「省令準耐火構造」の基準や性能を解説! メリットやデメリットも
2023.10.29
新築を検討するとき、特に悩みどころなのが家づくりを共に進めていく、住宅会社の選び方。
「大手ハウスメーカーと地元の工務店、知り合いから紹介された設計士、どこに頼もう…」
そんな風にお悩みの方も多いかと思います。
そこで今回は、
ハウスメーカー
工務店
設計事務所
各住宅会社の特徴や違いについて解説、比較していきます。
家づくりを検討中の方、ぜひご覧ください。
ハウスメーカーというのは和製英語で、日本特有の呼び方です。
明確な定義は無いのですが、住宅メーカーの中でも全国規模に展開している、規模の大きい会社を指します。
独自の工法や建材を開発し、工務店に提供しているハウスメーカーも多数あります。
規格化による選びやすさ
ハウスメーカーの家は商品として規格化されていて、それぞれ特徴や仕様、価格が明確になっています。
壁材や床の色、設備についてもカタログから選ぶので、自分にあったものをスムーズに探し、選ぶことができます。
工期の短さ
前述の規格化、仕様の明確化の影響もあり、ハウスメーカーの工事は短期間で完了できます。
通常注文住宅を建てる場合着工〜お引き渡しまで半年ほどかかりますが、
ハウスメーカーの場合、3ヶ月〜4ヶ月でお引き渡しできると言われています。
「子どもが小学校に上る前に新居に住み始めたい!」など、明確に時期が決まっている場合は大きなメリットとなります。
大企業だからこその安心感
一生の中でも最も高い買い物であろう家づくり。不安な要素はできるかぎり無くしたいですよね。
ハウスメーカーの住宅は規格化・標準化により品質的にも安定しており、カタログやモデルハウスで感じたイメージ通りの家づくりをしてくれるでしょう。
また、全国展開し会社規模の大きいハウスメーカーは倒産のリスクも低く、大きな安心感を与えてくれます。
自由度の低さ
規格化による選びやすさは、裏を返すと「それ以外からは選べない」ということです。
設計・施工に関しても厳しい自社基準を設けている場合も多く、要望によっては断られてしまうこともあります。
また標準仕様で収まらない要望についてはオプション扱いとなり、最終的に予算オーバーに…ということもあります。
コストとしては高めになりやすい
大手ハウスメーカーは広く展開するため総合展示場やモデルハウスを建てたり、技術や工法の開発のために投資を行っており、その費用は売上でカバーする必要があります。
そのため家づくりにかかる費用は、工務店の住宅と比較すると割高に感じるかもしれません。
工務店とは、主に地域ごとに営業している、中小規模の住宅会社のことを指します。
住宅会社の中でも最も数が多く、地場で古くから営業している工務店、フランチャイズに加盟した工務店、大手ハウスメーカーほどではないものの、数県にまたがって展開しているパワービルダーなど、さまざまな形態の工務店があります。
価格の安さ
工務店の家は、同等のハウスメーカーのプランよりも安くなる場合が多いです。
ハウスメーカーと比較して広告宣伝費をあまりかけていないことや、地元の繋がりで建材を仕入れられること、職人まで社内にいて、外注費が少なめなことなどが理由です。
自由度の高さ
工務店の多くは個別の対応、要望に柔軟に対応でき、いわゆる「自由設計」をメインとしている場合も多いです。
大きなガレージを作ったり、外壁を板張りにしたり、造作家具のキッチンや洗面台を作ったり、ライフスタイルに合わせて千差万別の家づくりができます。
地元企業によるアフターサポート
地元工務店で嬉しいのが、実際に近所にいるという安心感です。住み続けていくうちに生じる不具合やトラブルに関してもすぐに相談でき、様子を見に来てくれます。
手厚いアフターサポートを売りにしている工務店も多く、しっかりサポートするため、自社から車で30分以内の地域でしか施工を行わないという工務店もあります。
選びづらさ
多種多様な特徴、得意分野をもつ工務店がいるため、自分にあった工務店選びは非常に難しいです。
施工事例や完成見学会の内容をもとに相談、契約となる場合がほとんどですが、求める仕上がりにならなかったり、設計士の違いによるデザインの差異が生まれる場合もあります。
どんな家づくりがしたいのか、しっかりイメージを固めて工務店を探し、その内容をはっきりと伝えることが重要です。
会社規模によっては手が回らないことも
工務店の中でも特に人気の会社だったりすると、繁忙期には手が回らず対応が遅れたり、問い合わせてもなかなか返事が来なかったりするかもしれません。
逆に小規模で落ち着いた経営の工務店の場合は、倒産のリスクも念頭に置く必要があります。
設計事務所とは主に、設計士が主導する住宅会社のことを指します。
社員数が1〜3名ほどとより小規模だったり、デザイン専業だったりという特徴があります。
オンリーワンの家づくりができる
設計事務所でいちばんのメリットは、他では叶わないオンリーワンの家づくりができるとうことです。
設計事務所の家づくりは主導する設計士の家づくりに対する哲学や思いが強く表れ、それがそのまま家の特徴にもなります。
もちろんただかっこいい・おしゃれなだけの家を作る訳ではなく、「住む人にとって、どういう生活が理想か」「新潟で生きていくには、どんな家がもっとも心地よく暮らせるか」ということを真摯に考えてもらえます。
特殊な土地・要望にも対応してもらえる
工務店やハウスメーカーでは断られてしまうような特殊な形状の土地や要望にも、設計事務所であれば対応できることがあります。
もちろん予算や物理的な問題もあるのですべて要望通りにはいかないこともありますが、一軒一軒を全力で設計し、心から家づくりを楽しんでいる設計士であれば、珍しい依頼は逆に嬉々として対応してくれるかもしれません。
費用は高くなりがち
設計事務所は設計・デザイン以外の部分を外注するため、家づくりの総額としては高くなりがちです。
こだわりの家づくりにばかり気を取られ、気づいたら予算オーバー…ということのないように、事前にしっかりと予算の相談をしましょう。
工期が長くなる
規格カタログや基本仕様の無い設計事務所の家づくりは、自由な家づくりと引き換えに時間がかかります。
ハウスメーカーではお引き渡しまで約3ヶ月とされていますが、設計事務所では約半年、特殊な土地や仕様の場合は1年ほどかかる場合もあります。
こだわりと時間のバランスを考えて家づくりを進めましょう。
今回はハウスメーカー、工務店、設計事務所のおおまかな特徴を紹介しました。
どの住宅会社の家づくりもメリット、デメリットがあり、どれが一番優れている!というわけではなく、自分に合っている住宅会社を見つけることが一番大切です。
理想の家づくりができるよう、自分に合った住宅会社を納得いくまで探してみてください。
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