法ですが、弱点もあります。

外断熱のメリットとデメリット

それぞれの断熱処理にもメリットとデメリットがあります。

まずは外断熱のメリットとデメリットを比較してみましょう。

「外断熱」のメリット

外断熱のメリットとしては、まず断熱欠損が起こりにくい点が挙げられます。
断熱欠損とは断熱材が途中で切れたり隙間ができることです。

外断熱は構造体や配管、配線の外側に断熱材を貼るため、断熱欠損が起きにくくなります。

また壁内結露に強い点も外断熱のメリットです。
外断熱で使用される樹脂系の断熱材は水蒸気を通しにくい特性を持つため壁内結露に強く、木材の腐敗リスクを減らせます。

「外断熱」のデメリット

外断熱のデメリットとしては、使用する断熱素材が樹脂系断熱材のため、全体の費用が高めになってしまう点が挙げられます。

どのくらいの費用になるかは担当工務店にもよりますが、内断熱を比較した場合には、どうしても費用がかかってしまいます。

また断熱材の厚みが取りにくいという点もデメリットでしょう。

断熱性能を得るためには各地域ごとに一定以上の厚みが必要になりますが、外断熱は構造体の外に断熱処理をするため断熱材の厚みが不足しがちになってしまいます。

地震などで外壁やなかの断熱材がズレやすい点も外断熱の弱点です。

実際に、2004年10月に起こった「新潟県中越地震」では、外断熱を採用していた住宅の外壁や断熱材のズレ、破損が多くみられたそうです。

大きな地震でなくとも、住宅は日々小さな揺れが繰り返されているほか、木材の乾燥収縮、断熱材の劣化などで、外装にズレや脱落の危険が考えられます。

内断熱のメリットとデメリット

次に内断熱のメリットとデメリットをみていきましょう。

外断熱とは反対の特徴を持っているのが内断熱です。

「内断熱」のメリット

内断熱のメリットは、外断熱に比べ「費用が安い」ことです。
充填断熱で用いる断熱材は樹脂系断熱材よりも安価な繊維系断熱材のため、全体的な費用を抑えることができます。

断熱材の種類や選択肢も豊富で、繊維タイプやボードタイプ、吹き付けタイプ、樹脂系、自然素材などがあります。

また、外断熱よりも厚さが取りやすい点もメリットといえます。
充填断熱は、外壁のなかの構造体のなかに断熱材を入れるため、一定以上の厚さを確保しやすい断熱処理です。

「内断熱」のデメリット

内断熱のデメリットとしては、まず「内部結露が起きやすい」という点が挙げられます。
内断熱で用いられる繊維系断熱材は水蒸気を通しやすいため、壁内の結露が起き周囲の構造体が傷んだり腐食したりするリスクがあります。

「ヒートブリッジ(熱橋)」が多い点も内断熱の弱点です。
ヒートブリッジとは、建物の内外で構造体(柱や梁)が熱を伝えてしまう現象のことをいいます。
熱は平均的に広がるようになっているため、せっかく温めた熱が構造体や断熱材を伝って別の部屋に逃げてしまったり、なかなか冷房が効かなかったりといった現象が起きやすいのが内断熱です。

また充填断熱の施工では、配管や配線部分にすき間ができやすいため、気密性能は外断熱に比べると低くなりがちです。
同様の理由で断熱欠損が起きやすい点もデメリットといえます。

構造体と断熱材の間や、配管と断熱材の間にすき間ができてしまい、そのぶんだけ断熱性が落ちてしまいます。

異次元の快適性!「付加断熱」の世界

2種類の断熱処理、「外断熱」と「内断熱」について解説してきましたが、実はここから紹介する「付加断熱」こそが住宅の断熱処理でもっともお話したいことです。

「付加断熱」とはシンプルに説明すると「外断熱」と「内断熱」を併用した断熱処理工法で、「ダブル断熱」と表してる会社もあります。

冬のコーディネートでたとえると、ニット(充填断熱)の上にダウンジャケット(外張り断熱)を羽織った状態です。
熱損失が少なく、断熱性能をさらに高める効果があり、タイトルどおり「異次元の快適性」を誇っています。

環境先進国である北欧や中欧で多く採用されている断熱処理です。
国内では主に寒冷地域で取り扱う住宅会社が増えてきており、新潟県内でも施工事例がみられます。

付加断熱の種類

付加断熱には、大きく分けて以下の3つがあります。

  • 壁の付加断熱
  • 屋根の付加断熱
  • 基礎の付加断熱

使用される断熱素材は、高性能グラスウールや発泡ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームなどが一般的です。
それぞれ施工する素材や厚みが異なるほか、各工務店によって考え方も違います。

どんな考えて素材や工法を採用しているのか、積極的に質問してみましょう。

「付加断熱」のメリット

「外断熱」と「内断熱」のメリットを備えているため、湿度ムラや壁内結露、断熱欠損が起きにくくとても快適な居住性を実現できます。

ZEHやHEAT20といった高性能住宅で、より高いレベルを満たすためには付加断熱処理が必須です。

「付加断熱」のデメリット

付加断熱は、「外断熱」と「内断熱」が持つデメリットの多くが当てはまります。

特に初期コストを光熱費などで回収しにくい点には注意。

住宅の気密性や断熱性を高めることで光熱費を回収できる点が高性能住宅の強みではありますが、付加断熱はそこからさらに快適性を追求しておこなう施工です。

体感として得られる快適性は非常に高いといえますが、実際のエネルギー消費量で比べると一般的な高性能住宅とあまり差はなくなってきます。

その反面、付加断熱施工は外断熱と内断熱両方から断熱処理をおこなうため、工期がかかるうえに、初期コストはどうしても高めです。

結果、長い期間をかけても光熱費などで大きく回収することは難しいということになってしまいます。

施工する場合の注意点

「付加断熱のデメリット」のほかに、付加断熱を検討してみたい人へ注意点をいくつか紹介します。

断熱処理は材料費や工事費などの単価と施工面積で決まりますが、一概に「単価×施工面積」というわけではありません。

そこで優先場所を考えながら設計を進めるのが一般的です。

基本的には住宅の「凹凸や窓枠が少ない壁面」を優先して施工していきます。

また注意点ではありませんが、最近では工場で先に構造一体型のパネルを作って現場へ持っていくといった方法を採用する場合もあります。

断熱施工はどれを選んだらいいのか?

断熱施工は一般的に施主が選ぶものではありませんが、付加断熱を検討する場合は経験のある工務店に依頼できるとより安心です。

具体的な施工実績や、どんな施工をおこなっているかを確認しながら検討することをおすすめします。

 

小林 紘大
小林 紘大

たとえば、

  • 付加断熱施工の経験はあるか
  • 内断熱や外断熱を採用している場合「なぜその工法を選んでいるのか」

といった点に着目して積極的に質問してみましょう。

また、ほしい断熱性能グレードの希望を直接伝えてみてもいいかもしれませんね!

悩んだら、まずは担当の工務店に相談してみましょう!

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