「省令準耐火構造」の基準や性能を解説! メリットやデメリットも
2023.10.29
ときどき住宅関連の話題に「賢い住まいは持ち家か?それとも賃貸か?」といった議論を見かけます。
いくつかの観点から検討し「持ち家」を選択した人にとって、次に思い浮かぶのが「何歳で建てるのがベストなのか?」という悩みではないでしょうか。
収入や年齢、結婚や子育て、家族構成、自己資金や住宅ローンなど、住まいを大事に考えている人ほど、考慮したいポイントがたくさんあると思います。
本記事では、中古のマンションや戸建てといった既存住宅から、建売住宅、分譲住宅などいくつかの選択肢のなかから、「注文住宅を購入するにはどんなタイミングがベストなのか」ということについて考えていきます。
「家を建てるベストなタイミング」にもさまざまな考え方がありますが「年齢」を基準にするのはよい方法です。
国土交通省が発表した「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」によると、全国で初めて住宅を取得した人の年齢でもっとも多かったのは30歳代ということがわかっています。
「注文住宅」にデータを絞り込んでみてみると、30歳代が約50%、次いで40歳代が約26%、30歳未満が10%と続きます。
50歳代が約9%、60歳代が約5%と続いており、全国平均は39.5歳でした。
新潟県の場合をみても、30歳代前半〜35歳がもっとも多くなっていますが、これは住宅ローンや子育てなどの影響が関与していますが、詳しくは次の項で解説します。
年齢ではなく「人生のイベント」や「ライフステージ」などから考え、家づくりを検討する人も多いです。
「平成29年 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の世帯居住人数は平均3.5人、高齢者のいる世帯は全体の約24%、反対に高齢者の住んでいない世帯は約60%です。
以上のことから、注文住宅に住む世帯の家族構成には、高齢者よりも子供が多いと推測されます。
20代で結婚し第一子が生まれたあと、小学校に入学するかしなかというタイミングで、第二子を考える…30歳代で新築住宅の購入を検討する人に多い世代とも当てはまるのではないでしょうか。
年齢が若すぎる場合は「収入面」で、高齢者層の場合は「健康面」などを加味して住宅ローンが検討されるため、そういった観点からも30歳代で住宅購入を決める人が多いということが考えられます。
初めて住宅を取得する人に30歳代が多い理由として、住宅ローンの完済年齢が関係しています。
住宅ローンには金融機関によって異なってはきますが、完済年齢というものが決まっており、おおよそ75歳〜80歳に設定されている場合がほとんどです。
完済年齢を住宅ローンで一般的な35年ローンで逆算すると30歳代で購入する人が多いのにも納得です。
また前述したように、完済年齢や健康面などを加味して、50歳を過ぎると住宅ローンを組むのが難しいとされています。
「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の購入資金の平均は新築で考えた場合、約4000万円、自己資金は900万円程度からとなっており、返済負担率をみると月々の返済額は約10万円(住宅・土地含む)で、世帯年収における割合は約20%前後です。
家づくりは、ほとんどの人にとって人生で一度のとても大きな買い物です。
さまざまな観点から逆算すると、一般的な平均年齢は30歳代で購入するのが無難かもしれません。
人生のイベントやライフステージ、資金計画を踏まえた上で検討するのはもちろん大切です。
しかしながら、家づくりは皆さんの「家を建てたい」という気持ちも大切だと考えています。
金額や労力も含め、購入する対象が大きいからこそ、ほかのどんな買い物よりも「欲しいと思ったときが買い時」という気持ちと勢いも大切にしてみてほしいと思います。
悩みすぎてまったく動けなくなり、その人にとっての「ベストなタイミング」を逃してしまうケースも残念ながらときどき見かけるのです。
また2021年現在は多様性の時代と言われており、住宅を購入する人もさまざまです。
本記事で紹介した一般的な例のほかにも、どんどん例外が増えてきているのも事実です。
もちろん、共に暮らしていく家族や周囲の人の存在も大切ですので、自分の考えや気持も伝えながら、しっかりと相談しながら勧めましょう。
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